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エロティックなマッサージ【vol.7】川奈まり子コラム〜スロウリィ・バット・シュアリィ〜
エロティックなマッサージ【vol.7】川奈まり子コラム〜スロウリィ・バット・シュアリィ〜
皮膚に接触しているのは直径数ミリの小さな点。そこから震動が伝わる。
そして、肉の奥へその刺激がとどく。
快感を得た部分は直径では言い表せない。
「どうしてここが、きもちよくなるの?これを当てているのは、こっちなのに……」
あなたも彼も、不思議に思う。
二人の身体は謎に満ちている、ということを二人は知る。
恥骨の上で、それがクルクルと円を描く――と、熱くなるのは内部のやわらかな粘膜だったりする。
あなたの花びらが開きながら涙を流しはじめる。
かわりばんこを、二人は好む。
次に彼の同じところへ、それをあてがう――あれが硬くなる。
やさしい呻き声を唇で吸い取ってあげて、あなたはそれをじわじわと移動させてゆく。
最初はふつうのマッサージだったのだけれど、と、二人は行為をつづけながらぼんやり思い返す。
はじめはふつうに肩や首筋をきもちよくするだけのつもりが、途中から二人とも、ふつうではなくなってしまった。
……そして、いまや全身がきもちいい、かもしれない。
いつのまにか、二人の前には果てしなく時間がある、ような気がしている。
プラスチックの、電動の、まぁるい形をした玩具が、二つの身体の間を行ったり来たりするうちは、時はゆっくりとしか進まない。
この快感は遅効性の毒だ。少しずつ少しずつ淫らになる。
のろのろと、だけど着実に高まる悦び。
まだ絶頂は遠いけれど、スロウリィ・バット・シュアリィ。
なかにいれて、と、あなたは彼にお願いしたくてたまらない。
でも、もう少し我慢して。
二人はもっと遅くなれるはずだから。
ゆっくり進めばそれだけ恋は長持ちする、ような気がするから。
この愉悦。この恋愛。
どんどんスロゥになって……いっそ永遠になればいい。
――時間よ止まれ。
愛し合う二人にはそれだけの価値がある。
エロティックなマッサージは続く。