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官能小説 本当にあった!ラブ物語 第一話 潤いの決意【LCスタイル】


第一章 まだら模様のため息

「ねえ、最近仕事ばっかりじゃない?
まあ、私のために時間を作ろうって気もないみたいだけど。そうでしょ?」

一カ月ぶりのデート。
食事の後に立ち寄ったバーで、隣にいる一樹の目を見ず、
グラスに浮かぶ氷に視線を落としたままつぶやいた。

「理奈、お前、最近そんな言い方ばっかりだな」
…ため息まじりの呆れた一樹の声と同時に、二人の会話も途切れる。

噛み合わない言葉を何往復か繰り返して、
私たちは、ぎこちないままに久しぶりの貴重なデートを終わらせた。

いつから、こんな可愛げのない女になってしまったんだろう…。
いつから、愛する恋人の大切な仕事をなじるようになってしまったんだろう…。

「あ…」

帰り道、キスもしていないことに気づいて、思わず唇に触れた。乾いている…。
砂漠の枯れ草のような唇を這う指に、同じだけ乾いた息がかかった。

「ただいま」誰もいない部屋の明かりをつけながら声にすると、いっそう心が沈んだ。
一樹の仕事がこんなに忙しくなるまでは、この部屋でデートをすることが多かった。
私が夕飯を作って、仕事を終えた彼がやって来ると二人で笑って食事をした。

(もう、あの日々は戻ってこないのかもしれない)

そんな言葉が脳裏をよぎった直後、
一樹から【家に着いたよ。俺も疲れてて、なんか、ごめん】とメッセージが届く。
ほっとしたような、でもモヤモヤが消えるわけではなく…。
【私も、ごめん】と返信を打ちながら、心にまだら模様が広がっていった。

そのままスマホでニュースをチェックする。

何気なくあれこれと記事を見ていくうちに、ふと目が留まった。
「ヘアパフュームか…」 唇だけでなく、髪も最近はパサついているような気がする。
それに、肌も…。

こういうところも、だんだんと自分に自信が持てなくなって、
知らず知らずのうちに大好きな恋人にも冷たい態度をとってしまう原因なのかもしれない。

心の半分では「ふーん」と冷めた視線でその商品を眺めつつ、
もう半分では「こんな自分、嫌だな…」という自責が押し寄せてくる。
ふと、妙に光る枝毛が目に入り、自責の波はさらに高く強くなった。

この先、ずっと、こんな生活が続くのか…。
ずっと、こんな自分が続くのか…。
どこか、諦めていた。

そう、あんな出来事があるまでは…

第二章 私の変化、彼の変化

数日後。結局、商品たちが届いた。
ヘアパフューム、プエラリアジェル、そしてデリケートゾーン用のパック。

自分を卑下する前に、ケアをしよう。
購入ボタンを押した瞬間から、そんな純粋な気持ちの芽が、少しずつ育っていた。

その夜から、お風呂ではデリケートゾーンのパック。
お風呂上りには全身にジェル、そしてヘアパフューム。
彼が忙しくて会えない分、それなりに時間があって、毎日きちんとケアができた。

そして、自分の体を丁寧に扱ううちに、
心も、彼に送るちょっとしたメッセージも、穏やかになってきているような気がした。

2週間ほどすると、彼から【明日は、仕事が早く終わりそう。会える?】と連絡が来た。
もちろん、すぐにOKの返事をする。

彼から誘ったデートとはいえ、
毎日のように夜遅くまで仕事をしているからか、
一樹は疲れた表情で待ち合わせ場所に現れた。

一瞬、心がヒヤリと冷たくなる。
最近のデートで繰り返されていた気まずい空気がフラッシュバックした。

「お待たせ」と微笑む彼の表情に少し心が落ち着き、歩き始める。
「理奈、今日、なんかいい香りじゃない?」

しばらくすると、一樹が、私の髪に顔を寄せた。
「そう?」となんとなくはぐらかしながらも、待ち合わせの直前に
ヘアパフュームをつけてきたことに、心の中でガッツポーズをしてしまう。

「ねぇ」 信号待ちで一樹の声に顔を向けると、瞬時にして彼の唇が接近してきた。
きっと私は、相当驚いた視線を彼に向けたはずだ。
「なんか、我慢できなかった」という彼の声が、遠くに響いて聞こえる。

