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官能小説 すれ違って、また繋がって…(インサート・コンプレックス 8話)

やっぱりあなたが

耕史はマリカの退勤時間まで、喫茶店の中でゆっくりコーヒーを飲んで待っていた。
今日は平日だから耕史だって仕事のはずだが、こうして早くマリカの店に来たというのは、それだけ彼の中で「このケンカ」が重要なものだったのだろう。

マリカが勤務を終えてワイシャツの上に私服のジャケットを羽織ってスタッフルームから出てきた時、耕史はアイスコーヒーの最後の一口をちょうど飲み終わったところだった。下膳台にプラスチック容器を置いて、無言のままマリカの横に立つ。

「行こ」

耕史が発したのは、そんな短い一言だった。
マリカはそれに従って、耕史の左を歩き始めた。いつも彼は車道側を歩いてくれる。今日も同じで、耕史はマリカを守るように歩道の左側を歩き始めた。

「……ごめんね、ずっと連絡しなくて」

「ううん、忙しかったから、お互い」

マリカと耕史の会話はぎこちなかった。あのホテルでのケンカ以来、2人は連絡を取り合っていなかった。
なんと言っていいか分からなかったし、深掘りしてさらにケンカするのが嫌だった。

「俺の家でいいよね」

「うん」


2人の足取りは、重く、でも着実に耕史の家に向かっていく。耕史は一度大きく息を吸い込んでから、大事なことをさりげなく言うように吐き出した。

「こんなこと言って、嫌がられたらやだなって思って言わなかったんだけど」

「うん?」

「俺、前に女の子を傷つけちゃったことがあるんだ。心を、だけじゃなくて、体を」

体を傷つけたとはどういうことだろうと、マリカは耳を大きくして聞く。

「俺の……その、『俺の』が大きすぎて、挿れたときに怪我をさせちゃったことがあって」

マリカはその言葉を聞いて、今までの耕史の態度に合点がいった。


大きすぎるから、挿れたくなかった。


挿れてマリカに怪我をさせるようなことをしたくなかった。だからいつもしつこいほど愛撫をしてマリカをくたくたにさせてしまったり、目隠しでフェラをさせていたのだ。

「そんなことがあったんだ。耕史、私のこと考えてくれてたんだね」

マリカのなんの気ない一言に、耕史はかぶりを振る。

「いや……俺がマリカを大事にしようとしていたせいで、マリカは逆に、『俺がマリカのことを好きじゃないんじゃないか』って心配してたんだよね。泰宏からもそう聞いた。魅力的な女の子になろうとして頑張ってたって」

魅力的な女性になるためにしたことを具体的に思い出そうとすると、マリカは顔が赤くなってしまう。それを見ていないのか、耕史は言葉を続けた。

「マリカのこと、今まで俺、ちゃんと信じきれてなかったのかな。本当にごめん。マリカは俺のこと、ずっと信じて受け入れようとしてくれてたのにね」

2人の足取りがさらに重くなってくる。しかしもうここは、耕史の家の前だ。彼は鍵を取り出すと、解錠してドアを開け、マリカを先に玄関に通した。
ドアを背中のうしろで閉めると、耕史はマリカを背後から抱きしめた。

「マリカ、愛してる。今まですっとごめん。俺、ちゃんと君に向き合うから」

仲直りする男女


マリカは背中に感じる耕史の体温に、やっと安心感を持った。

「……耕史のばか、そんな風に言われたら、許しちゃうじゃない」

「ありがと」


感謝の言葉を聞くと、耕史がマリカの肩越しに唇を奪ってきた。

我慢できない

「っ……ふ、ぁ……」

久しぶりの耕史の唇は、いつもより熱っぽく感じる。愛しい人の熱というのは、こんなに喜ばしいものだったろうかと、マリカは胸の鼓動が早くなるのに気づいた。

「もっと……もっとして」

マリカが体をくるっと反転させ、2人は抱き合う。指と指をからめ合わせると、まるで指だけでも交わっているような感覚に陥った。


「俺……我慢できない。マリカが欲しい。俺のでぐちゃぐちゃにしたい」

まさか玄関で最後までするわけにもいかないので、2人は靴を脱ぐ。ワンルームの耕史の部屋の、居間に続く廊下を、絡み合いながらゆっくり進んで行く。

玄関から一歩進んだところでマリカのジャケットを、二歩目で耕史のネクタイを外していく。このぶんでは、ベッドにたどり着くまでに生まれたままの姿になってしまうだろう。

彼女のジャケットを脱がした後は、耕史はマリカのワイシャツをスカートから引っ張り出し、ボタンを下から外していく。
耕史の指がマリカの服の中で這いずり回って、彼女は得も言われぬ感覚に襲われた。

