注目のワード

官能小説 一枚の花びら(焦らしエッチ)【LCスタイル】

彼のお迎え

美花と正人 美花と正人

私が働く花屋には、毎日いろんなお客さんが来る。家に飾るための花を買いに来る人、お見舞いやプレゼントなど誰かのために贈る花を買いに来る人――恋人の正人も、最初は仕事で必要になった花を買うためにこのお店に訪れ、それがきっかけで私たちは出会い、恋人になった。そして、今日も仕事が終わってから正人と会う約束をしている。

お店の外に並んでいる花々の世話をしていると、よく花を買ってくれる男性の常連さんが偶然通りかかった。今日は花を買いにきたわけではないみたいだけど、このお店がきっかけで誰かと交流したり、誰かが笑顔になったりするのはとても嬉しい。
常連さんと世間話をしていると、正人の姿が目に入った。
「そうだ、時間…!」

正人が迎えに来てくれたということは、もうお店を上がる時間だ。常連さんにぺこりと頭を下げて私がお店の奥に戻ろうとすると、常連さんはタンクトップからのぞく私の腕を撫でるように軽く触れ、「じゃあ、またお花を買いに来るね」と言った。

「ごめんね、待たせちゃった…」
「いいよ。気にしないで」
仕事を終えた私が謝ると、正人は穏やかな笑みを浮かべた。彼の優しい落ち着いた所作に触れるたび、愛しさを実感する。

今日は私の家で夕食を作り、そのまま彼が泊まってくれる約束をしている。
「ねぇ、今日、何食べたい?」
「そうだなぁ……実花が作ってくれるものなら何でも嬉しいよ」
「それじゃ、何を作ったらいいか、私が困っちゃうよ」
笑い合いながらスーパーで買い出しを済ませ、二人で私の家に向かった。

いつもとは違う彼

正人との楽しい夕食の後、入浴を終えた私は浴室から出て体をタオルで拭くと、いつもの場所に置いてある保湿ジェルのチューブを手に取った。
お風呂上がり…特に体のムダ毛処理をした後は、きまってこのジェルを使うようにしている。それにこのジェルを使うようになってから、心なしか正人がたくさん肌に触れてくれるような気がするのだ。今日も肌にジェルを馴染ませながら、それを期待していないといったら嘘になる。
するり――お風呂で温まった体をマッサージするように、チューブから手のひらに出した透明なジェルを伸ばしていく。腕、脚、胸、背中…いつもよりも念入りに肌のケアをした私は下着とルームウェアを身に着け、正人が待つ部屋に向かった。

食事も済んだ。お風呂も済んだ。そうなると、どちらからともなく自然とお互いの体に触れることで愛を感じたくなる。
「実花…」
私の名前をささやくように呼ぶ正人の腕の中に抱き寄せられ、彼と唇が重なり合う。
正人の体温を感じながら何度もキスを交わし合っていると、私の服は取り払われ、彼の大きな手のひらが私の肌を直接撫で上げる。力を入れることなく、そっと軽く撫でるように触れられると、くすぐったさにも似た小さな快感が生まれた。

彼の手は私自身がお風呂上がりのケアをする時よりも丁寧でゆっくりと私の肌を撫で、時折、唇でも肌の感触を楽しむように私の体に口づけを落とす。
ゆっくりと、じっくりと。焦らすように触れられる。正人に触れられる感触と手のひらから感じる熱さが徐々に私の胸に近付き、いよいよそこにも触れられると思ったら、彼は丸みのある胸の輪郭をなぞるように触れるだけ…。

正人とは何度も体を重ねたことがあるけれど、いつも正人は私が言葉にしなくても心の中が見えているように、私が求めた瞬間に快感を与えてくれる。なのに、今日は違う。きっと、今だって正人は私の気持ちなんてわかっている。だけど、私の肌に触れる彼の手は、私を焦らし続ける。

「今日、正人さん、なんだか変…っ」
私が吐息混じりに言うと、正人は私と視線を合わせた。彼の表情は普段の顔と変わらなかったけれど、その目はまっすぐで、でもどこか熱を帯びているような色が浮かんでいた。そして、ふいに正人は私の胸元に顔をうずめ、唇を寄せてちゅうっと吸い上げた。

抱き合いながら見つめあう男女

「…実花の肌が気持ちよすぎるのがいけないんだよ。自分の肌がどれだけ抱きたい気持ちにさせるか、分かってないから…」
そう呟く正人は薄っすらと赤くなった吸い上げたところを指先で触れると、また私の肌に手のひらを滑らせる。だけど、やっぱり触れてほしいところには触ってくれない。

