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官能小説【最終話】秘密、蜂蜜、果実蜜
カレの誕生日
作:三松真由美

唯香はカゴさんに講義を受けた奥手男子の導き方を何度も思い出し、次のデートを待った。もうすぐ甚の誕生日、2回目のSEXを体験することは間違いない。
「年上なんだから私がしっかりしなくちゃ…」
さくらんぼを一口つまむ。舌の上で転がしながら唾液をたくさん出す。カゴさんが、相手の身体にキスする時、唾液は大事だと言っていた。乾いたキスより濡れたキスを男は好むと。
たっぷり唾液を出すためにさくらんぼで練習する。茎を舌の上に置いて結ぼうと試みる。キスのとき、相手の口の中で自由自在に舌先を遊ばせろと言われた。唯香は甚のためにあれやこれやと努力している。
甚は自信がないまま誕生日デートの日を迎えてしまった。唯香の部屋。色とりどりのフルーツの盛り合わせ。手作りのロティサリーチキンがテーブルに並ぶ。
「おいしいよ、唯香ちゃん。僕、お酒弱いけどこんなおいしい料理なら白ワイン飲めるよ。イチゴにはシャンパンが合うって有名だから、働くようになったらちゃんとシャンパン用意するね」
「甚くんが社会人になるの待ってる。あ、酔っ払わないでね。素敵なバースデーにしたいから。今日は泊まってね」
甚は自信なさそうに微笑む。
二度目の経験
ほろ酔いになった頃、唯香は甚をシャワーに誘う。甚は恥ずかしがって一人で浴びたいと言う。シャイな甚を見ていると抱きしめたくなる。別々にシャワーを浴びて、二人でベッドになだれ込む。
唯香は桃色のバスタオルを巻いただけの大胆な姿だ。唯香がリードする形で甚の頬を両手で包み込んでキスをする。さくらんぼを転がすようなかわいいキス。カゴさんの教えを頭の中で繰り返しながら、バスタオルを自分で取る。甚の緊張感がヒシヒシと伝わる。甚のこわばった手を唯香の胸に押し当てる。
「ここを撫でてほしいの。甚くんに。やさしく」
甚は何も言わずに従ってくれる。
「ゆっくり円を描くように。下から上に。そう。上手…そこ…いい」
「ここは、甚くんの好きなように触ってみて」
足を数センチ広げ、甚がさわりやすい体制を取ってみる。
「痛くないの?どこまで…どこまで触っていいの?」
「私がストップって言うまで大丈夫よ」
甚の細く長い指が唯香の密部屋の通路におそるおそる侵入する。
「ん…気持ちいいよ、甚くん」
唯香は甚のコルネを軽く握って右へ左へ回してみる。
「唯香ちゃん…また、先にイッちゃいそうだ」
甚が苦しそうに顔をゆがめたので唯香は一呼吸して、身体を離して話題を替えた。
「甚くんが専門学校出たら一緒にパリ行きたい…」
「うん、一緒に行こう。有名な菓子職人が作るケーキを…」
唯香がテーブルに手をのばす。
皿の上にあったイチゴを甚の口に滑り込ませる。
「半分っこしよう」
甚の唇から半分覗いているイチゴをコプっと噛む。イチゴの味のキスを続ける。果汁で赤く染まった甚の唇が愛おしくてたまらない。
甚のコルネを誘導する。カゴさんの教えてくれた通りに両手で、きつくない力で包み込む。刺激を与えないよう。アツアツの熱いものを運ぶよう。
甚がしだいにリードする動きになってきた。
繋がる二人
唯香のうなじにキスをしながら上に乗っかる。ハニーがにじみ出てきた唯香の蜜部屋に、角度を確かめるよう悩みながらゆっくり入る。
「いいわ、甚くん。いい感じ…あっ…」
甚はこの前のように慌ててはいない。唯香が冷静に導いたのがよかったのだろう。
甚がクイっと腰を押し付ける。唯香がリズムに合わせて骨盤を上げる。何度も繰り返すと気持ちが昂ぶってきた。
「最高だよ、唯香ちゃん…」
「わたしも…すごくうれしい…」
イチゴの香りが鼻腔をくすぐる。二人は甘い甘い香りの漂う果実園にトリップした。
キウイ、パパイア、グァバ、枇杷、いちじく、マンゴー、ライチ、スターフルーツ…二人はひとつになったままケーキにしたい果物の名前を声に出す。
いつの間にか”ホオヅキ”が弾けた。
ベッドに座って手をつなぐ。
「甚くんに出会えてよかった」
「広夢の風邪に感謝だね」
「保健室の先生じゃなかったら広夢くんにも会えなかったから、私の仕事にも感謝だな」
甚が唯香の背中を抱きしめる。
「僕たちが一緒にいるのは、いろんな出来事が重なってできたミラクルだ」
「そうね。友達の裏切りにあったことも、結果オーライだもん」
甚は唯香の耳たぶにキスをする。
テーブルの上の色とりどりの果実たちがお祭り騒ぎをしているように楽しげだった。
END
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あらすじ
もうすぐカレの誕生日。
その日は間違いなく2回目のエッチをすることになる、と確信していた唯香。
前回と同じにならないように、私がしっかりしなくちゃ!と意気込むが…?