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恋愛とセックスのかけ算/26歳 里穂の場合
恋のショートバカンス
「So, what’s your number?」
…まるでハリウッド映画のワンシーンのようだ。
里穂の胸は高鳴った。携帯の番号を耳元で尋ねている青い瞳の彼。
ピッタリと身体に張り付いているTシャツも真っ青だ。薄く身体に張り付いたシャツの上から胸の形がよくわかる。スレンダーなマッチョ。
そして獲物を狙う欲望をうちに秘めたセクシーな現地の男。
彼の名はギャビン。
バンパイア映画『トワイライト』の主役の俳優に横顔が似ている。
カウンターから離れてフロアで立ち話している一緒にハワイに来た麻衣香は、ライアンと名乗る背の高いイケメンの腰に手を回している。
「麻衣香ったら、日本にカレシいるじゃん!怒られるよ」
里穂はやれやれという顔つきで話しかけた。
麻衣香は野暮な言葉だといわんばかりにウインクして、またライアンに抱きついた。
里穂は大学時代にカナダに短期留学をしたことがあるので英語が話せる。
麻衣香はまったく話せないのに、身振り手振りでなんとか現地の男の子達と仲良くなっている。希有な才能だ。
会社の有給を使って女二人で訪れたハワイは、恋のショートバカンスを楽しむには最適の島。
ギャビンとライアンは里穂と麻衣香にマイタイを一杯ずつふるまい、携帯の番号を教えてと迫った。
里穂は
「危ないかな?やられちゃうかな」
と麻衣香に小声で言った。
麻衣香は
「いいじゃん、やられると思っちゃダメだよ。私たちがやっちゃうんだよ。青い目のイケメンと思い出をつくるの」
と笑った。
開放的な南の島、茅葺きのバーを一歩出ると海が広がり、夜でもチャプンチャプンと小波の音が聞こえる。
日に焼けた頬にマイタイのグラスをあてると、ひんやりと心地よい。
「My phone number is…」
里穂はギャビンにゆっくり告げた。ギャビンが嬉しそうに微笑んだ。
完璧なブルーアイ。額にかかる金髪をかき上げ
「Riho, so cute!」
と言って里穂の頬に自分の人差し指をくっつけた。
「ギャビンこそ、素敵だ。やられちゃってもいいや」
里穂は心の中でつぶやき「Call me tomorrow」と返した。
夜の海岸
翌朝、ギャビンから連絡があり、ドールプランテーションまでドライブに行くことになった。
パイナップル畑の中をトレインで走ったり、採れたてパインをおなかいっぱい楽しめるというまさにハワイ観光。
運転手はライアン。
車の中でもトレインでも麻衣香はライアンと一体化するようにべったりくっついていたが、里穂とギャビンは遠慮気味にお互いの事を質問し合ったりした。
ギャビンはハワイ育ちで旅行はアメリカ本土しか言った事がないと言う。
バイトをして貯金したら日本へ遊びに来ると微笑む。
アルバイトと聞き、驚いた里穂は
「How old are you?」
とあらためて尋ねてみた。
「Twenty.」
「え?まじで?私より6歳も年下なの?」
思わず日本語が飛び出た。あまりに大人っぽいので確実に自分より年上と思い込んでいた。
白人はやはり早熟なのだ。
端正な顔立ち、すらりと長い手足、そして憂いを含んだブルーアイ。レディファーストのふるまい方。
とても20歳の学生には見えない。
「里穂、ライアンは23歳だってよ。ギャビンよか大人だから、そういう関係になってもいいよね」
麻衣香はすっかりライアンを現地の彼にするつもりだ。
「ってか、ギャビンだって一応成人だから、私も淫行ってわけじゃないし。」
年齢など関係ない、里穂はギャビンに惹かれていた。
年よりずっと大人に見える落ち着いた顔立ち。会って1日しか経っていないのに恋人みたいに大切に接してくれる彼。
夕暮れまで4人でドライブを楽しんだ。ディナー以後はカップル別行動をしようとライアンが提案した。誰も反対はしない。
自然に二人ずつ別の方向に進んだ。麻衣香がコソっと伝えた。
「ホテルの部屋は譲るわ。ライアンは一人暮らしだけど里穂の彼は部屋持ってないから」
麻衣香は夜のダンドリ上手だ。
ギャビンは里穂を海岸にあるオープンテラスのカジュアルレストランに連れて行った。一緒にいればいるほど彼の魅力に圧倒される。
将来リゾートの仕事に就きたいという夢、英語以外に日本語とスペイン語を勉強したいという事、将来の展望を海を見ながら語るギャビンにすべて捧げたい気持ちだった。
夜の海岸を二人は手をつないでゆっくり歩いた。波打ち際をサンダルで歩く。
打ち寄せる波が素足を舐める。ほどよいぬるさ。そのぬるさがなんとも言えぬセクシーな温度。
ギャビンが里穂を抱き寄せた。自然に唇が吸い寄せられた。里穂の唇を押し割ってギャビンの舌先が入ってくる。
想像していたキスとはまったく違ういやらしいキス。
初めてのキスがこんな激しくていいの?
