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官能小説 【小説版】タワーマンションの女たち 14話

多忙な日々

結局、麗子さんのバーにはなかなか行けずにいた。

とにかく、仕事が忙しい。

家には寝に帰っているようなもので、滞在時間が一日三時間なんて日もざらだ。家になんの為に帰っているのかよくわからなくなってくる。

日中は打ち合わせや会議、さまざまな確認に時間を費やし、夜は会食が続く。

仕事にはやりがいを感じてはいるけれど、さすがにまともな睡眠時間も取れない日が続いてくると、身体も心も疲弊してくる。

何より、詩に会えないのが寂しかった。

元々、そんなに頻繁に会えていたわけではないけれど、最近はますます会う時間が取れていない。

仕方のないことと言ってしまえばそれまでだが、時間は作るものだ。それが出来ていないことに申し訳なさを感じる。

詩からのメールに返信をしようとして、時計に目をやった。もう夜中の二時だ。きっと彼女は寝ているだろう。

そう考えると、メールを打とうとしていた手も止まる。

そして、次の日の朝にメールを送ろうと思っても、疲れから起床時間のギリギリまで眠ってしまい、余裕がなくなってメールが出来ない。そんな日の繰り返しだった。

疑いの眼差し

「ねぇ、?央哉。私に何か隠してない?」

詩は食事の手を止めて、俺を見た。

二人でよく来るイタリアンレストランのいつもの席で、俺たちは久しぶりのディナーを楽しんでいる最中だった。

大きな窓からはライトアップされた中庭がよく見える。

「何かって何を?」

俺も手を止め、彼女を見た。視線が合うとなぜだか詩は反らす。

テーブルに置かれた小さなキャンドルの炎が揺れ、俯いた詩の睫毛の影を濃くした。

「たとえば……、私の知らない女の人と会ってるとか」

「知らない女の人? 仕事関係以外でそういうことはないよ」

「……」

詩はどこか腑に落ちないといった様子だ。

けれど、俺は浮気なんてしていないし、詩との将来を真剣に考えている。疑われるような行動を取っている覚えはなかった。

「じゃあ、今日の夜は一緒に過ごしてくれる?」

「え?」

詩は雑貨屋で働いているのだが、明日は早番で朝が早いと言っていたからうちには泊まらないものだと思っていた。それに遅くまで一緒にいられないだろうと思っていた俺は、麗子さんのいるバーに行くつもりでもあった。

「やっぱり、イヤなんだ……。私が泊まったら、困ることがあるんじゃない?」

「そんなことないよ。詩が明日は早番だって言ってたから泊まると思ってなくて、少し驚いたんだ。部屋散らかってるけど、いい?」

「うん……」

詩は少しほっとしたように頷いた。

詩の様子は明らかに変だ。

もしかしたら、麗子さんのバーに行っていることに気が付いて、不安に思っているのだろうか?

けれど、俺にとって、バーに一人で行くことが珍しいことではないことは詩だって知っている。

取り敢えず、俺は麗子さんのバーに行く日を改めることにした。

ラブコスメ リュイール ホットの使い方は気になったけれど、今は詩の不安を拭い去ることの方が大切だ。

一晩一緒に過ごすことで詩の不安が少しでも和らげばいいな、と思う。

彼女の為に

昨晩も詩とのセックスは上手くいかなかった。

詩の痛がる姿を見て、ラブコスメ リュイール ホットの使い方をきちんと聞いておけば良かったと後悔が過ぎる。

早く目が覚めた俺は、詩の寝顔に軽くキスをすると、ベッドを抜け出し、キッチンに向かった。

詩が泊まった翌日は、いつもは彼女が朝ご飯を用意してくれるけど、今日は俺の方が先に起きたから作っててみることにした。ひとり暮らしは大学生の頃からしているので、一通りのことは一応出来る。

