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官能小説 あなたが欲しいのに、どうして?(インサート・コンプレックス 7話)

耕史が欲しい

ホテルのベッドで目覚めると、マリカは隣で眠る耕史の姿を確認した。
昨夜は結局、彼のものを舐め、彼女の弱いところを探られるだけで終わってしまった。いつも通りといえばいつも通りなのだが、せっかくラブホテルに来てまでそれでは、マリカは少しさみしかった。

耕史の寝顔を見ると、少し子供っぽく見える。20代も真ん中に差しかかろうというのに、無防備な顔は少年のようだ。マリカはそれが愛おしくなって、彼を起こさないように静かにくすくすと笑った。

ベッドから抜け出そうとして掛け布団をめくると、耕史の体も少しだけ見える。そこにあったのは、朝勃ちと呼ばれる屹立したものだった。


「あ……これ、朝勃ちってやつだよね。知ってる」

力強く天を向く耕史のそれを見て、マリカは赤くなった。
いつも挿入してくれない『この子』。
マリカには少し見た目が怖いけれど、でも可愛くも見えてきた。

彼女は何かを思いついたように、自分のカバンを探ってあるものを取り出した。
それは、口に含んでも大丈夫なローションだった。

ラブシロップと書かれた寸胴な小瓶に、茶色い液体が入っている。
マリカは耕史を起こさないようにそっと布団を剥ぎ、彼のものの上にラブシロップを垂らした。

「……ん」

耕史が少し声をあげる。起きてしまったかとマリカは警戒したが、ただ唸っただけで起きる気配はなかった。

「えへへ、美味しそうだね」

たっぷり蜜のかかった耕史のものを、マリカは口で咥える。

「んっ……甘い」

ラブシロップはメープルの味がして、もっともっと耕史を味わいたくなる。
先端を舌で舐め回しながら、口をできるだけ上下させる。
引っかかりのある部分を舌で舐めると、さすがに耕史の口から声が漏れてきた。

「んん……あ、……」

マリカは何度か彼を舐めたことがあるから知っている。
耕史のこの、ぷっくりした引っかかりの部分は、彼が最も好きなところだ。
ちろちろと舌で舐めると、彼のものが熱を帯びてきた。
夢見心地の生理反応として勃っているのではなく、いよいよ気持ちよくなってきたということだろうか。

「でも、今日はこのままイっちゃだめだよ、耕史」

小さい声でマリカが言う。

彼の体を半分覆っていた布団を完全に剥ぎ、仰向けの耕史を白日のもとに晒した。
マリカは完全に勃ち上がった耕史を見て、ドキドキしてくる。


「……欲しい、とか言っちゃだめかな。はしたない子かな」

彼女が自分の秘所を触ってみると、うっすら濡れている。耕史を舐めているうちに密かに興奮し、彼女も感じていたのだろう。

「耕史の舐めてるだけで濡れるなんて……なんか、恥ずかしいな」

だがそのままでは挿入までは難しそうだったので、マリカはラブシロップを自分の指にも取る。そしてそれを秘所の入り口に塗りたくって、滑りを良くした。

シロップでぬるぬるになったそこは自分で触るだけでも気持ちよくて、マリカは思わずそちらに注力してしまいたくなる。
蜜口だけでなく、指に残ったシロップを肉芽にそっと塗ると、電気が走ったような感覚がした。

「んんっ……! はう、うぅっ……」

マリカはこれが耕史の指だと思い込みたくなる。ローターを使って自慰をしたときも、インナーボールを挿れながら電話をしたときも、心の奥底ではこう思っていたのだ。
『この指が耕史のものだったらいいのに』と。


「耕史……欲しいよ……」

自然と、マリカの口からその言葉がこぼれていた。
濡れた彼女の秘所は男性を受け入れる準備ができていて、マリカはとうとう耕史の上にまたがる。
なんとなく自分の入り口よりも大きい感じがしたが、濡れているから大丈夫だろうとマリカは思う。屹立したものに彼女は右手を添え、左手は自分の秘所を開くようにかき分けた。

「挿れるよ、耕史……平気だよね、ちょっと大きい気もするけど」

眠ったままの彼に挿入するなんて、まるで自分が無理に犯しているような気分にすらなってしまう。
今は背徳的なそれすら愛おしくて、マリカは彼を早く受け入れたかった。
マリカの秘所の表面に、耕史の先端が当たる。

