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官能小説【2話】秘密、蜂蜜、果実蜜
二人でマナー教室へ
作:三松真由美
ある日、紅羽からエレガントマナーレッスンに行こうと誘われた。
「山梨の親がさ、地元の不動産会社の息子と食事してくれってうるさいのよ。地主さんなの。まあ、見合いってことよ。今どき見合いなんて流行らないけど、親の顔立てて会ってみるかって。私、マナーとか全く知らないからマジな教室に行こうと思って。唯香もまだ見ぬ彼氏とのディナーのために一緒に行こうよ。いい女になるためにさ」
断る理由もない。面白そうなので唯香はつき合うことにした。単発のコースなので予定が立てやすい。ホテルの宴会場で12人規模のこじんまりしたレッスンだった。
その中に一人だけ男性がいた。珈琲豆色のスリーピースのスーツに身を包み、短くカットしたヘアスタイルで清潔感あふれる金融マンタイプ。足元にのぞく革靴は磨き上げられ、手抜き感が微塵もない。自己紹介で誰もが知る自動車メーカーに勤務していることがわかった。樫田大河。
紅羽が獲物を見つけた野生の動物のような視線で大河を見つめている。積極的なくせに、中学校時代の初恋の彼としか交際経験なしのギャップが可愛らしい。
マナー指導が終わってからホテルのラウンジで休んでいる樫田に駆け寄り、紅羽は大胆にも7階のバーに誘った。
「3人でバーで飲みませんか?堅苦しい講習だったから疲れちゃいましたよね」
「そうですね。一杯飲みましょうか」
バーでのお誘い
バーのカウンターに並んで座る。紅羽が真ん中だ。紅羽はグイグイ質問を浴びせる。
「樫田さん、どうして参加したんですか?マナー講習なんて女性しかいないと思ってました」
「ああ、最近、海外のvipを接待することが多くてね。フレンチとか懐石料理の店で、NGなことだけ覚えておこうと思ったんです。日本人なのに箸の使い方を間違えてたら恥ずかしいしね」
紅羽の眼がキラリと光る。
化粧室タイム、唯香は紅羽に諭すように伝える。
「ちょっと、山梨の地主の息子と見合いするために来たんでしょ。樫田さんに接近してどうすんのよ」
紅羽がキッと睨い返す。
「唯香、私達、一本釣りは難しいお年頃よ。網張って多方面に目を向けないと結婚できないよ。まずは結婚前にSEXしなくちゃだけどね」
アグレッシブな回答に唯香はたじろぐ。でも、その通りだ。
アイメイク直しで手間取る紅羽を残し、先にカウンターに戻ると樫田がLINEを聞いてきた。
「唯香さんは保健室の先生?憧れるな。僕が高校生だったら毎日、唯香先生のいる保健室に通うだろうな」
なぜか樫田は唯香を気に入ったようだ。悪い気はしなかった。海外出張で訪問した多数の国の話を聞いていて胸が躍る。教員仲間ではできない話題に唯香も刺激を受けた。
「今度、ドライブしませんか?海でも高原でもお望みの場所にお連れします」
毎日、生徒たちの子供じみた話に振り回されている唯香にとって樫田は別の世界の人に見えた。紅羽が化粧室から戻ってきたが、ドライブのことは黙っておいた。紅羽との初めての秘密。
胸を躍らせて
その夜、帰宅するとすぐにシャワーを浴びた。樫田とのこのあとの展開を想像する。一度デートしたらそろそろSEXの用意しなくちゃね。
全裸でベッドに横たわり、SEXシーン満載の漫画を読みながら自分の身体に火を点ける。ひとりエッチにこれほど気合が入るのは樫田の出現の影響だ。大人の男の人とデートできる。樫田さんならホテルに行ってもいい。やっと、やっとSEXというものを知ることができる。
ひとりでするのとどう違うの?こんなことされるの?中指で感じやすい部分をまさぐる。それは閉ざされている花びらの奥まったところに鎮座している。小さなさくらんぼ。
「ああん……」
こんなこともされるかも?
湿ってきてチェリー酒のような甘い香りを漂わせるふたつの丘の間に二本の指を滑り込ませる。
「ん……」
「こんなこともされたらどうしよう」
指をグイグイと秘密の部屋の奥まで侵入させてみる。
「あああん、私の指ではここまでしか……。樫田さんの指ならもっと先まで」
想像しただけで秘密の部屋の壁が膨らんでくる。唯香の指が押し出されるような感覚。
いつの間にか乳首はカチコチにそそり立ち、吐息が熱を帯びている。
「ああ、男の人がはいってくるってどんな感じなの。教えて。はやく教えて……」
あらすじ
友人の紅羽に誘われマナー講習に参加した唯香。
小さな規模のレッスンだったが、その中に男性が一人だけいる。
紅羽が彼に興味を持ち、講習終わり、三人でバーで飲むことに。彼は紅羽ではなく唯香に興味を持ったようで、ドライブに誘われた。紅羽には初めての秘密。
その夜、帰宅すると、その後の展開を妄想してひとりエッチをして…