スクランブルエッグを焼き、ウィンナーとサラダを添えてワンプレートにした。そこにトーストとコーヒー、デザート用にカットしたりんごを並べれば出来上がりだ。

自分の為だけであれば、面倒だから、トーストを焼いて終わりだったり、何も食べずに出掛けてしまったりするけれど、詩の為なら多少手の込んだことも苦にならない。

「?央哉、ごめん。寝ちゃってた……」

詩は目をこすりながら、キッチンに立つ俺を見る。

「おはよう」

「ごめんね。朝ご飯作ってくれたんだ」

「早く目が覚めたからね。たまには俺の作った朝ご飯もいいだろう?」

「うん、ありがとう。顔洗ってくる」

詩は嬉しそうに白い歯を見せると、洗面所に姿を消した。

二人の時間

ダイニングテーブルの上には、空になったお皿とマグカップが並んでいる。

目の前にはにこやかな詩がいて、なんて幸せなんだろう。

詩と結婚したら、毎朝、こんな気持ちになれるのかと思うと、いつプロポーズしようかなんてことばかり考えてしまう。

「?央哉の朝ご飯、とっても美味しかった! ありがとう」

「どういたしまして」

嬉しそうに笑う詩に俺は微笑む。

「昨日はごめんね。無理やり泊まっちゃって……」

「謝らなくていいよ。詩と一緒に過ごせるのは嬉しいし」

「それから……?央哉のこと疑っちゃって、ごめん……」

「気にしなくていいって。俺こそ、ごめん。一緒にいられる時間が最近減ってたよな」

「ううん。?央哉の仕事が忙しいのはわかってるから」

詩は俺の仕事に理解を示してくれているけれど、内心寂しいのだろう。

詩が不安にならないように時間をきちんと作らないとな……。

「食器片付けちゃうね」

皿を重ね、詩はシンクへと運ぶ。

「詩、今度の土日に旅行に行かない?」

マグカップを下げに来た詩に俺は言った。

「え?」

「最近、デート出来てなかっただろう?」

「でも、いいの? 折角の休みなのに……」

「折角の休みだから、詩と旅行に行きたいんだよ」

「嬉しい……!」

「じゃあ、土曜日に迎えに行くから。時間はあとで連絡するね」

「ありがとう」

詩の表情からは昨日滲んでいた不安は消えていた。

官能小説挿絵:笑顔でいる女性と嬉しそうな男性

使い方を知りたくて

今日も一日よく働いた。マンションに着くと同時に疲労感に襲われる。

腕時計に目をやると、日付が変わる寸前だった。

一杯だけ飲んでから帰るか……。

俺はマンションのエレベーターに乗り込むと最上階のボタンを押した。

 

バーに着くと、マティーニをオーダーし、麗子さんにラブコスメ リュイール ホットのことをなんと切り出そうか思考を巡らせていた。

「マティーニでございます」

差し出されたマティーニに口をつけ、視線を上げると、麗子さんが微笑みかけてきた。

「あの……」

「はい、いかがなさいましたか?」

「先日、いただいたラブコスメ リュイール ホットのことなんですが」

「お友達には喜んでいただけたかしら?」

「それは勿論。ただ箱を見ても使い方がよくわからないと……」

「失礼致しました。あれは挿入する前にデリケートゾーンの敏感なところに塗って使うんです。そうすると、じんわりと温かく感じるようになり、挿入した時にさらに刺激を感じることが出来るんですよ」

「そうだったんですね。ありがとうございます。友達に伝えておきます」

「ええ、よろしくお伝えください」

麗子さんは軽く頭を下げる。

週末の旅行でラブコスメ リュイール ホットを試してみようかな……。

これで詩とのセックスが変わるかもしれない。

俺は残っていたマティーニを一気に飲み干すと、会計を済ませ、席を立った。

「いつでもご相談にいらっしゃってくださいね」

そう言って、麗子さんは笑顔で俺を見送ってくれた。

あらすじ

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