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官能小説 本当にあった物語 9話 「ふたつの振動」【LCスタイル】

音のないため息

「舐めて」
ベッドに入ると、夫は私の手を自分の股間に導いた。
少し硬くなり始めている夫のそれにしばらく触れると、私は布団の中にもぐり込んで口に含んだ。

(きっと、またいつもどおり、この後に私が上に乗って、少ししたら夫が上になって、それですぐに終わっちゃうんだろうな…)
結婚して5年。このところ、夫とのエッチはマンネリで、しかも私から誘ってばかり。夫婦のエッチを盛り上げようなんていう気は、夫には今更ないだろうという、不満と寂しさのないまぜの中で、予想通り、マンネリエッチが終わっていった。



数日後。
マンネリ打破のきっかけになればと、思い切って独断で通販で購入したピンクローター が、夫が仕事に出かけている最中に届いた。
開けてみると、思っていたよりもずっと丁寧な梱包で、これなら女性の私が買ったと言っても、夫は引かないのではないかとほっとした。
そして、安心感の後を追うように、ソワソワと興奮が湧き上がってくる。

私は、勢いで2個購入したローター を、並べて自分の枕の下に隠した。

久しぶりの表情

「ねぇ」
ベッドに入って部屋の照明を落とした直後、私は枕の下に手を伸ばし、小さな粒を手に取った。そして、夫の手にそれを握らせる。

「これ、何?」
少し眠そうな夫の声に、「買ってみたの」とベッドサイドのライトを改めてつける。
布団から手を出して、自分の手に握られた物を目にすると、夫の顔から眠気が一瞬にして消える。
ローター ?」
驚く夫に、私は、黙って頷いた。

夫は、「へぇ」とひと言だけ小さく言うと、ローター のスイッチを入れる。
「ふーん」と興味のなさそうな声を出しながら、仰向けになっていた体を起こして「使いたかったの?」と私の目を覗き込んだ。
「…ていうか」
私は、思わず目を逸らしてしまう。

「使いたかったんだ。こうして」
スイッチが入ったままのローター を、夫は、私の両脚の間に割り込ませる。
「あぁ…」
太ももの内側に細かい揺れが触れただけで、私は、声が漏れてしまった。
ローター をつまんだ手で、ほんの少し両脚を開かせると、夫は、ショーツの上にピンクの震えを行き来させる。
「あぁん…」
ゆっくりと動く夫の指先が、クリトリスの周辺へと近づくたびに、私の腰はビクンと小さく浮いた。
「ここ、きもちいいんだ」
ショーツの上から、クリトリスを丸くなぞりながら、夫が目を合わせてくる。
「うん…」
久しぶりに見た、夫の興奮した表情に、私は素直に頷いた。

「じゃ、もっときもちよくしてあげる」
ローター をクリトリスに軽く押し当てながら、夫の声は少し意地悪になった。
そして、しばらく押し当てると、すっと浮かせて内ももをなぞる。私の息が落ち着いた頃、また敏感な突起を狙って押し当て、今度は一瞬で離してその周辺をクルクルともったいつけるように滑らせる。

「腰が動いてるよ、もっとしてほしいんだ…」
そう言うと、夫は、一気に私のショーツを脱がせた。

「すごい、びちょびちょだよ」
半分は本気で驚いた声で、夫は、私の愛液を指ですくって、私に見せた。その指を、そのまま自分の口に入れて愛液を舐めると、「ここから、もっと溢れてきてるよ」とローター で愛液の泉に触れる。
「っぁあん…」
ショーツの上からとは違う、体の中にジンジンと響くような感覚に、さらに愛液が溢れてくるのが、自分でもわかった。
「ほら、どんどん出てくる。いやらしいな…見てごらんよ」
夫に上体を起こされて膝を立てると、テラテラと光ったピンク色の粒が、私のカラダを小刻みに揺らしている。
泉の中にローター を半分沈めて…、くちゅっという音を立てて出して。また半分沈めて…。
「いやらしい…」

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私も、他人のカラダを見ているような気分で、つぶやいてしまう。
「こうすると、もっといやらしくなるよ」
トロトロに愛液に包まれたローター を、夫は、クリトリスに当てた。瞬間、電流が走ったような衝撃が全身を突き抜けていく。
「あぁぁ…なに…これ…」
「ほら、きもちいいだろ?…ほら」
夫は、愛液をすくってはクリトリスをなぞり、泉と突起の間を何度も何度も行き来した。

