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投稿官能小説「彼氏の突然の転勤」(ミミさん)
毎日でもいつでも会いたい…
突然だった。
珍しく仕事が早く終わって、着替えながら携帯を見ると彼からメールが来ていた。
「仕事早く終わりそうやけどメシ行くか?」
仕事でくたくたに疲れてはいたはずなのにこのメールで私は一気に元気を取り戻した。
彼とは付き合って、もう6年になる。ちょっとヌケているところもあるけど、いつでもその笑顔で癒される。
ケンカは1度もしたことがない。毎日でもいつでも会いたい…。
駅に着くと彼はもう待っていて、私が助手席に座ると軽いキスをしてくれた。
「お疲れさん。疲れてないか?」
彼の優しさが私を元気にする。私たちは散歩がてら少し遠くのレストランに行った。
沈黙…。
彼が私をチラッと見てから静かに言葉を発した。
「転勤になった。」
私をじっと見つめる。
泣きたい、でも押さえなきゃ。
「いつから?」
10日後……。
距離が離れるだけ(彼氏の突然の転勤)
「そんな、10日後!?なんでもっと早く言ってくれないの!」
「ごめんな。そのうち俺にも辞令でると思ってたけどこんな急にくると思ってへんくて…」
本当に驚いた。彼の目を見たら泣いてしまいそうで私はグラスを見つめた。
今でも10日会えないだけで泣きたくなるのに…。
「ビックリした。亮ちゃんは大丈夫?」
「俺は大丈夫やで。でもお前に言うのが辛かった」
私は笑ってみせた。
私たちはもう一杯ずつ頼み、食事をしながらどんな部屋にするか言い合った。
距離が離れるだけ。
そんなに悲観的になるようなことじゃない、という風に。
春前の冷たい風が吹いて思わず繋いだ手に力が入る。握り返してくれた彼の手は大きくてあたたかい。
「ホテル行こうか?」
私は頷いた。