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官能小説 本当にあった!ラブ物語 第四話 幸せの粒
第一章 女の勘
「夕飯、何にしよう…。祐二、今日も帰りが遅いみたいだし、心配」
ソファーでレシピを検索しながら、私は、半年以上も続いている寂しい夕飯の風景を
脳裏に浮かべていた。
最近の夫は、仕事が忙しく、帰宅が11時頃になる。
その後の夕飯では、会話は弾まない。
そんな様子だから、ベッドで夫に求められることもないし、
私から誘っても断られてしまう…。
その夫婦関係が苦しい気持ちが半分。
夫の体を心配する気持ちが半分。
そんな気分でレシピを調べていたら、とあるものに辿り着いた。
私はサプライズを思いついた。
「ねぇ、これ一緒に飲もう」
サプライズを思いついた時から数日後のこの時まで、
自分でも不思議なほどワクワクしていた。
その高揚感は、
「これを一緒に飲むだけでも、何か私たちの今の状態に突破口が開くのでは…」
という女の勘によるものかもしれない。
それでも、実行の瞬間は、緊張が走る。
一緒に飲もうと明るく差し出した手の平は、少し震えている。
「サプリ?」
「うん。最近帰りも遅いし、早く寝ちゃうから、祐二。心配だったの。」
少し戸惑いながらも、
「ありがとう、紗英」
と手を出す夫にサプリメントを渡した。
この時はまだ、思いもよらなかった。
あの高揚感をはるかに上回る情熱を交わす日が、やって来るなんて…。
第二章 半年ぶりの距離
サプリを飲み始めてしばらく経った頃。
最初は、夫が三日坊主になったら私が全部飲めばいいと思っていた。
しかし、いざ蓋を開けてみると、時には夫から催促される日もある。
それに、夫の表情も日増しに明るくなっていくように感じる。
「ねぇ」
夕飯の片づけをしていると、後ろから夫に抱きしめられた。
「え?」
手が止まる私をよそに、夫は、エプロンの上から両方の胸をまさぐる。
久しぶりに実感する夫の手つき。
手の平と5本の指が、体の芯にまで伝わってくるようで、思わず吐息が漏れる。
耳にそっと舌を這わせながら、右手だけは胸から離れ、
ワンピースのすそをまくり上げて下着へと伸びていく。
「ちょ…ちょっと、祐二…こんなところで…」
言葉では小さく抵抗しながらも、体は、夫の動きに従順になっていた。
「こんなところじゃ、ダメなの?」
言いながら夫の右手の指は、下着の中へと忍び、
左手は器用に服の上から乳首を探り当てている。
「あぁ…」
声まで漏れる私に、
「ほら、濡れてきたよ、紗英」
と囁く夫の息も、ずいぶんと湿り気を帯びている。
首筋に吸いつきながら、夫は、
「ねぇ、紗英。ベッドに行って仲良くしよ」
と、甘えるような、それでいて強引に誘うような声を出した。

第三章 ほとばしる想い
ベッドに乗ると、夫は、一気に私の服を脱がせた。
仰向けに寝かされ、柔らかく揺れる胸に夫の顏が埋まる。
柔らかな膨らみにいくつものキスマークが残して、そのまま夫は、私の全身を、
食べるように愛撫した。
時々甘噛みをされると、私の全身にはビクリと電流が走るような快感が駆け抜け、
夫にしがみつく。
「舐めさせて」
こらえきれず、私は、夫自身に手を伸ばす。
「俺も」
と、夫は、溢れ出る私の泉に顏を寄せ、私も硬く充血した夫を口に含んだ。
「紗英、すごい。びちょびちょだよ…美味しい」
その言葉に、私は、さらに強く夫に舌を巻きつける。
「あぁ、紗英…俺、もう…ほしい」
夫は、もう一度私を仰向けにすると、半年ぶりに、私の中に沈み込んできた。
「嬉しい…」
泉の奥を何度も突かれながら、私の口からは、素直な気持ちが声になってこぼれた。
久しぶりに女として求められている幸せと、全身の細胞が感じている快感とで、
目からはひと筋の涙が伝う。
「泣かないで…紗英」
夫は、私の目元に顔を寄せて、涙の筋をそっと舌で舐めとると、そのまま体を密着させて私を抱きしめた。
「俺、セックスしたくないわけじゃなかったんだ。ただ、…紗英を満足させる自信がなくて…。
愛してるからこそ、男として、ちゃんと満足させたいって。
…そう思うと、なかなか誘えなかった」
途切れ途切れに話てくれる夫を、できる限り強い力で、抱きしめ返す。
その夜、私たちは、浅い眠りにまどろみながら、何度も愛し合った。
第四章 続く幸せ
1ヵ月後。
「ねぇ、紗英、開けてみて」
やけに嬉しそうに帰宅して早々に、夫は、淡いストライプ柄の紙袋を差し出した。
その勢いに押されて、私は、黙ってその袋を開ける。
「え?ランジェリー?」
赤いレースのブラが見えて、思わず手を止めて夫のほうを向く。
「うん、プレゼント。紗英が買ってくれたサプリ…ムクナスイッチのお礼、かな?」
照れくさそうにしながら、両腕を広げて近づき、夫は私を強く優しく抱きしめた。
「あれ、俺にすごく合ってるみたいで。仕事でも、最近けっこう冴えてるんだよね。
ほんと、ありがとう。気遣ってくれているっていう気持ちが嬉しかった。
紗英、最高の妻だよ。」
あまりにストレートな夫に、恥ずかしさがこみ上げてきてしまい、
私は顔が熱くなるのを感じる。
「ねぇ、これ、今つけて見せてよ」
返事を聞く前に、夫は、私を抱きかかえてベッドルームへと歩く。
「俺、紗英が俺を心配してサポートしてくれるのが本当に嬉しくて。
紗英を欲しい気持ちが、どんどん止まらなくなってきてるんだよね。…今夜は、覚悟してよ?」
と甘く囁きながら。
〜第四話・完〜
あらすじ
最近の夫は仕事が忙しく帰宅が11時頃になる。
ベッドで夫に求められることもないし、私から誘っても断られてしまう。
そんな夫を元気にさせるのは…?
飲むだけでも、何か私たちの今の状態に突破口が開くのでは…?
欲しい気持ちが止まらない彼をサポートする優しさとは…