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官能小説【9話】夢も欲も愛も飼い慣らして
これって結局パパ活?
ひとりで家にいる時。仕事中のふとした時間。 桃花は最近考えることがあった。
貴之は一体、どういうつもりで自分を相手にしているんだろう……、と。
セフレにしてはやたら立ち入ってくるし。もちろん恋人になったわけではないし。パパ活?というようなのが一番近い気もする。
パパ活は本来、将来に向けて頑張る若者を応援するものであったわけで……。まあ、私は将来の目標があるって言ったわけじゃないけど、あのおじさんが勝手に私の目標を決めちゃってるような感じもあるし、うん、パパ活だな、これは。
桃花はぐるぐると考えてはいつもそこに思考を着地させていた。
そんな折。
『今日仕事が終わったらうちの会社に来れるか』
仕事の休憩中、そんなメッセージが入った。丁寧に住所まで入っている。
「会社?」
不思議に思った次には、例のデザインのことが浮かんだ。 まだデザインにチャレンジさせるつもりなのかな。才能を開花させてやるとかなんとか言ってたし。
一度メールを閉じてため息を吐く。
飲みかけのコーヒーに口をつけてから、また開いた。
『分かった。多分21時くらい』
さっとメッセージを返した。
十分後、既読にはなったけれどなんの返信もないのを確認して席を立つ。
こういうのも貴之らしい、と思いながら仕事に戻った。
貴之の会社で
「社長。お約束の笹塚さんが来られてますけど」
約束の21時。
社員らしき人に案内されて桃花がオフィスに入ると、一番奥の席に座ってパソコンに向かっていた貴之は顔を上げた。
「ああ。ミーティングルームへ頼む」
「はい。じゃあ、こちらに」
「あ、はい」
オフィスワークとは縁のない桃花は、やや落ち着かない気持ちで社内を見た。
デスクは10ほど。
すでに21時だけれど、まだ数名が残って仕事をしている。静かで、桃花の職場とは大違いだ。
ミーティングルームに通されてすぐ、ペットボトルのお茶と紙袋を手に貴之が入ってきた。
「お疲れ」
「う、ん。貴之サンも」
「ああ」
軽く言葉を交わしながら、貴之が桃花にペットボトルを手渡す。
「なんだか。ちゃんと打ち合わせに来たみたい」
「似たようなものだ」
「なんでここに呼び出したの」
「分かってるだろ」
「……さあ」
「やり直しだ。デザインの」
「懲りないんだね。あれだけ幻滅してたのに」
「幻滅はしてない。あれでは駄目だと言っただけだ。誰だって修正を繰り返せばクオリティは上げられる」
「それで、私は社長の指示通り修正をして無駄にクオリティを上げろって?どうせ修正してもたかが知れてるのに?」
「修正後どうなったかの判断は俺がする」
「偉そう」
「ここでは俺が一番偉い」
「でも決めるのはお客さんだよね。投票で決まるんだよね」
「その前に、君のデザインをラインナップさせるかどうかは俺が決める」
「ふうん」
「桃花」
「ねえ、私も『社長』って呼んでいい?」
「好きにしろ」
「社長」
「桃花。遊びで呼んだわけじゃない」
「分かってるよ。だから社長って呼んでる」
「…………」
「子どもだって思った?」
「いや。好きなだけそう呼べ。あと、立って。テーブルにうつぶせろ」
「え?」
「テーブルにうつぶせるんだ」
貴之は、桃花の目の前のテーブルを指先で叩いた。
「……修正、するために来たんだよね?」
「ああ、そうだ」
「その前に、エッチするの?」
「いや、しない」
「じゃあどうして?」
「いいからうつぶせろ」
「…………」
きっと、これ以上聞いたって貴之は理由を言わないだろう。そう察した桃花は、言われた通りテーブルの上にうつぶせた。
貴之が桃花の後ろに回る。紙袋を触る音が聞こえる。
「ねえ、何するの?」
貴之は答えない。
答えないまま、桃花のスカートを上げて下着をずり下げた。
ミーティングルームの秘め事
「やっ、何?」
「黙ってろ」
とろりとした液体が桃花の陰部に垂らされて、桃花はびくりと体を震わせた。
貴之の指が丁寧にローションを広げていく。