「あぁ、クリトリス、こんなに充血しておっきくなってるよ」
もう一度、見るように促すと、夫は、弾けてしまいそうに光る突起を、ローター でツンツンとつつく。
「あっ…それ…それ、だめ…イキそう…」
つつかれるたび、カラダの内側からビクンビクンと跳ね上がる快感の訴えに、私は、崩れ落ちそうになっていた。

条件

「いいよ。イッて。でも、条件がある」
夫の声が、熱を含みながら冷静になった。
「何?…あぁ」
ほとんど声にならない息で、私は応える。
ローター でイカされるところ、じっと見ながらイッてごらん」
「え…そんな…の…恥ずかしい…」
夫の目を見ると、 
「じゃ、やめていいんだ」
と、ローター を浮かせる。
「いや…イカせて…」
「自分のクリトリス、見ながら、イクんだよ」
夫の声に、私は、黙って何度か頷いた。声に出して返事ができないほど、快感の谷が、すぐそこに迫っている。

「ほら。自分で買ったローター で、イカされるんだよ」
恥ずかしくて首を横に振る私に、夫は「ちゃんと見てて」と頭に手を添える。

「こっちもこんなにびちょびちょに濡らしてる」
「もっと充血してきたよ、ほら」
「ビクビクして、イキたがってるよ、クリトリス」
夫の言葉が、遠くから聞こえてくるような気がするほど、私は、快感に沈み込んでいた。

「あぁぁ…もう…だめ…イッちゃう…」
私は、夫の言う通り、オーガズムを迎える自分のクリトリスを凝視しながら、谷底へと落ちていった。

もうひとつの秘密

ぐったりとした私の息が落ち着くと、夫は、「我慢できない」と言って、入ってきた。
「あぁ、ダメ。こんなに締まってたら、じっとしてられない」
腰を前後させる夫の表情に幸福感を垣間見るのも、久しぶりだ。

「アヤ、これ買って、ここに隠してたんだ」
泉の奥をグリグリとかき回すように突きながら、夫は、私の枕の下に手を伸ばす。
「あっ」と私が声を出すのよりも一瞬早く、夫は「ん?」と不思議そうな表情を浮かべる。

「あれ?何、これ?もう1個、あるの?」
もうひとつのローター をつまんで目を合わせるときには、夫の顔から不思議そうな表情はすっかり消え、いたずらな笑みが浮かんでいた。

「アヤ、2個も買ったんだ」
「だって…壊れちゃったらどうしようって…」
「ほんと?こうしてほしかったんじゃないの?」
夫は、愛液にまみれたローター を、弾けたばかりの突起に戻し、もうひとつのローター を乳首に当てた。

「嘘じゃないもん。壊れたらいけないと思っただけなの…。あぁんっ」
「でも、ほら、いやらしい声、大きくなってるよ」
ふたつのローター で、硬くなっているクリトリスと乳首を責めながら、夫は、さらに欲望の色を濃くした表情で私の目を覗き込む。
「あぁ…いい…このまま、奥、いっぱい突いて…」
腰と腰をぶつけ合いながら、私の口からは、それまでに声にしたことのない言葉が流れ出ていた。

「あぁ…俺も…ダメになりそう…思いっきり突いていい?」
熱い息のこもった夫の声に、私は、必死で頷く。
「アヤ、こっちのローター 、自分でクリト リスに当ててごらん。外でも中でも、同時にイカせてあげる」
胸に当てていたローター を手放し、チュッと乳首にキスをすると、夫は、私の腰を両手でグッと引き寄せた。そして、激しさを増して私の泉の奥を突き上げる。

「あぁぁ。すごい…。外も、中も…ダメになっちゃう…」
「俺も…すごいよ…アヤ、すごい吸い付いてくる…」

私たちは、荒い息の中で、久しぶりに、同時に快感の谷へと落ちていった。

久しぶりの腕枕

「アヤ、ごめんな」
息が落ち着くと、夫は、そう言って自分の腕の中に私を引き寄せた。
「マンネリだなって、俺も、思ってた。アヤも、思ってたから、買ったんだろ?つらかったよな、ごめん」
ギュッと抱きしめてくれる夫に、私は、返す言葉すぐに見つけられない。
「なぁ、ほかにもいろいろ、試してみようよ。今度は、一緒に選ぼう」
夫の腕の中で、私は、たくさん頷いた。
たくさん頷いて、そのまま、眠りに落ちた。

END



体験談

あらすじ

結婚して5年目の夫とのマンネリセックスに悩むアヤ。
マンネリ打破のキッカケになればと思い、通販でローターを二つ購入。

商品が自宅に届くと彼女はさっそくそれを試してみることに…

二人の寝室で彼女は枕の下に隠していたピンクのそれを彼に握らせる。
夫は驚いて…

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