早く触って…でも、恥ずかしくて言えない。私は肌への愛撫から感じる緩やかな快楽と焦らされるもどかしさに体をくねらせることしかできなかった。
「どうしたの…?」
「…今日の正人さん、いじわる…」
わかってるくせに…焦らされ続けた体の奥でくすぶる熱を抱えた私は、せめてもの悪態を吐いた。すると、正人はくすっと困ったような笑いをこぼした。
「本当に煽るの上手なんだから…危なっかしいなぁ」

そう言うと、正人は私の胸に手を伸ばし、片方の胸を手のひらで包み込むように優しく愛撫しながら、反対の胸の先端を舌で舐め上げた。
「あぁっ…!」
焦らされ続けていた私の体は敏感になっていて、求めていた場所にようやく与えられた快感は体中を駆け巡る。唇は無意識に薄く開き、熱い吐息と一緒に声が漏れてしまう。

私が快感に身を捩らせていると、正人は私の下着を脱がせ、既に蜜が滴るそこに指を埋めた。
「ぁ、あぁ…んっ」
「かわいい…実花…」
私の名前を呼ぶ正人の声は優しくも欲望の熱をまとっていた。

「実花、いれるよ…」
正人は何度も往復させていた指を私の中から引き抜くと、今度は彼自身を宛がい、ゆっくりと腰を進めた。

「あぁあっ…まさ、と…っ!」
「っ…実花のナカ、気持ちいい、よ…っ」

正人が動く度に腰骨がとろけていきそうな甘い快感が押し寄せ、私の口からは抑えきれない喘ぎ声が零れ続ける。正人の広い背中にしがみつくように腕を回せば、私と彼の距離はもっと近づき、もっと深いところで繋がり合っている気がした。

彼の動きは段々と激しくなり、奥まで揺さぶられることで訪れる快感のスパンも短くなって、常に体中が熱くなるような感覚に陥る。そして、私と正人は二人で快楽の階段を昇り詰めた。

花びらに秘められた気持ち

今までの正人とのエッチも気持ちよかったけれど、今日は今まで以上に快感におぼれたようだった。今日のエッチでいつもより乱れてしまったのは、どうしてだろう。まだ少しぼんやりとしながら、ふっと考えると、その答えは案外すぐに見付かった。
「肌にたっぷり触れられた後のエッチってこんなに気持ちいいんだ…」

息もまだ少し乱れたままの私がついさっきまでの行為を思い出していると、隣に横になっている正人が愛おしそうに私の肩から腕にかけてのラインを撫でた。
「あんまり他の男性と仲良くしてると、またこういうことしちゃうからね」

そう言って正人は白い歯を見せる。茶目っ気を感じさせるような言葉と声色だったけれど、彼の言葉に私ははっとした。
(…もしかして、今日の常連さんのこと?)

焦らされるのはもどかしく、エッチの最中は焦らしてばかりの正人を変だと思ってしまったけど、私が気付けていなかった彼の本当の姿や心を知れたのはとても嬉しい。
私の胸元に落とされた跡は、正人の本当の気持ちを示す、一枚の花びらのようだった。

★イラスト付官能小説一覧はこちら

あらすじ

この記事を読んだ方にオススメのコンテンツ

この作品を読んだ方にオススメの商品はこちら!



一足先にラブコスメ漫画を読みませんか?

官能小説はやっぱりLC!女性のためのすべて無料の官能小説サイト『エルシースタイル』!女性向けのえっちな小説や、女の子向けの投稿小説作品、セックス体験談を多数掲載中!短編から長編まで、エルシースタイルでしか読めない女性のための連載官能小説をお楽しみください。

