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官能小説 彼の誕生日
彼の誕生日
ラブホテルのエレベーターの中、繋いでいた手をわたしはぐっと引き寄せた。
今日はきっと素敵な夜になる…と思うと自然とそうしていた。
今日は大好きな彼の誕生日だから。
3つ年上のタケルはバイトの先輩。ずっと前から知っているような安心を感じた。いつも優しくて、しっかり叱ってくれる。デートの時はいつも手を繋いでくれる。
わたしの“初めて”は彼だった。キスもセックスも。
いつもわたしを1番に思い愛してくれる。気持ちいいところをまるでガラスの花びらに触れているかのように優しく優しく、そして力強く、深く。
わたしの誕生日に彼はバイブを使いたいと言った。けれどわたしは断ってしまった。聞いたことも見たこともなかったから。
それ以来彼は一度もバイブの話はしなかったけれど、わたしはネットでいっぱい調べて、勇気を出して『マリンビーンズ』を買っていた。そして今日はそれを彼と使おうと思って持ってきたのだ。
喜んでくれるかな…。
早く使ってみたくて、でも彼に変に思われたらと思うとなかなか言い出せなかった。
一緒にお風呂に入ったり、ケーキとプレゼントで誕生日をお祝いして、わたしはこう切り出した。

「…もうひとつ、プレゼント」
彼はきょとんとしながら袋を開けた。そして
「これって…バイブ?」
わたしがうなずくと彼はぎゅってしてくれた。
「前に断ったけど…その後、いっぱい調べて買っちゃった。タケルの事大好きだから…」
「アヤ…」
彼は優しく、いつも以上にあたたかいキスをして愛撫して、そして舌を絡ませて。
もうわたしからは愛液が滴り落ちていた。
「使ってみてもいい?」
黙ってうなずくとタケルはローションを手にとりマッサージした。滑らかな動きで全身の力が抜けていく。どこまでも敏感になったわたしの体は彼の指の1本1本さえも感じとっていた。
片方の胸にキスをしながら、もう一方の乳首を指で弄ばれ、とろけてしまいそうになっているわたしを見て、タケルはとても興奮しているようだった。
「…ぁぁ……」
声にならない声が漏れてしまう。
わたしだけ、こんなに気持ちよくなるのはイヤだ。
「ねぇ、タケルも気持ち良くなってほしい。舐めてもいい?」
そう聞いた。わたしがフェラするのは初めてだから、タケルはちょっとびっくりして、でも嬉しそうにうなずいた。
彼のものを見てびっくり。こんなに大きくなっているのを見たことがなかった。
たまらなく愛おしくなり、キスをした。どうすれば良いのか分からないながらに、彼に気持ちいいところを聞きながら一生懸命こってりと舐め、手で、口でたくさん彼を愛した。
時々ビクビクと反応する彼を見て、わたしも体の奥からどんどんと熱いものが込み上げる。
「ありがとう。今度は俺の番。」
そういうと彼はたっぷりと濡れたところにバイブをゆっくりと差し込む。
「あ…っ」
くびれた部分をナカで感じるたび、更に快感を増す。どうして一度断ったのかと思うくらい、今までに感じたことのない快感が全身に広がった。
バイブのスイッチが入ると、一層物凄い快感が全身を走る。体をよじらずにはいられない。足はぴくぴくと痙攣し、背中を反らせ、耐えきれない快感から逃げたい衝動にかられる。
「っんん、あぁ……いやっ」
逃れたいのに逃れられない。クリバイブがどこまでもわたしを追いかけるのだ。
「ーーーーっ!!」
乳首に触れられた瞬間、電流が走った。
首、肩、胸、お腹、大腿、…全身が性感帯となり全身がもう自分の意思とは関係なく反応する。
たまらなくタケルが欲しくなる。
「タケ…ルの……挿れて…」
「ん…まだダメだよ」
タケルはバイブを激しくピストンさせ、グラインドさせる。クリバイブがクリを離れるたび、快感が全身を駆け巡る。
「タケルの…欲し…い、…もう…我慢できない。早く……挿れてっ…!」
「アヤ、エロすぎ…」
バイブを素早く抜くとタケルはさっきよりも更に、熱く硬く大きくなったものでわたしの膣を貫いた。
「んぅ……っ!」
わたしの中を大きく、大きく、めいっぱい動く。思いっきり掻き回され、もはやなすすべもなく、全身で悦びを感じ続けた。
もう何回イッたか分からない。気が遠くなってきた時、タケルもわたしの中で果てた。
END
あらすじ
大好きな彼、タケルの誕生日。
彼に贈るとっておきのプレゼント…