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官能小説 私の知らない私 4話(窓際での愛撫)
癒しのバスタイム
「だから、また明日から早速忙しいんだよね」
長い長いキスの後のバスタイム。
チャプリとお湯を両手ですくって、私は、早速次の仕事の話をしていた。
後ろから私を支えて、肩からお湯をかける亮は「うんうん」と頷きながら、話を聞いている。
「ちょっと、…んっもぅ、聞いてる?」
プカリと浮かぶ小島のようなふくらみに手を伸ばして、左右5本ずつの指を順番に柔みの中にうずめながら、亮は、「聞いてるよ。すごく好きなんだ、綾乃さんの仕事の話」と答える。
最後に、小島のてっぺんにある突起をキュッとつまみながら。
「聞いてない!」
私は、両手をお湯に沈めると後ろに回し、さっきから腰のあたりに硬く触れているものを、両手で包み込んだ。
彼の手の中で、私の突起も硬く形を変えていくのを感じながら。
「仕事の話、続けていいんだよ、綾乃さん」
「何時間でもするよ」
亮のイジワルにイジワルで返すと、私たちは笑って立ち上がった。
窓際の快感
バスローブを羽織って窓際から眺める夜景はまばゆくきらめいていた。
周りのどのビルよりも高いこの部屋から街のすべてを見下ろすような眺めに、思わずため息が出る。
「満月も、今夜はちょっと近いかな…」
と、後ろから抱きつかれて、空に目を向ける。
今夜は満月か…。
嫌な思い出があった満月だけど、亮と出会ってからは、いいことのたびに満月がそこにいてくれる。
思い出を眺めるように月に目を細めると、ふと肩が涼しくなる。見ると、スルリと滑り落ちるバスローブが目に入った。
「ちょ…ちょっと、何するのよ!」
外から見えそうだとバスローブを拾おうとする私を、亮はギュッと抱きしめて、
「こんなに高い場所、どこからも見えないよ」
と耳に舌を這わせた。
チュッチュッと耳に亮の舌の音が響くけれど、外の風景が気になって仕方ない。
行き来する車、その中には人がいる。歩いている人もたくさんいるはずだ。
少し遠くのあのビルからは、見えないかしら…。亮の言う通り、見えるはずもないんだけど。でも…。
「外、気になる?」
亮は、むき出しになった私のふたつのふくらみの突起を、今度はツンとつつきながら尋ねた。
その途端、ビクリと上半身が波打ち、腰が浮くような感覚が走った。
(イヤだ…私、こんなに外の目を気にしながら、感じてる…)
「カラダは、気にしてないみたいだよ…」と私の返事を待たずに、亮は続けた。
満月がきれいだという彼の言葉に、また空に目を戻す。彼の大きな左手は、親指と薬指の先で、私の左右の硬い突起を転がし始めた。そして右手は、ウエストとお腹を優しく撫でる。
「はぁぁぁ」と自分の口から吐き出す吐息が、満月にかかりそうなほどに長い…。
乳首からほとばしる快感に身悶えて、スッと首の力が抜ける。
下に視線がいけば、今度は色とりどりの美しいライトがチラリチラリと一瞬ずつ姿を変え、夜景を作り出している。
(こんなに綺麗なものを眺めながら愛されるなんて…。今にも目の前のガラスに穴が開いて、そこから外に舞い出していけるんじゃないかしら…。 そして、温かくて甘い息を吐いて、どこまでもフワフワと浮いていられるんじゃないかしら…)
そんな錯覚の渦の中に、「はぁぅん…っ」と自分の息の音が響いてきた。
亮君の温度
「きれいだね」
「うん、夜景も、…っっん、月も…すご…くっ」
乳首とおへその周りを愛撫する指先と同じくらい柔らかな亮の声に、途切れ途切れに返事をする。
「違うよ。綾乃さんだよ。こんなふうに、夜景と月の間にいる綾乃さん、すごくきれい」
彼は、両手を私のウエストにおいて体を離し、まるで写真のアングルを確かめるように、視線を上から下まで行き来させた。
「あ!」
私は、半分シラフに戻った声を出した。
「亮君、私だけ脱がせてる!」
冗談めかして笑う彼に飛びついて、私は「ずるい」とバスローブを脱がせた。
そして、部屋に入って来た時の彼以上に強引に、彼の唇を奪う。
口の中は、“亮君の温度”で満たされている。
生々しく温かくて、私よりも少しだけ高い温度。
壁を舌でなぞると、さらに少しだけ温度が上がる。
この舐め心地が、私は大好物だ。
視界の隅に、彼のなめらかな素肌が入って来る。
その向こうに輝き続ける夜景は、彼の肌のつやに色を添えていた。
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