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官能小説 寂しくて、ひとりでシて(インサート・コンプレックス 4話)

コンプレックス

「泰宏さん〜。どうしたらうまくいくと思う?!」


喫茶店の休憩時間、マリカはたまたま訪れていた泰宏とコーヒーを手に話していた。温かいコーヒーの上にはホイップクリームが乗っている。カロリーが高そうに思えるが、彼女の勤める喫茶店のホイップは砂糖が入っていないので、意外とあっさりしているのだ。


唇の上にクリームをつけながら、マリカは泰宏にこれまでのことを相談した。

耕史と交際するようになってから3ヶ月が経ったが、最後までセックスできたことはない。愛撫だってたまにしかしてくれないし、挿入にいたってはまだだ。いつもタイミングが悪かったり、なんとなく耕史に避けられてしまったりして彼と一緒に喜びを感じることができなかった。マリカは彼の愛撫で達することはあるのだが、耕史がイクことができない。彼女は、男性の絶頂とは精を吐することだと思っていた。
最後までしてあげられない自分が、マリカはもどかしい。

口にクリームをつけたままのマリカを見て、泰宏は笑った。

「マリカちゃん、口にクリームついてる」

「あっ、すみません」

「耕史が見たら『舐めちゃいたいな』とか言うんじゃないかな」

にっこりと笑う泰宏に、マリカは「そんなことないはずですよ」と寂しそうな目をした。

「耕史、私のことそんなに好きじゃないんです、きっと。クリームは舐めてくれるかもしれない、そういうとこ面白いから。でも最後までしてくれないし、たぶん私に魅力を感じてないんです。うん、きっと……ううん、絶対そう」

マリカの中では、不安が確信にかわりつつあった。本当に好きなのだとしたら、どうして自分を求めてくれないのだろうかと思ってしまう。


泰宏は手に持ったマグカップをテーブルに置いて、優しく「違うよ」と言ってくれる。

「マリカちゃん、耕史にもコンプレックスがある、とか考えたことない?」

「コンプレックス?」

「マリカちゃんには耕史が完璧な人間に見えてるかもしれないけど」

確かに、彼女には耕史が隙のない人間に見えていた。研究者であるから頭はいいし、優しいし、気遣いができる。そんな彼のどこにコンプレックスがあるのだろうか、とマリカは不思議がった。

「耕史のコンプレックスって何ですか? セックスしたくなくなるようなコンプレックス? 今まで、そんなの感じたことなかったけど」

「本人が言わないのに、俺からバラすわけにはいかないよ。そのうち耕史に教えてもらうように言ってごらん」

マリカには、その泰宏の言葉が突き放しているように思えた。いや、確かに恋人同士の問題なのだから、第三者が首をつっこむべきではないだろう。それは分かっていたのだけれど、マリカはヒントだけでもほしいような気がしていた。
泰宏がくいっとマグカップを傾けて、最後の一口を飲みきる。


「それじゃ、俺彼女と待ち合わせしてるから、そろそろ行くよ。また困ったことがあったら話聞くから」

「あ、はい。柑奈ちゃんによろしく」

柑奈というのが泰宏の彼女である。二人はとても仲が良く、泰宏や耕史の仲良し数人グループの中でも、ひときわラブラブであった。
マリカは柑奈が羨ましくなって、ため息をひとつつく。


「……はぁ。私も帰るかな」

ひとりでシて

家に帰ると、アパートの宅配ボックスに荷物が届いていた。化粧品と書かれたその箱には見覚えがある。以前泰宏が「リュイール」をくれたメーカーの商品だ。あの時使ったのが気持ちよく、今回自分で買ってみたのである。ウェブページを何度もスクロールしながら、自分にあった商品を購入してみた。

箱を持ちながらアパートの鍵を開け、ドアをひらいて部屋の中に入る。喫茶店指定の黒いパンプスを脱いだら、カバンを玄関のコート掛けにひっかけて廊下を進んだ。


「届くの、結構早かったかも。頼んだのおとといだったような、確か」

テーブルの上に箱を置くと、マリカは手を洗ってきてからその箱に指をかける。段ボールを丁寧に開けると、緑の巾着の下に商品が入っていた。
彼女が注文したのは、ピンク色のローターとリップグロスだった。ローターは泰宏にもらったあの小瓶が気持ちよかったから、きっとおもちゃも気持ちいいのだろうと想像したのだ。リップグロスはちょうど今使用しているものを使い切ってしまいそうだったから、ついでに買ったのである。

