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官能小説 花火の夜に…〜浴衣エッチ〜【LCスタイル】

雪子(28歳)の体験談

官能小説;夜空に打ちあがる花火の写真

「ああ、こんなはずじゃなかったのに!」
悔しそうに土砂降りの夜空を眺め、河村雪子は、ため息をついた。

多少残業で遅くはなったが、会社を出たときは月夜だったのだ。それが。地下鉄のホームを上がって改札を出ると、そこは一転して、雷つきのスコールだった。

「セイちゃんとの夏祭りデートだったのに……」
恋人の三上晴治(せいじ)は、フリーのカメラマンだった。

来週には中東へ出かけると聞いて、雪子は政状不安の見知らぬ国へ行く恋人を心配した。しかし、「男が決めたことだからね」と晴治はにこやかに言った。ならば、せめて、自分も笑って見送ろうと思ったのだ。

そして、タイミングよく雪子のマンションからも見える場所で、花火大会があるのを知り、雪子は恋人に合鍵を手渡したのだった。時計を見ると、ちょうど8時半だった。

夜空には雨の音以外に聞こえないので、花火は中止になったのだと思うと残念だったが、彼はきっともう雪子の部屋に来ているだろう。雪子はこの夜のために、浴衣を自分で仕立てて用意していたのだ。

「ただいま、セイちゃん来てる?」
「うん。お帰り。すごい降りだね。濡れなかった?」
「花火、残念だったわ」

そう言う雪子に、晴治はにっこり笑って、コンビニの袋を見せた。
「雪ちゃんの部屋の、そこのルーフバルコニーでちっちゃな二人だけの花火大会やろうよ。たぶん、このスコールはもう10分もすれば止むだろうからね」

晴治は、冷えたビールと線香花火を用意して待っていてくれたのだ。
「セイちゃんは晴れ男ですものね」
「そういうこと。それより濡れちゃっただろ?早くシャワー浴びておいでよ。ビールと僕が待ってるよ」

子供っぽい表情の恋人が愛しかった。危険な地域へなど、たとえ彼が自分から選んだ仕事でも、出かけていってほしくなかった。

「早くシャワー済ませておいで。それであでやかな浴衣姿みせてよ」
「待っててね」

雪子は、寝室へ入り、仕立てたばかりの浴衣を手にバスルームへ向かった。

線香花火に火を付けて…

官能小説;浴衣をきた女性の足元

ソープを泡立てて汗を流す。デリケートゾーンは特別な石鹸 を使った。シャンプーも良い香りのする品を使っている。

――でもあんまり待たせちゃ悪いから……。
身体を流すと、雪子はシャワーを止めてバスタオルを取った。髪をドライヤーで手早く乾かし、ヘアパフューム で撫で付けバレッタでシニヨンにまとめる。

肌襦袢と腰巻を手にしたが、
――外に出ないなら……
浴衣って、元は湯帷子(ゆかたびら)ですものね。

子猫のようにいたずらっぽく笑った雪子は、自慢の白い素肌に、直接、糊の効いた浴衣を着て、大人用の兵児帯をしめた。

「長湯だったね。もう先にやっちゃってるよ」
恋人はビールを空けて、バルコニーにいた。

「雨、だいぶ止んできたけど、夜店も花火も雨天順延だな」
「いいじゃない。二人だけの花火、しましょうよ」
雪子はそっと晴治の隣に立った。

「雪ちゃん、湯上り美人だね。いい匂いがするし、浴衣姿、とてもきれいだ」
「線香花火なんて、子供のころ以来だわ」
二人、しゃがんで、線香花火にライターで点火する。小さな火花がぱちぱちはじけて、二人だけの世界が始まった。

「夜店で、僕の射的の腕前を見せたかったのにな」
「残念だったわね」
「でも、かえってよかったかも」

一本目の花火が終わったところで、晴治は立ち上がり、雪子をいきなり抱きしめた。

「どうしたの?」
「だって、雪ちゃん色っぽすぎ‥‥‥ こんな姿、僕以外のやつに見せるの、もったいない」
言いながら締めたばかりの帯を解こうとしたので、雪子は慌ててその手を抑えた。

「待って、ここ、一応、外よ」
「ならベッドに行こう」

有無を言わさぬ力で雪子の足元をさらって抱き上げ、晴治は寝室へ向かった。

ふたりの花火

官能小説;裸の男女

「雪ちゃん、雪子、なんだろう?石鹸なのかな?いいにおいがする。なんだかさっきから――もう限界に近いよ」

雪子に覆いかぶさって、晴治はキスを仕掛けてきた。
「ねぇ、危ないところ行かないで、っていっても無理でしょうけど、絶対に無事で帰ってきてね。そうしてもう一度、愛してね」
「約束するよ」

何度もキスを交わしながら、晴治の手は器用に兵児帯を解きにかかった。

「……あれ?雪ちゃん、もしかして……」
雪子は下着を何も着けていなかったのだ。
「なんだか、すごい、感動だな」
晴治は恋人の下肢を優しく寛げ、羽のような柔毛の奥を探っていた。

「雪ちゃん、もう濡れてる……」
「だって、今夜からしばらくあなたに会えないって思ったら、私……」

「射的の腕、ここで披露してもいいね?」
「……やさしくして、ね……」
「もちろんだよ。キスしてもいい?――うん、なにか、バラの花みたいな香りがするね。雪ちゃんの秘密の唇」
指でそっと繊細な花びらを押し開き、晴治は雪子の蜜をたたえている花芽の下の蜜壷に口付けた。

「……あ、ん……セイちゃん……」
わざと敏感な芽に触れないようにすると、雪子はじれたように腰を身悶えさせた。

「絶対に無事で帰ってくるから。待っててくれるね」
言いながら、乱暴ではなかったが、若さからくる余裕のない様子で、開かせた花唇に、牡(おとこ)をあてがって晴治は雪子の中へ押し入って。

「桔梗の、この浴衣の模様の花言葉、『変わらぬ愛』って……言うのよ。私、待ってるから、絶対に……無事で……」
「雪子……!」

やがて力強いストロークのあとに、めくるめく快感の火花が弾け、最後にひときわ大きな花火が二人の中に、上がって、散った――。

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あらすじ

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