里穂は躊躇しながらも身体中の力が抜けてくるのを感じた。
血管を炭酸水がパチパチはじけながら流れているように興奮する。
彼の舌先が里穂の口の中をすべて舐め回す。頬の裏側、歯と歯の間、上唇と前歯の間に舌先が滑り込んだとき、里穂はめまいを感じるほど高まりが押し寄せた。
足下の波のぬるさは里穂の中の液体と同じ温度かもしれない。
里穂の中の液体がぬるい波に溶け出しそうだった。
「Should we go back to your room, Riho? Your body is so cold. I’ll make you warm…」
ハワイの夜
シャワーで身体に着いた砂を流そうとするとギャビンがシャワールームに入って来た。
たくましい胸元、金色に輝く胸毛。下着をつけていない。
里穂は思わず
「恥ずかしいから、あとで」
と日本語で叫んだ。
ギャビンは、何も言わず里穂の日に焼けたうなじにキスをした。レインシャワーがザーザーと天から降って来る。
波の温度より少し高いくらいの心地よい流れがもつれる二人を包む。
しぶきが乳首に当たる。ギャビンが里穂の乳房を揉みあげる。硬くなる。乳首も。そしてギャビンも。
乳首の硬さとはうらはらに里穂の心が溶けてゆく。ギャビンが身体を傾けて乳首を口に含む。
「ああ…」
里穂の恥ずかしい気持ちは完全に消滅した。里穂は大胆にギャビンの足下にひざまずき、それをほおばった。
頬にシャワーのお湯がかかり心地よい。
「l like you so much. So cute and your body too」
ギャビンが呻くようにつぶやく。
ハワイの女性は誰もがグラマーで露出度が多い。里穂はそれに比べると華奢で乳房も小ぶりだ。
ハワイの女性と比べられたくないと思いながら、ていねいにそれを味わった。昼に食べたパインのアイスクリームを舐めるように舌の表側と裏側をかわるがわる使って。
舌の裏側がそれに当たるとギャビンは軽く吐息を漏らした。舌の表面のザラっとした感触と裏側のヌメリとした感触の違いが彼の反応でよくわかる。
彼がバスタオルを取り、里穂の身体をくるんだ。里穂のすみずみまでタオルで拭く。
腰のくびれ、背中、そして太もも。股の間にタオルを入れ、そっとこする。里穂は立っていられないくらい膝が震えた。
鎖骨の拭き残した水滴をそっと彼が舐める。
「Delicious…」
鎖骨が感じることを初めて知った。里穂はそのまま彼の首に腕を巻き付け、キスを求めた。
ギャビンは里穂を抱え上げてベッドに寝かせる。いきなり太ももを開き、腿の内側にスィっと舌を這わせた。
そして里穂の足先の小指を口に含む。足先にぬるい波がまとわりつく。
里穂は自分で自分の胸を掴んでいた。大胆になっているのがわかる。
恥ずかしさが消え、もっと恥ずかしい事を望んでいる。
彼の舌先が足先から腿ををつたい、中心のその部分に向かって這い上がる。最後の洞窟の部分に到達するまでに里穂は軽くいきそうになる。
自然に足を大きく開いた。シーツの上をかかとが滑る。
「Wow! I love how you are wet」
ギャビンは声を荒げ、鼻先と舌を洞窟に埋める。里穂の腰がベッドからフワリと浮く。足の甲が反り返る。バレリーナのように。
ドクンと心臓の音が聞こえる。里穂の心臓か彼の心臓かわからない。たしかにドクンと聞こえた。
里穂はギャビンの舌先だけでハワイのぬるい海の中に投げ込まれたような快感を得た。
しばらく静かな波に揺られて漂っている。
「I can’t wait. I wanna make love to you right now.」
彼のそれがそっと、何かを確かめるようにゆっくり入って来た。
「ああ、ギャビン、最高に…いい…海の中にいるみたい」
そして大きな波が来るのを感じた。
来る、来る、青い海の彼方から大きな波が。白いしぶきをあげながら。
里穂は呼吸を一瞬止めた。
波が来たら力を抜いて身体をゆだねればいい、サーフボードに乗るように。