「パッと食事して、早く帰ってしようよ」 信号が青に変わる直前、
後ろから私の体を包み込む腕の中に、囁く声が響いた。

第三章 熱い時間

食事を終えて私の自宅に着くと、一樹は、やや強く玄関のドアを閉め、
その何倍もの勢いで激しく私の唇を求めた。

キスする男女

「なんか今日、すごく欲しくなる…」
くちゅくちゅと唾液を混ぜ合いながら、熱い息の隙間に声を混じらせて、
一樹は私のワンピースを器用に脱がせた。

「シャワー、ね」
彼の耳を甘噛みしながら、私は、彼のシャツのボタンをひとつずつ外していく。
はだけた胸の突起を舌でつつきながら、もう一度「一緒に、浴びよう」と彼を促した。

全身に優しいキスをしながら、シャワーの滝の中でお互いの体を洗うと、
一樹は先にバスルームを出た。

私は、ベッドルームのドアが閉まる音を確認してから、
デリケートゾーン用パック「ジャムウ・デリケートパック」を使う。

そして、シャワーを終えて体の水分を拭き取ると、
ボディジェル「プエラリア・ハーバル・ジェル」を丁寧に伸ばす。
仕上げに、ヘアパフューム「ナデテ」を髪にひと塗りして、彼の待つベッドへと向かった。

「早く」ベッドの上からこちらを見る一樹の視線が、甘く濡れている。
何も言わずに微笑みながら寄り添う私のバスローブを、彼は一気にはがした。

「すごくしっとり、スベスベ…」私の腕を脚を、胸を、背中を撫でながら、
一樹は再び激しく唇を求めてくる。
そのまま全身を舐め回すと、最後に、私の脚をそっと広げて、その間に顔をうずめた。

「あぁ…」からだじゅうに舌を這わされている間に、
すっかり充血したクリトリスが、ほんの小さな刺激に大きく反応する。
「美味しい…」

じゅるじゅると音を立てながら、一樹は、熱い泉へと舌を沈ませ、
その周辺も舐め上げていく。
丁寧にゆっくりと這う熱い舌に、同じ温度で泉が溢れていく。

「恥ずかしいから、もう…」
思わずそう言ってしまうほど長く、彼は、私の泉に顔をうずめていた。
それでもやめない彼自身に手を伸ばし、私たちは、お互いの脚の間を貪り合った。

汗ばむほどにお互いの中心を求め合った後、彼は、ゆっくりと私の中に身を沈める。

「やっと、好きな気持ちと行動が、一致した」
仰向けになっている私に上体を預けて耳をひと舐めすると、一樹はほっとした声色で囁いた。

「本当は、こうして、理奈を大事にしたい、可愛がりたいんだ」
泉の奥の奥を強く突き上げながら切ない表情を見せる彼に、
私は、しがみついて全身を打ちつけ返す。

第四章 幸せな決意

私が彼の上に乗り、彼が後ろから私の腰を掴み、互いの四肢を絡ませ合い、
私たちは、熱を増すカラダを確かめ合った。

「ダメ…一樹…くる…ッ…」 途切れ途切れの息の中から漏れる言葉に、
「俺も…」と苦しそうな声が返ってくると、私たちは、いっそう激しくぶつかり合い、果てた。

息が落ち着くと、一樹は、腕枕の中で優しくキスを求めた。
「めちゃくちゃ興奮したけど、それ以上に、癒やされた…。
最近、俺もイライラしてたね。ほんと、ごめん」
重なり合う唇の隙間から、彼の言葉が入ってくる。

私は、黙って抱きしめ返した。今まで一番、強い力を込めて。

そして、ふと気づいた。

ヘアパフュームも、デリケートゾーンのパックも、抱き心地をケアするジェルも。
ラブコスメは、モテる魔法をかけてくれるわけじゃない。
愛する人を想う純粋な気持ちを思い出させてくれるもの。

そして、愛する人のためにキレイになろうとする努力を手助けしてくれるものだったんだ。

髪に寄り添う彼の顔を温かく受け止められるのも、脚の間に埋まる彼の頭を
愛おしく撫でることができるのも、全身の肌を彼に委ねられるのも、魔法なんかじゃない。

私が取り戻した、私自身がいるからこそなんだ。
抱きしめ合いながら、さらに馴染んでいくふたりの肌を感じながら、そう気づいた。

何度も唇を求める愛おしい恋人に、「私も、ごめんね。それから、ありがとう」と言葉を返す。
この恋の大地が砂漠のように乾いてしまうことなど、二度とないようにと、決意を込めて。

彼のために、私自身のために、二人のために、今の努力を続けようと、決意を込めて。


〜第一話・完〜

あらすじ

デート帰り道、キスもしていないことに気づいて思わず唇に触れた。乾いている…。
そんな二人の結末は?!

知らず知らずのうちに大好きな恋人にも冷たい態度をとって…
自分に自信が持てなくなり…二人のための努力とは?

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