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官能小説【5話】絶対ナイショのラブミッション〜再会した幼馴染は過保護SPでした〜【LCスタイル】


『夏生君』って、呼んで

首筋へのキスは、長く執拗だった。
血管を辿るように舐め上げられると、じれったいような性感がうなじから背筋を伝い、下腹部へと下りていく。それを追うように唇が鎖骨へと移動すると共に、彼の指先が窮屈そうにボタンを外して、私の服を脱がしてしまう。シャツもインナーも、膨らみを覆うブラジャーもあっという間にはぎ取ると、唇は既に甘く勃ち上がっていた蕾を捕らえた。


「ひ、ぁあ……っ」


「んッ……は、ああ、ちょっと吸っただけで、こんなに硬くして……」


「んん、ッは、ぅ……」


「指でかりかり……って、苛められるのもお好きでしたね」


ぷくりと膨れた蕾の天辺を優しい手つきで掻かれ、反射的に太腿を締めてしまう。足の間にあった夏生君の腰を挟む形になり、その厚みや逞しさにまたお腹の奥がじんと疼く。襞を伝う重い粘液が、恋人でもない人からの愛撫を容易く受け入れてしまう自分のはしたなさを象徴しているようで、少しだけ胸が苦しくなった。


「東条家のお嬢様の貴方が、護衛にいいように弄ばれて……恥ずかしくないんですか?」


「ッや……違う、」


「ああ……それとも、恥ずかしいのが気持ちいい……?」


家に連れ込まれて襲われてるの、興奮しますか?
いじわる、となじってやりたい気分だった。それでも、私の身体が興奮してしまっているのは誤魔化しようもない事実で、それはショーツに触れた夏生君にも伝わってしまっているだろう。ふしだらな水音は徐々に大きくなり、蕩けて緩んだ蜜口に、硬い指先が何度も沈んだ。熱い粘膜を慰めるように擦られ、ぐしゃぐしゃになったショーツがいよいよ使い物にならなくなると、私は彼の手によって一糸纏わぬ姿へと変えられる。


「ここ、も……ぷっくり腫れて、厭らしい形になっていますよ」


「ひ、んんっ……ぁ、そこ、」


「こっちはきゅって摘ままれると、奥が緩んじゃう……そうでしょう?ほら、……っね、気持ちよかったら、イッても構いませんよ」


「ふっ……、あっ!」


気持ちいい。気持ちいいけれど、今は駄目だ。きっと『東条雛乃』の仮面が、剥がれてしまう。
先ほどまでのデートと、夏生君の自宅というオプションのせいで、ただでさえ剥がれかけのそれ。夏生君に色々約束させたって、自分から打ち明けてしまったら何もかもが徒労に終わってしまう。
東条雛乃として彼と接するうちに、私の中には、彼に正体を明かしたくない理由が新しく芽生えていた。お金がもらえなくなるのが怖いのは勿論のこと、――――ただ、恥ずかしいのだ。『美冬』として、彼と相対することが。


「……今日は頑張りますね」


ぽつりと落とされた呟きに、夏生君を見遣る。私とは対照的に少しも服を乱していない彼は、蕾を散々舐めしゃぶった唇を拭うと、こちらを見てにんまりと笑ってみせた。
夏生君と再会してまだ数日だが、分かったことがある。彼が涼やかな面立ちに似つかわしくない、にんまりとした笑みを浮かべるのは、ろくなことを考えていないときだ。


「そういうところも可愛らしいですよ、――――雛乃様」


「ッ……!」


呼吸が止まる。心臓が嫌な跳ね方をして、喉が塞がった。
私の身体が強張ったことに気付いているはずなのに、夏生君はそのまま殊更に甘ったるく私を『雛乃様』と呼んで、睦言を囁いてみせる。確かに抱かれているのは私のはずなのに、『雛乃様』と彼が微笑むたびに、その確信が揺らぎ始めてしまうのだ。


今まで、私が彼に抱かれながらも『東条雛乃』の仮面を被っていられたのは、夏生君の方が、私を『美冬』として扱ってくれていたからだと思い知り、私は浅い呼吸の合間に弱々しい懇願を吐き出した。