「ん……」
勝手に漏れそうになる声を、桃花は手で押さえて封じた。
すぐとなりではまだ仕事をしている人がいる。そう思うと、恥ずかしくて動揺した。
秘部全体をマッサージするように愛撫されて、桃花の足が小さく震える。されるがままになりながら、次は何をするんだろうと思っていると、貴之の指が桃花の中へ押し入った。
「だ、めだよ……っ、こんなとこで」
そう言っても貴之はやめない。浅いところをゆっくりと掻き回している。
ローションのせいですんなりとほぐれていく感じがあった。あれからも毎日、言いつけ通り自慰を続けていた桃花のソコはちょっとした愛撫でも敏感に感じるようになっている。
じわじわとやってくる甘い快楽に必死で口を押さえていたのに――、
「あっ、ん……っ」
それでも声が出て、桃花は慌てて再度手で口を塞いだ。
明らかに指の感触とは違うものがはいってきた。それはすぐに振動を始めて、中から緩やかに刺激してくる。
抵抗しようとした矢先、貴之はさっと桃花のショーツを引き上げてスカートを直してしまった。
「な、にするの……っ」
体を起こして貴之と向き合うと、ぐっと膣口が締まって刺激が強くなる。桃花の腰は、びくりと大きく震えた。
「これをいれたまま、デザインの修正をしろ」
貴之は平然とした顔でそう言ってのける。
「無理だよっ、外して。外すからね!」
「駄目だ」
貴之がぐっと桃花の手首を掴む。
「やだよ。こんなことして遊んで何が楽しいのっ」
「楽しい楽しくないじゃない。これできっと上手くいく」
「は?おかしいよ!貴之サン」
「『社長』って。言うんだろう?」
手首を掴まれたまま、耳元で囁かれた。それだけでぐん、と快楽が強くなる。
駄目だ、こんなの駄目だよ。できるはずない。
そう思うのに、貴之の手を強く振り切ることができない。
「来い。パソコンもセッティングしておいた」
「あ――」
貴之は掴んだ桃花の手を引くと、そのままミーティングルームを出た。
中に入れられたまま皆のそばで
仕事をしていた面々が、貴之と桃花に向けられる。
ドクン、と大きく桃花の心臓が鳴った。羞恥で一気に顔が熱くなる。
けれど。
皆がふたりを見たのは一瞬のことだ。すぐにまた、作業に戻る。
ホッとするのも束の間。貴之に手を引かれて歩き出すと、そのたびに刺激的な振動が桃花を苦しくさせた。
「ここを使え」
「んうっ……」
貴之に無理やり座らされ、ぐん、とバイブの振動が強くなる。声が出てしまったことに慌てて周りを見るけれど、誰もこちらは見ていなかった。

「修正だと言ったがその必要はない。要は作り直しだ。一から考え直せ」
「え、本当にするの?」
「当然だ。もっとマシなものを見せろ。分かったな」
「でも……っ」
反論しかけたけれど、桃花はすぐに口を閉じた。
他の社員がいる。真面目に仕事をしている中で自分が反論したところで、子どもじみた我がままにしか聞こえないだろう。
そう思うと、とてもじゃないがそれ以上のことは言えなかった。
パソコンを起動させる。
「やってみせろ。君には期待してる」
私に期待?
一体私の何に期待を?
私はいい加減で投げやりなデザインを作ってあなたを失望させた。それなのに、私に何を?
そう思いながら桃花は貴之を仰ぎ見た。
冷ややかな視線が突き刺さって、いたたまれない気持ちになる。
そうだった、私はずっとこの人といると居心地悪くて、なんだか自分が惨めで、相手はこんなに大人で社長なのに負けたくない気持ちになって、それで……。
快楽の中で忘れかけていた気持ちがフツフツと思い起こされる。
大嫌いだと言って飛び出してやりたい。でもできない。
大嫌いなんかじゃないから。
「できるまでやれ。いいな」
勘のいい貴之はきっと、自分の思ったことを分かっているだろうと思うと、桃花はやっぱり悔しくて堪らなかった。
だけど。パソコンに向かう。何故だか涙が零れそうになる。
悔しい。
悔しい。
悔しい。
――逃げたい。
あらすじ
貴之との関係はセフレ?パパ活?この関係はなんだろう。そんな折、貴之から会社に来るように言われた。
頭をよぎるのはデザインの事。一体なんのつもりで私を呼び出すの…?