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官能小説 たとえばこんな最高の休日【LCスタイル】
最高の休日
★作品についてこの作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブコスメで乱れる!感じる小説コンテスト」のLC作品です。
ドキドキの小説をお楽しみください。
その日は朝からいいお天気で、だからこそ余計に憂鬱だった。せっかくの週末なんだから、お出かけしたいのに……。でも、私の彼氏はウキウキと言ったのです。『史ふみちゃんに、最高の休日をプレゼントしよう!』と。
あ、史というのは私の名前です。私は、戸川とがわ 史ふみといいます。
弾まない足取りで、私はアイボリーの外壁が可愛らしい、マンションに向かう。三階の一室の扉を開けると、男性が出迎えてくれた。
「いらっしゃいっまっせー。お待ちしておりました、戸川 史ちゃん様!」
これが私の彼氏。つき合って二年目の、市ヶ谷いちがや 遥士ようじさん。私は「遥ようちゃん」と呼んでいます。年齢は私よりニつ上の二十九歳。職業は会社員です。
「も、もう入っちゃってるの、遥ようちゃん……」
ノリノリの遥ちゃんに対し、私はドン引きだ。
「ノンノン! 今日は『店長』と呼んでくれたまえ!」
そう。私に「最高の休日をプレゼント」してくれるために、遥ちゃんはなにがしかのお店屋さんになりきって、おもてなししてくれるそうなのだ。――でもさあ、私を喜ばせてくれるなら、別にそんなのじゃなくても良くない? どこかに出かけて、服でも買って、美味しいもの食べて、ちょっぴりお酒を飲んで。それで十分なんだけどなあ。
私は唇を尖らせて、通い慣れた遥ちゃんの部屋に入った。1DKの、まだ築浅の賃貸マンションは、今日もきちんと整理整頓されている。
私が近くのソファにバッグを置くと、遥ちゃんは暑苦しい笑顔を浮かべて話しかけてきた。
「さてお客様、さっそくですが施術に入りますので、着替えをお願いしまーす」
「せ、施術?」
「はい、マッサージをさせていただきまーす」
「えぇ……」
――マッサージなんて、体を触られるなんて、すけべな予感しかしない。

「まだ明るいのに……」
時計の針は、十三時を過ぎたあたりだ。
「マッサージですよ、マッサージ。――お客様、なにかいやらしい想像、してません?」
遥ちゃんの切れ長の目が、更に意地悪く細くなる。
「遥ちゃんの普段の行いが悪いから、そう思われるんでしょ!」
私は言い返すと、遥ちゃんが持っていた着替えとやらを奪い取り、バスルームに逃げた。
洗面台の鏡を見れば、顔が赤い。拒むようなことを言っておきながら、本当は少しだけ期待してしまっている……。
遥ちゃんとエッチなことをするのは好きだ。はしたないけど……。
「はあ……」
遥ちゃんが用意してくれた服を広げてみると、なんのことはない、私がこの部屋にお泊りするときに着ているルームウェアだった。白のキャミソールとショートのフレアパンツ。それらに着替えて、廊下へ出る。すると寝室から、遥ちゃんがひょっこり顔を出した。
「お客様、こちらへどうぞー」
「……………………」
寝室へ向かうと、いつも一緒に寝ているダブルベッドのシーツの上に、バスタオルが敷かれていた。
「改めまして、お客様の施術を担当させていただきます、店長の市ヶ谷 遥士でーす」
「……知ってます」
「本日は朝から夜までのスペシャルコースをお申し込みいただき、誠にありがとうございまーす。ささ、こちらにうつ伏せになって、お休みくださいませー」
私の冷たい反応にめげず、遥ちゃんは立て板に水のごとく、すらすら説明してくれた。うーん、鋼のメンタル……。
肩に付くくらいの髪を後ろで縛って、遥ちゃんはTシャツにハーフパンツという格好だった。細い体は、だけど腕や胸元が筋肉で盛り上がっていて、私はいつも見惚れてしまう。
遥ちゃんは一見アホの子のようだけど、実は仕事はデキるのだ。そしていつも明るく、朗らか。笑顔が可愛くて――。私は彼のことが大好き。性格は……まあちょっと変わっている。人を食ったようなところがあるというか、私はいつも遥ちゃんに振り回されているような……。でも許してしまっているのは、結局惚れた者の負けだからだ。
「痛いことしないでね……」