「や……その呼び方、やめて……」


「――――じゃあ、俺のことちゃんと『夏生君』って、呼んで」


睫毛を濡らす私のお願いに応えたのは、今までで一番甘く、懇願するような声音だった。
瞼を押し上げれば、その先には真剣な顔でこちらを見下ろす夏生君の顔がある。迷いはなかった。考えるよりも先に、唇からころりと言葉が落ちた。


「……夏生、君」


「ん……なあ、お前からキスして」


鼻先を厭らしく擦り合わせられ、ぼやけるほど近くで彼の瞳が瞬く。甘やかすように唇を撫でられ、――――私はそっと頭を持ち上げて、彼の唇へ自分のそれを重ね合わせる。私の全身へキスを落としながらも、唇へは触れてくれなかった意地悪な彼とのキスは、触れるだけの柔いものでもひどく幸せで、震えそうなほどに心臓を掻き乱した。


「ッは、……っん、美冬……」


悦楽の海へ

押し倒される女性


「ぁ、ふ……っ、ン」


キスの合間。濡れた声音で呼ばれる名前に、胸がきゅう、と締め付けられる。徐々に深くなる口付けに、唇の端から零れる吐息も甘く蕩けたようなものへと変わっていった。
夏生君がじれったそうにネクタイを放り出す。唇を触れ合わせたまま器用に服を脱いでいった彼は、私がキスで蕩ける頃には下着一枚で、熱く濡れた身体で私の肌を侵していた。
解けてしまったキスを想い、ぼんやりと夏生君のかんばせを見上げれば、彼はどこか雄くさい笑顔で私の髪をくしゃりと撫でる。


「ん……?キス、そんなに名残惜しいか」


少しだけ鼻にかかった、愛しいという感情を溶かしたような声音は、聞いているだけでも胸を掻きむしりたくなるぐらいに甘い。酩酊感すら覚えながら私が小さく頷けば、彼は劣情を纏った溜息を零して、私の太腿を抱え上げた。


「急に素直になるのは反則だろ。……ったく、可愛いな……」


「ぁ、っはぁ……ぅ」


「じゃあキス、たくさんしような。美冬のここ……奥まで、俺のが入るぐらいほぐしてる間、ずっとしててやるから。な?」


骨ばった指が、いつかのように一本ずつ、順番に私の蜜壺を侵していく。潤沢な蜜と私の口より余程素直な襞が、夏生君の指の訪いを温かく受け入れた。宣言通り奥をほぐすように蠢く三本の指に、喉からは勝手に嬌声が迸って、――――そのほとんどが、夏生君の口へと吸いこまれていく。


舌でねっとりと咥内を掻き回され、じゅ、と唾液を啜られる、厭らしいキス。先ほどまでのキスが子供の戯れに思えるようなそのキスは、私たちが大人になった証左のようで、ひどく興奮した。


「ハ、ァ……美冬、かわいい、」


眇められた目が、ぞくぞくするような剣呑な光を湛えて私を射抜く。美冬、と呼ばれるたびに喉を鳴らせば、褒めるように後頭部を優しく掻き混ぜられた。


咥内を舌に、隘路を指に蹂躙され、我が物顔で躾けられていく時間は、五分ほどにも思えたし、永遠のようにも思えた。ややあってキスを解き、指を抜き去った夏生君が、改めて私の太腿を抱え直す。いつの間にか覆いを被せられた灼熱の杭が、念入りにほぐされた蜜口に軽く入り込んで。
ああ、――――しちゃう、んだ。


「……っ挿れる、ぞ……ッ、ぐ、」


「ァ、ッああ……っ!」


お腹の奥の寂しい場所を、ずっしりと重いものに貫かれ、腰と背中が浮く。狭いな、と眉をしかめて笑った夏生君のこめかみから、一筋の汗が伝い落ちた。お腹が苦しくて、じくじくと奥が疼いて、彼と一つになったという感慨が一纏めになって胸へと押し寄せてくる。


彼の怒張を根本まで呑み込んだ蜜壺が、勝手に細かな痙攣を繰り返す。その感覚に耐え切れなくなったのか、熱い吐息を私の肌へと落とした夏生君が、大きな手で腰を掴んだ。奥を小突くように緩やかに揺らされ、まだ馴染み切っていない襞が、擦られる悦楽に目覚め始める。さらにきつく彼のものを食い締めてしまい、さらに強い律動で奥を揺らされる、――――快感に慣れない私にとっては、ひどい悪循環だ。


