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【後編】恋愛とセックスのかけ算/33歳 美樹の場合
初めての…
LINEの続きをライブでやる。そんなデートが続いた。ノリのいい会話。3分に1度は今風のギャグで笑わせてくれる英治。
「ゴーコンのときはもっとおとなしい人って感じだったのに」
「美樹ちゃんに一目惚れしたから、ふざけるキャラは封印した」
東田からは絶対に出てこない言葉のオンパレード。美樹は自分も若返ってきている気がした。物静かな東田といる時とは違う、このあとどんなジャブを打ってくるんだろうという期待感。
「エイちゃん、このストーン持ってるといいことあるよ。蟹座でしょ。蟹座を守ってくれる石。ムーンストーン」
石をプレゼントした。
「そうかあ、ジュエリーデザイナーだもんな。宝石くわしいよな。ありがと。毎日持っとくよ」
「いろんな石に接しているうちにパワーストーンにも興味出てきたの。たしかに付けてると落ち着く感じ」
「ハッピーになったんだろ。パワーストーンで。俺に会えたもんな」
英治がおでこに軽く唇を寄せて短いキスをした。
胸がトクトクと動きを早める。東田とのキスでは決して感じない高鳴り。
池袋のラブホテル、入り口を入るとパネルが並んでいる。こんなシステムがあることすら忘れていた。
習慣で周りをキョロキョロ見てしまう。ハっとした。コソコソすることはない。二人とも独身なんだから、と美樹は気持ちを東田から英治に切り替えた。
部屋に入る。英治はダイエットコーラを飲みながらてれくさそうにソファに座っている。
「あのさ、わたしの方が年上だからってさ、遠慮しないでね。私、こういうホテル初めてだから。慣れてないからさ」
「え? 初めて?」
英治が聞き返す。
確かにラブホテルは初めてだ。だが、自分のセックス事情などあえて話す必要はない。美樹は座っている英治の膝の上に腰掛け、腕を首に回し、激しいキスをしかけた。
美樹が舌先を入れると英治は両腕で腰を抱き寄せ、身体を密着させようとする。
美樹の腿の裏にゴロンとするものが当たる。すでにカチコチに固まってきている。
すべてが東田とのベッドとは違っている。
必死で慣れたふりをしようとする英治。荒々しい触り方。女性の身体のどの部分をどんな強さで触ればいいのかとまどっている様子がよくわかる。
初めて会った日にセックスはダントツって言ったくせに強がりだったということがよくわかる。
英治の指がえがく動線は、迷える子羊のような線だ。こっちをさわっているかと思えばすぐに横に逸れる。「そこをもっと触っていて」と美樹が念じても、あちこちにぶれてゆく。
はがゆい。じれったい。気持ちよくなれない。気持よくなろうすると強く触りすぎて冷めてゆく。美樹は思い切って上半身を起こし、タオルで英治の手首を縛った。
「何? 美樹ちゃん、そういう趣味?」
英治が動揺している。
「そっ。こういう趣味…かもしれない。こんなことしたことないけど、あなた年下だから、させてみて」
縛った手を万歳の形にして、ボクサーパンツ一枚の英治を仰向けに寝かせる。美樹は自らブラジャーをはずし、パンティーを足首から抜き取った。
「まじか…」
その光景を見て、英治が断念したようにつぶやく。立場が逆転した事を認めた英治は眼を閉じた。
そのあとは美樹の主導する世界だった。美樹は初めて与えられたおもちゃのように英治の身体で遊ぶ。ポチっと硬くなった乳首を人さし指ではじくと、英治がうっとりした表情をする。
スリムな喉に突き出たのど仏を舐めると英治は「うう」と呻く。耳の穴に小指をいれたままデープキスをする。パンツの上からでもいきり立ったソレの様子がわかる。
「エイちゃん、感じてるでしょ」
「うん…」
「こんなことされたことないでしょ」
「…」
「欲しい?」