遠距離恋愛SP
  • クンニ
  • さくらの恋猫
  • ヌレヌレSP
トロけるエッチ
騎乗位動き方
公開中のエピソード 全100話公開中
カテゴリ一覧
感じる官能小説
幼馴染(全3話)
仕事一筋(全3話)
遠距離恋愛|遠距離恋愛カップルの官能小説
夜明け前〜解放〜(全6話)
夜明け前〜出逢い〜(全6話)
絵の中のあなた(全3話)
空をつなぐ(全8話)
恋のチカラ(全6話)
恋愛エクスプレス(全8話)
キミに出会う旅(全5話)
君が気づかせてくれたこと(全6話)
home sweet home(全4話)
恋の花の咲かせ方(全5話)
まだ見ぬ君へ(全4話)
ここにいること(全4話)
未来の花ムコ(全4話)
彼女の生きる道(全7話)
本当の幸せ ―私の誤算―(全3話)
コイの記憶(全3話)
救世主(全3話)
再びの春(全3話)
天使の羽(全3話)
キャンパス(全3話)
恋愛診断(全3話)
傷心旅行(全3話)
甘い恋愛(全3話)
始まりは雨(全3話)
遠回りした私たちの恋(全4話)
LOVERS〜恋が始まる〜(全6話)
LOVERS〜恋が揺らぐ〜(全6話)
LOVERS〜恋がざわめく〜(全6話)
揺れる明るみ〜癒し〜(全6話)
揺れる明るみ〜包容〜 (全6話)
うずきがとける(全7話)
おんなの、秘めごと|森下くるみの官能小説
バースデーバレンタイン|渡辺やよいの官能小説
安藤呂衣は恋に賭ける|内田春菊の官能小説
私の知らない私|女性向けSM官能小説
ウーマン・オブ・プラネット
官能小説の書き方(投稿)
その指が恋しくて|指フェチの官能小説
あなたを感じる〜電話エッチ〜|テレフォンセックスの小説
寂しさの粒|マリッジブルーで婚約破棄を考える女性の官能小説
ルームナンバー701
美味しいセックス|おいしいフェラの官能小説
目で感じる官能エロ小説
「もうひとつ」の誘惑|ディルドの官能小説
新着小説作品
あなたを掴まえたい(年下彼氏)|年下男子との恋愛小説
夜はまた明ける
秘密の氷が溶ける音
心の糸を結ぶ場所|婚活パーティーが舞台の官能小説
Sweet of edge
となりのS王子「ファースト・クリスマス」|クリスマスHの小説
となりのS王子小説版 恋におちたら|上司との恋愛官能小説
先生とわたし|先生と生徒の恋愛官能小説
【小説版】シンデレラになる方法 〜誓子の場合〜
【小説版】夜ごと課外レッスン|夫婦の官能小説
クロスラバーズ spotA 谷崎美陽の場合
クロスラバーズ spotB 吉井月乃の場合
妄カラ女子 spotA 小森未由の場合
純白と快感のあいだ|ひと夏の恋を描いた官能小説
妄カラ女子 spotB 榊川彩子の場合
パラレルラブ spotA 加藤直紀
パラレルラブ spotB 高木洋輔
同居美人 projectA 名取千織
同居美人 projectB 上塚想子
心も体もつながる夜は
幼なじみの甘い脅迫|幼馴染との官能小説
甘恋レッスン|幼馴染とするエッチの練習小説
恋のメイクレッスン|可愛い女の子の恋愛小説
彼女を震わせるモノ|ローターで攻める官能小説
オンナノコ未満、オンナノコ以上
本当にあった物語|ラブコスメの体験談小説
恋猫、飼い始めました。|リモコンバイブが登場する官能小説
Lovecure|ラブホテルでのセックス官能小説
二度目の恋におちたから|セカンドバージンの小説
Vな彼女と彼氏/凛野あかり
【小説版】タワーマンションの女たち
年下わんこのおねだりタイム|玩具の官能小説
今夜は私から/矢野樹
私も知らないわたし/結奈
初めてのひみつ/凛野あかり
心も体も通わせて(全4話)
マンネリ打破!恋愛スイッチ(全2話)
プリンセスになりたい(全2話)
恋の誘惑は唇から(全3話)
インサート・コンプレックス|エッチができない官能小説
上手なキスを教えて?|上手なキスの仕方がわかる官能小説
秘密、蜂蜜、果実蜜|三松真由美の官能小説
エッチな女性はお好みですか?
私だけの、キミでいて。|膣トレで自分磨きをしていく官能小説
あなたのすべてが性癖なのです。|アナルセックスの官能小説
きみの声じゃないと駄目なんです!|言葉攻めで感じる小説
欲望まみれの執事に愛されて|執事とのSM官能小説
彼の知らない私と、私の知らない彼
「気持ちいい」を聞かせて|同棲中のセックスレス小説
恋する貴女へ特別な快感(おもてなし)を〜若旦那の恋の手ほどき
ひとりえっちの為の短編エッチ小説(オナニー小説)
投稿官能小説(短編)
大人の恋愛小説(短編)
夏目かをる小説|夏目かをるが描く無料官能小説
官能エッチコラム
おすすめ官能小説レビュー
クリエイターズサイト
無料動画を見る
招き恋猫
メルマガ登録して最新h漫画を一足先に読もう