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投稿官能小説「誕生日の小説」


誕生日の小説

今日は私の二十歳の誕生日。
両親には友達の家に泊まると言って、本当は付き合って一か月の彼の家に泊まりに来ている。彼と一緒に過ごす初めての夜だ。
そして今、先にシャワーを借りて、彼が上がって来るのを、リビングのソファでドキドキしながら待っている。
さっきからテレビの向こうで繰り広げられているバラエティ番組に集中しようとしているのに、全然内容が頭に入って来ない。

「おまたせ」

コットンのパンツは履いているものの、上半身裸で、髪をタオルで拭きながら彼が戻って来た。
着やせするタイプなのか、細身だと思っていた彼の体は、腹筋や胸筋が浮き上がるくらいしっかりしていて引き締まっていた。
否が応にも心拍数が上がっていく。

彼はソファの私の隣に座るとテレビを消して、悪戯そうな微笑みを見せ、キスをした。
男の人とは思えない位柔らかい唇が、私の上下の唇を愛撫する。彼の舌も唇と同様、ものすごく柔らかい。
こんなに明るいリビングで、彼に借りたシャツのボタンを外されているのはわかっているけど、唇を離したくない程、優しくて甘い感覚が私の舌を刺激した。

「唇に何か付けてる?」

まだキスをしていたいのに、彼が唇を離して聞いた。

「グロスをつけてるけど…ベタベタした?」

「ううん、甘い味がする。…おいで」

彼は私を膝の上に乗せると、再びキスの続きをしてくれた。それと同時に、胸を手で包み込んだり、乳首を指でこねられる。
キスより鋭い快感に、思わず身を引きそうになると、ぐっと抱き寄せられた。さらけだされた胸に、彼の温度が伝わってくる。

「僕のどこが好き?」

耳の裏を舌でなぞりながら、彼が聞いた。

「こっ…声、とか」

「声とか?…他は?」

敏感になった耳元で、甘く低い声で囁かれて、ぞくぞくとする。
答えを考えていると、彼は飛び石みたいに首筋にキスをしながら、胸の敏感な部分を舌で転がし始めた。

「んっ…」

「ねえ?他は?」

膝の上に跨っているせいで、私より少し低い位置から、彼が上目使いで再び尋ねる。

「あっんっ…っ…指、とか」

「指とか?」

下着の上から、一番敏感な部分を指で押されて、私は思わず自分でもびっくりするような甘い悲鳴をあげた。

「くすっ…ここが感じるの?やらしい。ほら、逃げないで。もっと気持ちよくしてあげるから」

電流のように

電流が走ったような快感で、逃げ腰になりそうなのを、ぐっと抱き寄せられた。
乳首を舌で転がされ、クリトリスを指で愛撫されて、逃げ場のない私は彼の頭にしがみついた。
まだ少し濡れている髪からシャンプーの香りがする。
彼にキスをしようとしたら、下着の隙間から、彼の指が私の下の唇を割って入って、私は思わずのけぞった。

「もうこんなに濡れてる。やらしいんだ。この体勢だと脚、閉じられないでしょ?」

悪戯っぽい微笑みを浮かべながら、彼がこちらを見上げる。

「やだっ…恥ずかしっ…」

「恥ずかしいの、好きでしょう?」

私にはもう余裕なんかなくて、彼の首に腕を回して、しがみつく。
それと同時にもう一本彼の指が私の中に鎮められた。

「もう中、とろとろだよ。ふふっ…耳元で喘ぐ声って興奮する。もっと感じて?」

人差し指と、中指で中をかき回されて、親指でクリトリスを刺激される。
くちゅくちゅと湿った音が、静かな部屋に響くのが自分でもわかった。

「僕たちが、消したテレビに映ってる。すごく可愛いよ。カメラで撮っておきたいくらい。こんなに体をビクビクさせて…もういきそう?指をぎゅーって締め付けてるよ」

私がコクコクと頷くと、彼は愛撫する指の速さを速めた。

「やっ…いっ…いっちゃう…」

「いいよ、いって?」

「あっ…んっ…やだ…んっ…いっちゃ…」

「ほら、いきな?」

「あっ…っつ…」

自分でも恥ずかしいくらいに体を痙攣させて、私はいった。
彼は私がいったのを確認すると、私の中から指を引き抜いた。
それと同時にくちゅんと湿った音がする。

「あ〜あ〜…履き替えたばっかりなのに、こんなに濡らして。おもらししたみたい。洗ってあげるから、ほら脱いで。僕のバンツも洗濯しなきゃ」

見ると、彼のコットンパンツの上にまで、愛液が水たまりを作っていた。

「……ごめんなさい」

恥ずかしくてバツの悪い思いで彼の方を見ると、彼はパンツを脱いで、私を抱えた。

「こんなやらしい子はお仕置きです」

お仕置き

そのままベッドルームへ行き、ベッドの上に寝かされると、すぐに彼自身が私の中に入ってきた。
熱くてピリピリとした快感が体を突き抜けていく。

「痛くない?」

「うん、全然」

「びしょびしょにするから、すんなり全部入っちゃったよ。本当にやらしい」

彼はゆっくりと動きながら、私の耳に舌を這わせた。温かくて柔らかくて、ぞくぞくとする。

「どこが感じるの?」

「わかんないっ…」

「耳を舐められるの、大好きでしょう?ほら、中できゅんきゅんって締め付けてくるよ」

ディープキスをするみたいに、耳を執拗に愛撫されて、気付くと私は声を上げていた。

「しーっお隣の部屋に聞こえちゃうでしょう?他は?どこが感じるの?」

口の中に二本、指を入れられ、舌を弄ばれて、私の声はくぐもった叫びになった。

「教えてくれないなら、確かめちゃうよ。あとは…右側の乳首かな?」

そう言いながら甘噛みをしたり、きつく吸ったりされて、また声をあげそうになり、彼の指を必死に咥えた。
彼が体を曲げたせいか、お腹の中の彼が当たる場所が変わって、さっきよりも奥に当たった。
快感も今までで一番鋭い。

「もうっ…そんなに締め付けたら、早くいっちゃうよ。またいきそうなの?」

「…うんっ」

「じゃあ、僕もいってもいい?」

そう言うとぎゅっと抱きしめられて、彼の熱いくらいの体温を体全体で感じた。
中で彼がまた大きくなるのが分かる。

「待って待って…大きっ…」

「待たないよ」

「そんなにっ…おっきくしな…でっ…」

「この方が好きでしょう?」

「やだっ…溺れるっ…」

お腹の中いっぱいに満たされて彼に一番奥を突かれた私は、本当に溺れた人みたいに彼にしがみつくしかなかった。
快感の波でどうにかなりそうだ。

「いいよ、僕で溺れちゃいなよ…いくよ」

耳元で囁く彼の声を聴きながら、私の目の前は真っ白になった。

「ほら、こっちにおいで。風邪ひいちゃうよ」

心地良い疲れに脱力していると、彼の腕の中に抱き寄せられた。

「温かぁい」

男の人の体ってこんなに温かいんだと驚くくらい、彼の体は熱かった。

「今日はこのまま、赤ちゃんみたいに裸んぼうで寝ちゃおうか。ずっと抱っこしててあげるから」

「うん」

私はそのまま心地良い眠りに落ちた。
次の日の朝、布団を独り占めにするなんて予想もせずに。

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