英治が万歳したままの姿勢でコックリうなずく。
美樹はボクサーパンツをゆっくり下ろし始める。ゴムがソレの先端にひっかかりうまく下に下ろせない。直接、手をソレに触れてひっかからないよう動かす。
「だめ、さわっちゃ。出そう」
英治があわてる。
「さわっただけで?」
「…うん」
「あ、さきっぽ、ヌルってしてる」
「やめてくれよ」
美樹はソレをかわいいと思った。違う。すべてが東田と違うのだ。思わず、股間に顔を寄せてすっぽりそれを口にくわえこむ。
初めての経験
英治のソレは美樹の口に包まれ、唾液まみれになる。ねっとりとした感触に絡めとられる。ソレは耐えきれずブルルと反応した。美樹が先端を吸いながら顎を引くと、その刺激だけでいきなり発射した。
「…あ…」
英治が情けなさそうに、か細い声を出す。美樹の口の中にトロリとした感触が残る。
英治のきれいな顔を見つめていると、飲み込んでもいいと思えた。東田の液体が口に入ってくるとすぐにティッシュに吐き出しているくせになんなのだろう。この感触は。
ごくんと飲み込み、ニコっと笑う。
「新鮮だよ」
英治が真顔で恥ずかしがる。
「まじ、やばい。こんなこと経験ないっすよ。おねえさん…」
手首のタオルをはずし、美樹もベッドに横たわる。
「わたし、純情ぶるなんてしないから。はっきり言うことにするね。私も気持ちよくなりたいから、身体中にキスして」
英治が美樹を舐め始める。丁寧に気を抜かず。どこが気持ちよいのかを考えるように舌先が立ち止まる仕草もたまらなくかわいらしい。美樹は声で指示した。
「そこ、そこをもっと強く、あああ、気持ちいいの。もっと舐めてて…つぎは右にずらして…ああ、いい」
英治がおそるおそる美樹の膝を割る。
濡れそぼった美樹の秘部を薄暗いライトが照らす。英治のソレはすでに回復し、頭をもたげている。
「もう、かたくなったの? すごいね。スポーツマンだもんね」
「リカバリー完了」
英治が嬉しそうにソレを美樹の中心部に当てる。
「うううう、もう我慢できないわ」
「はいっちゃっていい?」
「はやく、はやく来て」
英治が開かれた美樹の脚の付け根にゆっくり腰骨を押し付ける。中心部にソレが深く沈み込む。ねじり込まれたようにゆっくりと。
「あふううう」
声にならない息を美樹は絞り出す。
これも違う。東田の侵入とは違う。新しいお客さんのように感じる。おそるおそるねじり込まれている。慣れていない場所に、初めて訪問したお客さん。
美樹は両手で英治の頬をおさえて見つめ合う。
「すごーくいい、エイちゃん」
英治がまた確かめるようにソレを深くねじり込む。そして一気に引く。
「美樹ちゃん、なんかまたいきそう」
「だめよ、はやすぎる」

美樹は首を横に振ってたしなめる。英治の腕をキュっと噛む。
「いてえ」
「気をそらしてあげたの」
英治が参ったという顔つきで慎重に入ったり出したりを繰り返す。英治の上腕から首筋に美樹は手のひらを滑らせる。
「きれい。肌スベスベ」
美樹は何もかもが新鮮だと感じた。英治の動きが小刻みにはやくなる。
「あん、あん、あっ」
美樹の頭の中から東田が消える。英治のかわいらしい顔でいっぱいになる。大きなうねりが体中を駆け巡る。
「美樹ちゃん、感じる?」
英治が尋ねる。
「とってもいい」
「俺、またいきそうだからさ」
美樹は、今度こそ先にいかなければと、感じる部分が圧迫される形に腰を動かした。これでイクことができる。完全に自分主導のセックス。英治が顔をしかめる瞬間を察知して美樹は先に上り詰めた。
少しのあいだ、ふたりはぐったりして横になっていた。
「新鮮…」
英治の左側の耳たぶをもてあそびながら美樹は何度もつぶやいた。
何も言わなくていい
英治と始まってから初めて東田に会う日がやってきた。約束の日、美樹はソワソワしていた。