マリカは最初にリップグロスを開け、中の液体を少し繰り出して唇に塗ってみた。この唇は、喋るため、食べるための唇であることは確かだが、彼女の心の中では、耕史とキスをするための唇だ。マスカットの熟した香りがして、マリカは幸せな気持ちになった。このグロスをして、耕史とキスがしたい。彼女はそんな気分になっていた。
それと同時に、マリカは悲しくなってくる。


「耕史の……ばか。どんなコンプレックスがあるんだか知らないけど、コンプレックスがあることと彼女を悲しませていいことは別問題だよ。それに、コンプレックスなら……」

マリカはテーブルの向こうにある棚の上の鏡を見た。そこには自分の顔が映っている。

「私だって、こんな見た目してるから、男性経験のたくさんある軽い女だって勘違いされちゃうし。ちゃんとした彼氏なんて、耕史が初めてなのに」


唇をきゅっと結んで、マリカは段ボールの中を見た。そこにあるローターを取り出し、包装を丁寧に解いてからそれを持ってベッドに寝転がる。

「……ムカつく。耕史のこと、好きなのに、腹が立ってしょうがないよ。私のこと、もっと好きなようにしてほしいのに」

そう言いながら、マリカは耕史の手を思い出しつつ自分で頬に触れた。彼の手は大きくて、温かい。自分の手とは違うけれど、今は自分の腕から伸びる手のひらが耕史の代わりだ。
手は頬を撫でると、首を伝って鎖骨に触れた。バイトで着ている白いワイシャツのボタンを片手で外して、胸をあらわにする。

ブラを少しずらして、マリカのピンク色の頂が外気に触れた。そこを自分の指でつまむと、マリカは切なげな瞳になる。 胸のふくらみを、まるでパンをこねるようにゆっくりと揉みしだくと、彼女はその手がだんだん愛しい耕史のもののような気がしてきた。


「ん……っ……耕史……」

下半身がむずむずしてきて、マリカはスカートを脱ぐ。ベッドの上で一瞬腰を浮かせて、その瞬間にスカートを引き抜いたのだが、「そんな乱暴な脱がし方を耕史はしないな」と思うと、マリカは自分で苦笑いした。
ショーツ姿になった彼女は、足を曲げ開いて布ごしに秘所を撫でた。そこは想像と胸への愛撫ですでに少ししっとりとしている。

「もし触ってくれているのが耕史だったなら」と考えると余計に寂しくなってしまいそうで、マリカは耕史のことを忘れて今は自慰に没頭しようと決めた。
ショーツの上から秘所を上に下にと撫でると、中からどんどん蜜が溢れてくる。


「……っ、私、こんなに感じやすかったっけ……?」

自分をこんな風に感じやすくさせてくれるように教育したのが耕史であることは間違いないのだが、それを認めるのも今はなんとなく辛かった。

「ふっ……あ、はぁ……っ……ん」

官能小説 ローターを使って一人エッチする女性


マリカは左手に持っていたローターをショーツの中に潜り込ませる。一番気持ちいい肉芽に押し当てると、スイッチをオンにした。

「んんんっ……! あ、あぁんんっ……」

強さを弱くしたり強くしたりしながら、マリカは振動を感じた。細かな震えは耕史の指とはまた違っている。今は彼の愛撫ではない振動で感じるのが、この上なく気持ちよかった。今日は、好きなようにしてくれない彼氏なんて知ったこっちゃない。

「あっ、あ、あぁ、イクっ……イクぅ!」

マリカが果てるのには、大して時間がかからなかった。腰がビクビクと震え、体全体を倦怠感が襲う。
それと同時に、マリカの目からは涙が出てきた。


「……っ……やっぱり耕史がいい……」

ローターは気持ちいいのに、かえってマリカの気分はこじれただけだった。


⇒【NEXT】これを使って魅力的な女の子になれば、きっと耕史はもっと私のこと、好きになってくれるはず!…(インサート・コンプレックス 5話)

あらすじ

耕史とのエッチの不満を泰宏に相談に乗ってもらっっていたマリカ。
「耕史にもコンプレックスがある」と泰宏に言われるが、泰宏とラブラブな彼女がうらやましく思えてしまうマリカ…
「私にもコンプレックスはあるのに」と耕史に怒りながらも、彼のことを思いながら届いたローターを使って一人で…。

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