「くっ……やっぱり大きいからうまく入らないかも、起きてもらわないとだめかな……」

涙を流し始めている耕史のものを、マリカは腰を前後させながらなんとか挿れようとする。
先端が少しずつ飲み込まれ始め、マリカは甘い声を出した。

「あっ、んんぅ、……入って、きた……」

どうして

しかし、その瞬間だった。
眠っていたはずの耕史の目が開き、刹那、体をぐっと引いてしまう。

「……?!」

「こ、耕史?」

マリカは驚いた。なぜなら、耕史の表情が硬くこわばっていたからだ。

男性なら、きっとこうされるのは嬉しいに違いないとマリカは思っていた。
それがどうしてか、彼は今怒ったような戸惑ったような顔をしている。

「何、してるの」

耕史の声はいつもより低かった。マリカは胸がつかえたように、言葉を探そうとするが何も言えない。

「何してるのって聞いてるの」

「そ、それは……」

耕史は退いたマリカのすぐそばでベッドから降りると、ティッシュで自分の勃ち上がったものを拭いた。
正直、この反応に彼女は戸惑った。耕史が喜んでくれると思ったのに、どうしてこんな反応をするのだろうか。
耕史のそれは落ち着きを取り戻し、それを確認すると彼は服を着始める。

マリカは混乱しながらも、耕史に精一杯の言葉を伝えた。

官能小説挿絵:喧嘩している男女


「何してるって……その、気持ちよくなれたらって……?」

「朝からすることじゃないよ」

静かな耕史の喋り方が、マリカには怖かった。
彼女も慌てて服を着る。耕史の態度を見ると、さっさと自分を置いてチェックアウトしてしまいそうだったからだ。

「な、なんで? 耕史、嫌だった?」

服を着終わると、マリカは耕史に触れようとする。だが手を伸ばしたところでその先の彼はすり抜けてしまい、触れることは叶わなくなる。

「嫌っていうか……無理やりされたらマリカだって嫌だよね」

「そう……だけど……でも大きくなってたから」

「それは生理現象なんだから仕方ないでしょ。そこを無理やりする?」

「……ごめんなさい」

謝ったマリカだったが、彼女の頭には一つの疑問が去来していた。

「ねえ、耕史……? どうして耕史は私に挿れてくれないの?」

ずっと聞きたいことだった。不自然さをできるだけ感じさせないように、耕史はマリカの愛撫だけしてセックスを終わらせてしまう。

「それは……」

耕史は答えに窮する。その態度を見て、マリカは泣きそうになった。

「私に魅力がないから、挿れてくれないの? 私のことが嫌いなの?」

「そういうわけじゃ……」

マリカの心の中はぐちゃぐちゃだった。愛して欲しい人に愛してもらえないことが、こんなに辛く寂しいことだとは思わなかった。
男性経験の少ないマリカにとっては、たとえどんな未来が待ち受けていようとも、耕史は一生の中でいちばんの男になるだろう。
その耕史に、愛されていないと感じているのだ。悲しくならないはずかない。

「……耕史、もう、いいよ。私じゃだめだったんだね」

マリカは自分の中でそう結論づけて、力なく呟いた。

「だから、そうじゃないって」


耕史の弁解は聞こえていない。マリカはカバンを持つと、部屋を出て行こうとする。 調弦の狂ったピアノの横をすり抜けて、ドアを開ける。耕史に自分の歌をまっすぐに届けることも、もうないかもしれない。
うつむいた耕史を残して、マリカは一人でホテルを出た。

葛藤

それから一週間、マリカは考えていた。

『セックスの相性が良くないから、私たちは別れるべきなんだろうか』。

別れるべきと囁く理性と、離れたくないという感情がぶつかる。
そんな状態では喫茶店でも単純なミスを繰り返して、怒られていた。
ぼんやりしたままレジに立っていると、そこに泰宏が現れる。

「あ、泰宏さん……耕史も」

泰宏の後ろには耕史がいて、まっすぐマリカを見据えていた。彼女に何か打ち明けたい、何かを決意した彼の面持ちに、マリカも彼と同じく緊張する。

「耕史が、マリカちゃんと話したいんだってさ」


第7話 終わり

⇒【NEXT】すれ違って、また繋がって…?(インサート・コンプレックス 8話)

あらすじ

目隠しでのフェラを楽しんだ翌朝、マリカは朝立ちしている耕史のものを可愛く感じていた。
でも、フェラだけでは少し寂しかった。
そんなマリカは自分のカバンから、『あるもの』を取り出して…。

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