英治と付き合い始めた事を言うと東田は祝福してくれるのだろうか。それとも嫉妬するのだろうか。それとも別れを切り出すのだろうか。
今まで何度か一緒に食事をした赤坂の和食屋の個室に向かう。
「お連れ様がいらっしゃいました」
和装の女性店員が引き戸を明ける。東田は先に着いて、日本酒を飲んでいた。何もかも受け入れるというような笑顔が美樹の視線に飛び込む。
「あ、あの、東田さん…」
「美樹、何も言わなくていいから、座って。松茸のいいのがあるそうだから土瓶蒸しもらうか?」
わかっているんだと、美樹は察した。
「東田さんにはかなわない。私よりずうっと大人なんだもの」
東田は何も問わず、銀座に新しい宝石店ができたというような話をし始めた。美樹は膳に手を伸ばし、おちょこでグイっと酒を飲み干した。
ダイエットコーラではない、東北の日本酒。東田に酒の産地や銘柄については教え込まれている。味の違いもわかる舌になっている。いい酒をずっと飲んでいたい。時々ダイエットコーラを飲めばいい。
目の前の男には派手好きな妻がいるんだから。美樹のコンピュータはそんな計算をし始めた。
その夜の東田はホテルの広いバスルームで美樹に奉仕をさせた。美樹の左の足首にはシルバーのアンクレットを付けた。
上質のボディソープで身体のすみずみまで洗わせる。バスタブにローズの入浴剤を混ぜ、一人でゆっくり浸かっている。
「美樹、舐めてくれ」
腰をぐいっと押し上げ、湯の表面から元気がないソレを突き出す。美樹はバスタブの横にひざまずき、黒ずんでしわくちゃのソレを口に含む。何もかも英治とは違うんだと自分に言い聞かせる。
10分ほど味わうように舐めていると、だんだんと皺が伸び、硬さを増してきた。東田は立ち上がり、洗面所の大理石の床にバスローブをフワっと投げた。
「ここでする。四つ這いになってみろ。」
初めて東田の命令するような口調を聞いた。
いきなりの侵入にもかかわらず、急激に美樹の中は湿り始める。後ろから無言で突かれまくるというシーンが今までと違っていやらしすぎる。しかも広いキングサイズのベッドがある部屋ではなく、バスルームの床で。
パンパンという肌の音に、ピチョピチョという音が混じり始める。
「ほら、もうこんな滑りがよくなったぞ。美樹のここのことは僕が一番よく知ってるからな。こんな好き者の身体になったのは誰のおかげかな」
卑猥な言葉を東田は吐き続ける。
「あん、ああああん」
「達したいか? 美樹」
「ええ、イキたい」
「自分の豆に自分で触れ」
美樹は、言われるままに中指を割れ目に当てる。感じる部分は肥大化し、誰かに触れられるのを待ち構えている。ボディソープでも塗り付けたかのようにヌルヌルしている。
「はああああんん、ん、ん、ん」
東田の動きに呼応するように指で自分のスポットを転がしまくる。
「もうだめ、もうだめえええええ」
背伸びする猫のようにのけぞる。頭の中が真っ白になる。入浴剤のローズの香りがツンと鼻をつく。下半身がしびれる。アンクレットをつけていたことすら忘る。
ライトアップされた庭園が見える窓際の椅子に座り、冷えた白ワインを喉に流し込む。バスローブを羽織った東田が美樹の頬に口づける。
「床でしたり、風呂でしたり、これからもいろいろ楽しもう。美樹。お前の好きなエメラルド。いい石を見つけたから買ってやる。」
東田は、美樹を独り占めしようとしていないことを悟った。いいのだ。自分と一緒にいない時の美樹が何をしても許すという事を東田は今日のセックスで伝えてくれた。美樹はそう感じた。
湧き上がる葛藤
英治とは毎晩LINEで盛り上がりながら、毎週のように池袋で会うようになった。人目をはばからないデートが美樹にとっては何より嬉しい。
水族館のラッコの水槽の前で、ラッコの真似をする英治はたまらなく若い。一緒にいると笑ってばかりだ。
美樹がパイプ椅子で水族館のパンフレット得を見ながら休んでいると英治がソフトクリームを買って来た。