そして、大きなうねりが里穂の身体をすべて巻き込み、空高く押し上げた。里穂は彼の背中に強くしがみつき、大きな声をあげた。
青い海、青い瞳、ハワイの夜はすべてが青い。
二夜限りの素敵な恋人

帰国後、3日に一度、ギャビンからメールが届いた。
ハワイでは「付き合う」という概念はないようだ。
「好きだ」イコール「ガールフレンド」という感覚らしい。つまりワンオブゼムなのだろう。
「Dear my girl RIHO, I miss you」
で始まるメールが微妙な距離感を感じる。それでもうれしい。ブルーアイを思い出す。
6歳年下のハワイの彼と遠距離恋愛できるわけがないけれど、あの夜のセックスは人生史上一番といっていいほど気持ちよいセックスだったと里穂は思っていた。
恥ずかしさが消え、大胆な自分に出会えた。今までとは違う性に気がついた夜だった。
あの夜の青い思い出を胸に、毎日充実して過ごした。女は史上最高のセックスを体験すると幸福感度も上がるのだ。
海の写真を見るたびに身体が疼くようになっていた。
そして、ギャビンに再会する日がやってきた。バイト代が貯まったから東京に来ると言う。
麻衣香に電話をしてみる。
「付き合うわけじゃないけれど、やっぱギャビンにもう一度会いたいんだ」
「いいじゃん。会って抱かれちゃいなよ。里穂はカレシいないんだし。私はライアンの事はもう忘れたよ。日本のカレが本命だしね、昌平はやさしくっていい奴だから。もう、おいたはしないんだー。」
麻衣香の割り切りは潔い。
あの日から5ヶ月経っていた。
成田空港の到着フロアで里穂を見つけるとギャビンは駈け寄って抱き寄せた。
ハグとキスの連続。成田エクスプレスで都心のホテルに向う。
エクスプレスの中でもギャビンはずっと里穂に寄り添い、何度もキスをした。
乗客の視線が気になったがアメリカ人だし仕方ないと見過ごしてくれるだろうと里穂はキスに答えた。
エクスプレスの中で里穂はすでに波打ち際にいた。里穂の中心はジトリと濡れていた。
ホテルの部屋に入るやいなや荷物もあけずにギャビンは里穂をベッドに横たえた。そして寒いと言って笑った。
「It’s so cold in Tokyo. Give me a hug.」
里穂の身体は成田からホテルまでの間が待ちきれないほど準備できていた。股間が痛いほど。
身体中の液体がすべて里穂の中心部に集まっているんじゃないかと思うほど熱く煮えたぎる。
里穂はギャビンの衣服を乱暴にはぎ取った。青い目が驚いている。
ブラウスもスカートもつけたまま下着だけ脱ぎ、彼の上にまたがる。
彼のそれは天井に向かって里穂を待ち構えていた。それをしとめるように腰を沈める。
もう逃がさないとでもいうように。
さざ波がどんどん大きくなる。久しぶりのぬるい海の心地よさ。彼の手がブラウスの下に潜り込み、硬くなった乳首を探る。
「ウンッ、ウン、そこ、つながってる。私の一番感じる部分に。ギャビン、私を見て、その青い眼で」
乳首をつままれるたびに濡れた部分が収縮する。自在に腰を動かす。
収縮と腰の動きがリズミカルに繰り返される。感じる部分に自在に彼のそれをこすりつける。
そして、また来る。大波が。
あの夜とおなじような波が里穂を持ち上げる。
波が去り、静かな砂浜が戻る頃、里穂はギャビンの腕枕で横になっていた。
「ギャビン、明日は浅草案内するわ」
「A SA KU SA?」
浅草を散歩して、スカイツリーに連れて行って、そして彼がハワイに帰ったら、もうメールの交換は止めよう。里穂はそう思った。
二夜限りの素敵な恋人。充分すぎるほど素敵なセックスの想い出。
これ以上深入りすると彼を愛しすぎて、まともに日本の男の人と結婚できなくなる。
里穂の結婚センサーがそう伝えた。恋には割り切る事も大事だと。
「I wanna go to Harajuku too!」
6歳年下のブロンズのハンサムガイが無邪気に笑った。
END
あらすじ
会社の有給を使って女二人で訪れたハワイは、恋のショートバカンスを楽しむには最適の島。
そこで出会った彼と仲良くなるにつれ、心も身体も惹かれていき…