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投稿官能小説「夫婦愛の形」(幸せのかけらさん)


出産後のセックス

来年で、結婚十周年を迎える。 子供は二人。
今年で九歳になる娘と、今年生まれた息子。

二人の子供を産んだ私の体は、結婚当初に比べると、少しおばさん体型になった。
そんな体型になり、女性として劣等感を抱いて仕方がない私に、夫は、

「スレンダーな君も魅力的だったけど、そのプヨプヨしたお腹も手触りも好きだよ。」と、以前と変わらなく、私を愛してくれる。

一人目を出産後、慣れない育児もあってか、私の中の性欲は、お腹にいた娘と共に外界へ行ってしまっていた。

女性が、性に目覚めるのは三十代からだとどこかで聞いたことがある。
本当かな?と二十代から思っていたが、娘が、小学校へ入学し、私も三十歳を越える年齢になった時、私の中の性欲が、一段と艶を増し溢れだしたのだ。

夫のおしおき

苦痛とさえ感じていた、夫とのセックス。
それが、自分からむさぼるように、夫を求める。毎夜、毎夜…

「いやらしい体だね。まだ何もしてないのに、こんなに濡らして、どうして欲しいか言ってごらん。」

そんな恥ずかしい言葉攻めだけでも、愛液が溢れだす。

「言えないの?こんなにびちょびちょに濡らして…言わないなら、おしおきするよ。」

私は、夫のおしおきを受け入れる。 夫は、私の首筋に唇を這わせ、舌で優しく時に激しく、吸いついてくる。

「あ…っ」
思わず声が漏れる。

夫の指先は、私の乳首を愛撫し、それから秘部へ…
小さな蕾を夫が吸い上げ、大きくする。

「あっ…ああ…い、いや…」
体が感じるまま、声を荒げる。

「そんなに大きい声出したら、起きるよ?」

「だって…そんなことするから…あ…」

「…可愛い…どんどん溢れてくるよ。本当にいやらしい体だね…もう、俺も限界だよ…いい?…」

私は、そっとうなずくと、夫の体を抱きしめて、受け入れた。
私の中で、夫は激しく暴れた。
そして、私の中は、夫のもので熱くなった。

愛し合う幸せ

二人目を授かり、とても幸せに思う反面、夫とのセックスが楽しくてたまらない今、またセックスが嫌いになってしまうかもしれないと思うと憂鬱だった。

妊娠中は、ソフトに愛し合い、体を重ね合わせる幸せに満ちていた。

出産後、私の性欲が減退するのではないかと心配していたが、可愛い子供を毎日抱きしめられる満ち足りた幸福感からか、私の性欲は妊娠前よりもさらに増していた。

夜、ベッドに入ると、夫は、私の少しふくよかになったお腹を愛おしそうに触れる。

「ぷにぷにしてて、気持ちいい…」

夫のあたたかい手が、私に触れる度、びくっと震える。
と、同時に、私のコンプレックスが遠のいていく。

夫は、編みかけのマフラーの毛糸をほどくように、私のネグリジェと下着を脱がしていく。
全身を、夫の唇、舌が縦横無尽にすべっていく。
私のすぐ隣では、生後間もない息子が、気持ちよさげに眠っている。

そんな中でも、私は、快楽の渦に引き込まれ、身をゆだねる。
夫の舌が、私の乳首を刺激する。
頭の中が真っ白になる。

「あ…ああっ…いい…」
「ここがいいの?子供産んでから、感度が増したんじゃない?」

そんな事を言われると、子宮の奥から、どんどん溢れてくる。

「もう入っていい?」 と聞かれ、私は、うなずくも、出産で膣がゆるんでいないか気になった。

「ゆるくない?」
と聞いてみる。

「全然…しめつけてくるよ。すごいね…子供産んだとは思えないよ…」

そう言って、気持ちよさそうな顔をしている夫を見て、私は心底幸せを感じた。

夫が、私の中で果てた時、身も心も一つになった。
こんな幸せがずっと続くのかと思うと、嬉しくて仕方がない。

夫といつまでも愛し合う幸せをかみしめていたい。

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