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官能小説 お願い…あなたのがほしい(インサート・コンプレックス 3話)

お家デート

仮歌シンガーをしながら喫茶店で働くマリカと、海洋研究所で働く耕史の休日が揃うことは、なかなか珍しいことであった。

今日はその「珍しいこと」が起こった土曜日である。そんなときは決まって、どこに遊びに行くでもなく、二人はどちらかの家に遊びに行くのだった。
今日はマリカの家に耕史が遊びにきている。ワンルームのアパートは大人二人には少し手狭だったが、ベッドの上と床の上にそれぞれごろごろと転がったり座ったり、おのおのが読みたい漫画を読んでいた。

せっかくのデートなのに、黙って本を読んでいるなんて変かもしれない。だけど、二人にはそのペースが意外と合っていた。研究員として働く耕史が本好きというのは普通のことかもしれないが、マリカも意外と読むのだ。
マリカは一冊漫画を読み終わると、床の上に座っていた耕史の肩に抱きついた。

「ねー、耕史? その本面白い?」

「うん、面白いよ。俺が読み終わったら読む?」

耕史が視線を本から離す。しかし背中に感じているあたたかい体温は、優しく「ううん、大丈夫」と言った。その代わりに、耳元で彼女は囁く。

「耕史、しよ?」

甘くとろけるような声で言うと、耕史は本をパタンと閉じた。そして首を斜めうしろにまわし、ギリギリの位置でマリカとキスをする。

ためらい

「……ん」

唇と唇が触れるだけのキス。次に耕史は漫画本を床に置いて、体をぐるりとベッドの方に向けた。マリカの顔を両手で包んで、キスの続きをする。
唇をゆっくり食むようにしたら、次は舌を差し込んで歯列をそっと舐める。その舌遣いにマリカはぞくぞくとして、甘い声を漏らす。

「はぅんんっ……ん、あ、あぁ……」

耕史のとろけるようなキスにマリカは口の力が抜け、唾液が口の端から垂れそうになる。彼はそれを見つけると、すかさず舌で舐めとって、そのまま首筋にキスした。


「んんっ……耕史っ……」

キスの位置がだんだん下へ降りてくる。それと同時に、耕史はマリカをベッドにゆっくり横たわらせた。
マリカがベッドに仰向けになり、天井を見上げると、その視界に耕史が入ってくる。

「本当に、するんだね?」

なんの意味もない確認だった。ここまできてマリカが答えを翻すわけがない。
だからこれは、耕史が自分自身に問うている言葉だった。
しかしマリカはそんなことに気づかず、「あ、そうだ」と少し体を起こす。

「ベッドサイドの引き出し、上から2段目にあるちっちゃい瓶を出して欲しいの」

耕史は頭にはてなを浮かべたまま、引き出しを出す。そこには中指ほどのサイズの小瓶が置いてあった。赤いラベルのついたそれには、「リュイール」と書いてある。

「それ、ね。泰宏さんからもらったの。彼女と使って、気持ちよくなれたんだって」

「ふうん、泰宏」

耕史は瓶をくるくると回しながら、それがどんなものか確認していた。

「使ったらマリカの体が火照るってことかな?」

「わかんないけど、たぶん……」

「じゃあ、ものは試しだ。使ってみよう」

あなたのがほしい

耕史はリュイールをベッドサイドに置き、マリカの服を脱がせることにした。体に塗ろうと思っても、服を着ていては塗ることができない。

部屋着のようなラフな格好でいたから、脱ぐのにさして時間はかからなかった。もこもことした厚いパイル地のトップスを脱ぐと、そこには白い肌が浮かび上がる。今日は起きてから耕史を部屋で待っていただけだから、ブラジャーもしていなかった。マリカの控えめながら美しいバストがあらわになって、耕史はすぐにそれに触れたくなった。

「ひゃっ、ふふっ。すぐ触るんだから」

「いいでしょ、別に。マリカが可愛いんだからさ」

可愛い、と言われてマリカは頬を緩めた。こんな風に言ってくれるのは、耕史だけだ。
明るい茶髪の彼女はどこかきつく見られてしまうことがあるようで、「可愛いよりカッコいい系だよね」と言われてしまったりもする。

そんな風に思っていると、耕史の口がマリカの胸の頂点に近づいてきた。

「んんっ! は、あぅうっ……いきなり舐めるの、反則!」

「だってマリカのここが舐めてほしそうにしてるから」

舐めてほしそうになんてしてない、とマリカは言いたかったが、耕史の舌遣いに嬌声をあげるしかなかった。
ピンクの頂を下から上へ舐め上げて、今度は上から下へ叩きつけるように舌で押さえつける。かと思えば、甘く歯を立てて勃ち上がった頂を刺激する。