「ぁ、っあ、は……っだめ、動かないで、ぇ……!」


「ッは、くそ……ッ無茶、言うな……。お前が、甘えるみたいに……きゅうきゅう締めてくるのが、悪い」


「ん……っ、あ、あっ、ぁ……」


「みふゆ、こっち向け……な。キス、したい」


三回目のキスは、一回目の柔いものとも、二回目の激しいものとも違った。深くまで口付けられる、気持ちごと注ぎ込まれるようなキス。夏生君も自分と同じなのだと、――――愛おしいと思っているのだと、確信できるようなキスだった。
好きだから、ちゃんとしたい、――――私のそのささやかな願いは叶えられた。言葉にはしていない想いを互いに抱えながら、私たちは火照る身体を溶け合わせていく。


「っは、んんっ……なつきくん、なつき、く……っ」


「ん、……ッ美冬、イきそう?いいよ、イッて……ほら、みふゆ」


かわいいよ。
どろりと蕩けた声が、私の背を強く突き飛ばした。果てへと真っ逆さまに落ちていく身体が、夏生君の腕にきつく抱きしめられる。びくびくと震える背中も、はしたなく浮いた腰も、藻掻く爪先も全部抱き留められて、心までもが悦楽の海へ浸されていく。


「ハ……ッ、ぐ、俺も、もう……」


「っあ……ん、夏生君も、イッて……」


雄くさく呻いた唇が、四回目のキスを私に落とす。膜の中で迸る感覚を襞に感じながら、私はそっと目を閉じた。


夏生君と二人きり

『――――というわけで、尾行していた男は拘束した。見覚えはあるか?』


「先日のパーティーで見た男です。ホテルのボーイに扮し、護衛対象に近付き連れ去ろうとした」


『ああ……そんな奴いたな。分かった、こいつの背後に誰がいるのか探ってみるとする。そっちは無事か?』


二人で一緒に果てて、僅か数分後。倦怠感が残る中で夏生君にかかってきた電話は、私にも関係がある話だからとスピーカーモードにされていた。上司らしき男性と会話する夏生君は、もうすっかり情事の色が抜け、SPの顔に戻ってしまっている。ちょっと面白くないような気がして、自然と口がへの字になった。


「ええ、無事ですね。全く問題ありません……っい、」


散々無体を働いておいて、しれっと言ってみせる夏生君の背中を無言で叩く。いて、という呻き声に電話の向こうから『大丈夫か?』と心配そうな声がかかる。大丈夫ですよと笑って電話を切った夏生君は、呆れと怒りのちょうど真ん中の顔でこちらを睨んだ。


「お前な……」


「……夏生君が悪い。デリカシーがない……」


一度『東条雛乃』の仮面を取っ払ってしまえば、恥ずかしいも何もなくなる。『お父様』にバレたらまずいのは変わらないけれど、ここは夏生君の家で、夏生君と二人きりなのだ。今ぐらいは『美冬』に戻っていてもいいだろう、――――そう思っての夏生君呼びだったのだが、彼は私の言葉に一度目を瞬くと、次いでにんまりと笑ってみせた。


「ホテルに戻るのは危険だからそのまま待機しろって話、聞いてたよな?」


つまり、もう一回できるよな。
スマホを放り出した夏生君の片手が、私の両手首を捕まえて易々と組み敷く。未だ気怠い身体に訪れるであろう試練を悟り、私はひくりと口の端を震わせた。


結局もう一回どころか二回、三回と無体を働かれた私は、ほとんど一睡もしないまま朝を迎える羽目になるのだった。


⇒【NEXT】ひょいと抱え上げられた私は、いつかと同じように部屋のベッドに運ばれる。――これは『する』流れだ…(絶対ナイショのラブミッション 6話)

あらすじ

「東条家のお嬢様の貴方が、護衛にいいように弄ばれて……恥ずかしくないんですか?」

夏生の家に連れ込まれた『雛乃』。恋人でもない人からの愛撫を容易く受け入れてしまう自分のはしたなさを象徴しているようで、少しだけ胸が苦しくなった。それでも、私の身体が興奮してしまっているのは誤魔化しようもない事実で…

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