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エッチなローション【vol.8】川奈まり子コラム〜恋わずらいの治し方〜
エッチなローション【vol.8】川奈まり子コラム〜恋わずらいの治し方〜
むかしから人は恋をすると“ふつう”じゃなくなる。
そういうことになっている。それが恋わずらい。みんなかかる。
あなたも、それに、あなたの彼氏だって例外じゃない。
そんなわけで二人は、どこか奇妙。
……たとえば、最近あなたは彼氏に触りたくてしょうがない。
ちょっと抱きしめるとか、腕や肩につかまるとか、そんな程度ではなく、そう、全身くまなく隅から隅まで撫でまわしてみたくてしょうがない。
寝ても覚めても、仕事中でも、恋人のおヘソの中を指先でさぐっているところとか、脚の間の精妙な構造をたんねんに確認しているところとか、空想してばかりいる。
この欲求が満たされないうちは何を食べても美味しくない、と思う。
一方、彼も近ごろ変だ。ベッドでどこか上の空。私に飽きたのかと訊くと違うという答え。
じゃあ、もっとエッチでヘンタイっぽいことがしたいとか?
……まあね。でも、ちょっと違う感じ、と彼はいう。
ヘンタイじゃないんだけど、と。
――恋が深まると、パートナーの心も身体もすでに手に入れたはずなのに、もっと欲しくなる。
もっともっと……と願ってしまう。
女ならば、「されている」だけが物足りなくなってくる。
自分も「してあげたい」と思う。それはごく自然なこと。
まずは自らの欲求を肯定してあげよう。
それから、清潔な片手の掌に透明なローションをたっぷりと。
焦らずゆっくりと、あなたの恋心を染みこませるつもりで人肌に温めて。
それを彼の身体の末端から中央へ向けて、やさしく伸ばして。
はじめに、甘いくちづけに乗せて、「ご褒美はおあずけ」と耳もとで囁いてあげるといいかもしれない。
欲望の核心には最後まで触れずに、男の皮膚のすみずみまで探検しよう。
最後にあそこを、はじめはそうっと、次第に情熱をこめて……。
「どうしてほしい?」とあなたは質問するかもしれない。
それとも沈黙のうちに眼で尋ねる?
どちらも素敵。
肝心なのは、彼を好きで大切に想う、素直な気持ちなのだから。
すべてが終わったとき、以前よりもお互いに愛しさが増していることは確実。
だけど、肝心の恋わずらいが治っているかというと、それは微妙……。
一度だけじゃ完治しないかも。
でも、癖になってもいいんじゃない?