「一個だけ?」
英治がもじもじしながら答える。
「あのさあ、最近、毎週ホテル代かかるだろ。で、ここの入場料も高かったし、実は金欠で…」
美樹はハっとした。気づかなかった。フリーターとはいえ、バイト代はかなりあると言ってたから出してもらって当然と思い込んでいた。
食事のときは美樹も財布を出すが「いいよいいよ」と言われるとすぐに引っ込めていた。ホテル代は英治が出すものだと思っていた。
「…ごめん、私、うっかりしてた」
「いや、付き合い始めたばっかだし、最初はいいんだけど、そろそろ言ってもいいかなって思って。美樹ちゃん、金持ち男と付き合ってた?」
美樹はちょっと間をおいてうなづいた。
「でも、今はエイちゃんと付き合ってんだし、私も出すから。ごめん、割り勘しよって言ってね。たまには私もおごるからね」
気まずそうな顔を英治がしたのを美樹は見逃さなかった。
パワーストーン店のバイトとたまにしかないジュエリーデザインの仕事だけでは、美樹も贅沢はできない。この7年間は、東田の援助でレベルの高いデートをかさねていたのだから。
英治と付き合いながら、東田との関係は続けていいのか、贅沢が染み付いた美樹の胸の中で葛藤が始まった。
英治がソフトクリームのコーンを食べ終え、口を開いた。
「ちょっと遠いけど、俺の部屋来る? いちおうきれいにはしてるよ。ホテル代うくしさあ」
東武線に乗り込み、何分かかけて着いた郊外の駅。藤谷レジデンス204号。狭いベランダには黄色のバスケのユニフォームとソックスが干されている。
英治がすぐに美樹を抱き寄せてキスをする。
壁にかけてあった英治のネクタイでいつものように手首をしばり、美樹はきれいな肌を撫で回す。若いソレにむさぼりつく。
「さっき、ソフトクリーム、半分しか食べれなかったから、これ食べちゃう」
いたずらっぽく英治の顔を見ながらソレを吸い込む。
「うわああ、また先に出ちゃうってば」
じゃれ合う。はしゃぎあう。東田とは違う。
急に英治が声を細める。
「あのさ、下の階に人いるから、喘ぎ声とか出さないでくれよ」
美樹はうなづいて、英治にまたがる。直角に立ち上がったソレを自分でねじり込む。
「ん、ん」
大きな声を出さないように腰を落とす。東田のときとは違った方向からうねりが押し寄せる。
性格もセックスも英治は問題ない。茶目っ気があるかわいらしさが美樹のツボにはまった。
美樹は30を過ぎているから付き合うなら結婚を考えなければならない。漠然と結婚はしたいと思っている。しかし東田がいない生活など耐える事ができるだろうか。
高級ホテルにはもう行く事ができない。料亭にも行く事はないだろう。ひとつのソフトクリームを分け合うデートを楽しむしかない。
レベルを下げてでも英治と結婚を意識した付き合いをしていいのか。美樹は英治の部屋を見回しながら考えた。
お茶を入れようと狭いキッチンに立って水道をひねったとき、いきなり英治が美樹の後ろから抱きつき、後ろから入れて来ようとした。さきほど終えたばかりなのにすごい強さだ。
美樹は10センチほど脚を開いて受け入れた。立ったままで下から突き上げられる感触。いきり立つソレで上に押し上げられる心地よさ。むせるほどの若さに美樹は酔いしれた。
英治を手放したくない。
「もう、英治と付き合うことに決めた。東田とも別れずに…」
ふっとベランダに干してあるユニフォームが眼に止まる。風にユラユラ揺れている。
英治にはわからないけれど、ユニフォームに自分のずるい気持を見透かされたような気がして美樹はそっと眼をそらした。
END
あらすじ
主人公・美樹は、チェーン展開の宝飾店で働いている。
ある日、一回りほど年上の東田が奥さんと宝石を買いに来たが、奥さんは挑発的な態度で宝石店にクレームを入れまくり退出した。
後日、東田が一人で謝罪に来た時、美樹に連絡先を渡した…