「あぁんっ……! あ、はぅうっ、きもちいいっ……」

マリカは胸を愛撫されながら、もじもじと足を動かした。

それに気づいた耕史は、もこもこの部屋着のズボンを、下着と一緒に取り払ってしまう。そこには整えられたアンダーヘアをもった彼女の秘所があった。

「泰宏からもらったこれ、多分ここに使うんだよね?」

「う、うん……」

耕史はリュイールを手に取ると、マリカの足を広げさせる。柔らかく刈り込まれた黒い茂みのむこうに、ぷっくりとした肉芽が見えた。

彼は指に液体を取ると、その肉芽に擦り付けていく。丹念に、塗り残しがないように。

「これでいいのかな?」

しばらくすると、マリカの体に変化が現れてきた。なんとなく火照ったような気分になってきたのだ。

「あれっ……なんだろう、耕史、あの……」

「ちゃんと言葉にできる? できたら触ってあげるよ」

マリカは足を耕史の目の前で開いたまま、秘所の入り口をヒクヒクさせた。思わず、耕史はそこに触れてみたくなる。触れたそこは、すぐにわかるほどしっとりと濡れ始めていた。

「どうして? 触ってもいないのに、体が火照ってるの」

「へえ、それはすごい。マリカ、どうしてほしい?」

ほんの少しだけ意地悪に聞いた耕史に、マリカは口をきゅっと結んだ。心の中で「ひどいなあ」と言いながら、裏腹に口ではお願いをする。

「舐めあいっこ、しよ? 私も気持ちよくなりたいし、耕史も気持ちよくさせてあげたい」

気づけば瞳まで潤み始めて、耕史は生唾を飲み込んだ。そして彼も服をさっと脱ぎ去ると、マリカの顔の上に陰部を向ける格好で覆いかぶさる。

「いいよ。舐めあいっこしよう」

マリカの足を大きく開かせて、耕史はマリカの男を受け入れる場所を舐めた。そこは甘い蜜の味がして、彼の頭から正常な判断を奪っていくようだ。
一方、マリカはそそり立った耕史のものを目の前に、指で優しく茎を撫でた。それから先端をゆっくり舐める。それだけで耕史は切なそうな声をあげ、さらに茎を硬くするのだった。

「マリカっ……その優しい触り方、すっごく気持ちいい」

余裕のなさそうな声だった。それでも耕史は自分の舌の動きを止めることなく、マリカの蜜口を舐める。そこは舐めれば舐めるほど粘性のある蜜を吐き出し、身体中で彼女が耕史を欲しがっていることがよくわかった。

「はぅううんっ……ゃ、ああぁ……っ」

びらびらとした体の下部の唇を、口で挟んで引っ張ると、それだけで感じるようだ。

「なんか今日、マリカすごく濡れてない?」

「だって……なんだか熱くて」

とめどなく溢れてくる蜜を指で救うと、音をわざと立てながら耕史がそれを舐めた。

インサート・コンプレックス官能小説挿絵:目を潤ませながらお願いしているマリカ


「耕史……私、もう欲しくてたまらないの。ねえ、いいでしょ?」

その言葉に、耕史はマリカに覆いかぶさるのをやめた。

「挿れるの?」

耕史はどこかためらっているようだった。

「うん、挿れてほしい」

彼が一旦マリカから離れ、カバンの中からコンドームを取り出す。それには大きく、「XL」と書かれていた。
包装をびりっと破ると、耕史のものに装着していく。

その瞬間だった。二人の間を邪魔するように、耕史の携帯電話が鳴る。

「……はい、はい。わかりました、すぐに行きます」

つながる寸前だった耕史の体は、彼女ではなく電話とつながってしまった。
げんなりとしながら電話を切ると、耕史が残念そうにマリカにこう言う。

「ごめん。研究所の水槽が壊れたらしくて。すぐに仕事に行かなきゃ」

耕史は電話ですっかり萎えてしまった茎を下着にしまい、仕事に出かけていく。
彼も悲しげな表情をしていたが、マリカはもっと悲しみを抱えている。

どうしていつもこうなってしまうのか。


「……うん、わかった。お仕事だもんね」

「また今度しよう?」

耕史のフォローの言葉はマリカの耳に入ったが、脳の中で意味をなすことはない。
マリカは寂しそうに、部屋着を着てそれを見送った。


⇒【NEXT】唇をきゅっと結んで、マリカは段ボールの中を見た。そこにあるローターを取り出し…(インサート・コンプレックス 4話)

あらすじ

久しぶりにお家でゆっくりデートをしていた2人。
「耕史、しよ?」とマリカが誘うと耕史はマリカに甘いキスをする…
そこでマリカが取り出したのは、泰宏からもらった「リュイール」という小さなビンで…?

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