「んっ……んん……ぁ、ああっ……」

シャツのボタンをすべて外してしまうと、そのあとはマリカのブラを上にずらす。耕史は久々に見るマリカの白い肌に、生唾を飲み込んだ。

「舐めていい?」

「……っ、いいよ」

耕史の舌は、まずマリカのヘソに狙いを定めた。凹んだ部分を舐めると、マリカは高い声で笑う。

「ひゃっ! ははっ、くすぐったいよ」

「くすぐったいじゃ済ませないよ。感じて、感じまくって、俺のが欲しくてたまらなくなるまで触ってあげる」

宣言通り、耕史の舌はマリカのヘソから上へ登ってきた。みぞおちを舐め、胸の谷間を通ってから、右の乳房を丹念に舐める。しかしピンク色の頂はまだ舐めないで、周りをゆっくりと愛撫していく。

「欲しい?」


「……。耕史のいじわる」

「欲しいって言ってくれなきゃ、俺は何にもあげられないな。だって、女の子を傷つけるのが嫌だから」

さっきの耕史の弁が、今は意地悪のために使われている。マリカはそれに内心『ずるい』と思ったが、彼の言うことに乗ることにした。

「耕史……欲しいな」

「何が?」

「耕史の舌で、私のおっぱい舐めて欲しい。気持ち良くしてほしいな……って、ひゃああんっ!」

マリカが最後まで言う前に、耕史は我慢できないといった風に、彼女の乳房の頂点を口に含んで吸った。

「んんっ、ん、は、ぁ、あぁあっ……」

口に含んだそれは硬さを持って勃ち上がっており、耕史はそれを舐めたり、吸ったり、甘噛みしたりして楽しんだ。

「は、や、ぁ、ああっ……耕史……っ」

まだ2人は廊下にいて、ベッドまでは遠い。狭い廊下の中で組んず解れつしながら、じわじわとベッドに向かっていく。
ずるずると背中でベッドへずり這いしていると、いつの間にかマリカのブラが外れていた。

耕史が器用にそれを外して上半身を裸にすると、今度はスカートに手をかける。
その間にも舌は乳房を捉えている。さっきは右の乳房を愛撫していたから、今度は反対側だと言わんばかりに左側に吸い付いている。

「ん……んっ、あ、は、ぁ……っく……」

マリカの髪は乱れて、まるで彼女の心そのもののようだった。今、彼女は耕史にぐちゃぐちゃにされている。愛おしい人に、全力で愛されている。
スカートのチャックが外され、スカートとストッキングを一気に引き抜かれたせいで、マリカはショーツ姿にされた。

耕史が一度立ち上がり、マリカをお姫様抱っこしてベッドに運んでいく。正直、マリカは少しほっとした。このまま廊下で致していたら、きっとあちこち体が痛んだだろう。

しかしほっとしたのもつかの間、マリカは再び羞恥の声を上げることになる。

「へっ、あ、ひゃ、あぁっ……あぁん!」

耕史がショーツの上からマリカの秘部を撫でた。すると、ショーツについていた水分が皮膚に再びつき、冷たい感じを思わせたのだ。

「マリカ、びしょびしょ」

「……だって。耕史が意地悪するからだもん」

不服そうに言ったマリカに、耕史はニヤニヤして言う。こんなにノリノリな彼は、今までほとんど見たことがない。最後までできるというのは、やはり彼にとっても嬉しいことなのだろう。
耕史がマリカのショーツに手をかけて、ゆっくり彼女の体から最後の一枚の布を剥がしていく。

「どんな風になってるか、直接見たいな」

マリカはこれから起こることに、胸をドキドキさせた。


第8話 終わり

⇒【NEXT】ようやく最後まで結ばれる(インサート・コンプレックス 9話)

あらすじ

マリカと話をするために来てくれた耕史。でも二人の間にはぎこちなさが残っていた…。
ようやく打ち明けてくれた耕史の秘密とは…?

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