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官能小説【5話】秘密、蜂蜜、果実蜜
お家デート
作:三松真由美

甚と時々会うようになった。甚がスイーツの試作品を持って唯香の部屋に遊びに来る。唯香はネットでいろいろな国の紅茶を買って、ケーキに合う紅茶を提案する。唯香が知らないフルーツのことを甚はイラストを描いて教えてくれる。
「これがタマリンド、これがソルダム…」
甚と一緒にいると歯がゆいようなふわっとした気持ち。甚からはいつもバターやミルクの匂いがする。
いい関係だ。広夢には隠している。恋は秘密にするとよけいに燃え上がる。初めてのSEXの相手は甚に決めた。
だが甚は奥手なのか軽いキスしかしてくれない。唯香はミニスカートを履いたり、肌露出が多いノースリーブを着たりと自然に誘ってみるがまったく響かない。
「これって今流行りの草食系?しかもスイーツ男子だもんなあ…」
何ヶ月も進展なしなのでやきもきしてきた。そして年上だから自分からリードしてもいいかと、開き直った。
初めて同士
唯香の部屋で甚がフランス語の菓子の本を夢中で読んでいた。唯香は背中から抱きついてみた。甚は固まってじっとしている。後ろから右頬にキス。甚の耳たぶが赤くなる。
そのまま床に押し倒し水色のコットンシャツのボタンをはずす。そしてはじめてのディープキス。唯香が甚に覆いかぶさった体制で甚の唇を舐める。
ホワッと甘い。砂糖菓子の味。思わず下唇を甘噛みする。甚はされるがままになっている。はだけたシャツから覗く甚の可愛らしい乳首をチュンっと口に含む。
「やばいっ」
甚の身体がビクっと震える。
「あの…唯香さん…僕…その、あの。経験ないんで、どうしたらいいか…」
「大丈夫よ。甚くん。私もないの。ネットや漫画で見たとおりにするから、協力して」
甚は観念したように目をつむった。
誘導して…
甘いものをたくさん食べるのに甚のボディはどうしてこんなに引き締まっているんだろう。脂肪はどこにもついていない。甚の薄い胸板に頬をあててみる。緊張しているのかドクンドクンと心臓から血液が流れ出る音が聞こえる。
唯香も落ち着いているわけではない。性には興味津々で一人で遊ぶのは慣れている。だが相手がいる事態は初めてなのだ。
年上という理由で引っ張ってやらなければ甚とは何も進展しない。思い切って甚の股間に手のひらを置く。包み込むように。膨れ上がり、ジーンズがきつそうだ。ジッパーを下ろしボクサーパンツ一枚にする。
甚は仰向けに寝たまま動こうとしない。唯香はしかたなく自分で脱ぎ始める。ブラウスを脱ぎ、下着姿になって甚のパンツの上から撫でてやる。熱味を帯びたソレは、どうしていいやらわからないふうに脈打っている。
「甚くん、私のブラジャーはずしてよ」
「あ、ああ。そうか。ごめん、手順とか、どうしていいかわかんなくて」
甚はたどたどしい手付きでホックをはずす。唯香のこんもり盛り上がったおっぱいを見ても、触ろうとすらしない。唯香は甚の手をとって自分の胸に誘導する。繊細な模様のお菓子を生み出すくせに、乳房の上に置かれた手は立ち往生している。
「甚くん、パイ生地をこねるように力を入れて揉んで」
「はい」
やっと動き始める。規則正しく唯香の胸を揉みしだく。
「う…ん、今度は胸にキスして…」
「わかった」
ふっと広夢の顔が頭に浮かぶ。甚とこんな事してると知ったら、すねて保健室に来なくなるだろうな…。でも広夢のおかげで甚に出会えた。ありがとう、広夢。
⇒【NEXT】中々動き出さない甚にもどかしさを感じた唯香。ぎこちない触りに感じることが出来ず、自分から攻める事にし、カレのモノに触れ…?(秘密、蜂蜜、果実蜜 6話)
あらすじ
あれから甚と時々会うようになった唯香。
初めてのSEXは甚と決めた。
だが、いくら唯香が自然と誘ってみても二人の関係は中々進展しなかった。
そこで唯香は自分から行動に出ることに…!