私はこわごわ遥ちゃんの言うとおり、ベッドにうつ伏せになった。すると、ふわっと甘い香りが湧き立つ。女性らしく華やかで、ベリーの甘酸っぱさが混ざった――。
「いい匂い……」
寝たまま振り返った私に、遥ちゃんは手に持った瓶のラベルを読み上げた。
「んーと、『リビドー ロゼ』って香水……だって。枕に少しかけてみたんだ。気に入った?」
「うん。すごく素敵」
「俺もこの匂い好きだな。女の子らしいっていうか」
そっか、遥ちゃんは――ううん、男の人ならきっとみんな、こういう香りが好きだよね。
「それでは、始めさせていただきまーす」
軽やかに宣言し、遥ちゃんは体重をかけないよう、私に跨った。
なにをされるのか――。身構えていると、まずはキャミソールを捲り上げられた。裸の背中に空気が当たる。半裸でこんなことをされるなんて、暑くもなく寒くもない、今のような季節で良かったかもしれない。
しばらくごそごそと、遥ちゃんがなにか準備している様子がして、そのあと大きな手が私の背をさすった。ぬるっとした感触に、私は悲鳴を上げてしまう。
『LCハーバルローション・ホット』
「ひゃっ! なに!?」
「えーと、『LCハーバルローション・ホット』だって。自然派のローションで、アロエがいっぱい入ってるそうでーす」
「ローションかあ。お肌が潤うかな?」
「それはもう、俺のマッサージと相まって、素晴らしい効果があるでしょうとも!」
「自信満々だね……」
「店長ですから!」
そう言うわりに、先ほどのローションの説明は、明らかになにかを読んでいる風だったけど……。商品知識が頭に入ってないなんて、店長失格ではありませんかね?
内心厳しい評価を下す私の体を、しかし遥ちゃんは健気に揉みほぐしていく。
「よいしょ、よいしょ。お客様、凝ってますねえ」
「デスクワークだからね〜。どうしても姿勢が悪くなっちゃって……」
「毎日頑張ってるんだね。お疲れさま」
「えへへ……」
労ってもらえて、嬉しい。
遥ちゃんの手は私の背骨に沿って上り、肩を揉んで、また下がっていった。腰をごりごり指で押し、次に太もも、ふくらはぎへ。足首の筋をきゅっとつまんでから、足の裏へと到達する。
丁度いい力加減だ。痛気持ちいいというやつ。
「なんかポカポカしてきた」
遥ちゃんが用意してくれたローションは、最初はしっとりと、すぐにさらさらした感触に変わった。普通のローションみたいに、ベタつかないところがいい。しかも塗られたところが、じんわり温かくなってきた。
血行が良くなったおかげで、うとうとする……。しかし眠りに落ちる寸前、不穏な気配を感じて、私はハッと瞼を開いた。
遥ちゃんの手が……。太ももの内側や脇腹、腕の付け根と、微妙な箇所ばかり触れるのだ。
「……ちょっと、遥ちゃん」
「店長です」
「店長さん……。あんまり変なところ、触らないでもらえます?」
「こういうところのほうが凝ってるんですよ」
私の抗議を受け入れる気はないらしく、遥ちゃんの手は妖しく蠢く。きわどいところばかり触るのに、でも肝心なところは避けられて――なんだかもどかしい。
いつもみたいに、もっとガッツリして欲しいのに……! つい、下品なことを考えてしまう。そんな自分が嫌で、私は唇を噛んだ。
「はい、それでは今度は、前面をマッサージ致しましょうねー」
「えっ……」
揺ちゃんにごろんと転がされて、私は仰向けになった。不安になって揺ちゃんの顔を見上げるが、彼は余裕綽々だ。ムカつくなあ。
「あらあら、お客様、すごい汗ですねー。気持ち悪いでしょ? お洋服、脱いじゃいましょうね?」
どうせ抵抗したって、脱がされるに違いない。私は諦めて、遥ちゃんのなすがままになった。 キャミソールを脱がされて、フレアパンツと一緒に下着も剥ぎ取られて……。
「おやおやあ? お客様、お股の汗が一段とすごいみたいですねー?」
「そ、そんなことない!」
「それ、本当に汗ですかあ?」
「汗ですっ!」
私は遥ちゃんをぽかっと叩いた。
――分かってる。本当は汗じゃない。だって遥ちゃんが色々触るから……!
私を脱がしたあと、遥ちゃんも一糸まとわぬ姿になった。引き締まった体に、天を指す大きな陰茎。私の目は、それに釘付けになってしまう。
「お客様の体を触っていたら、こんな風になってしまいました」
「そ、それは公私混同では……!?」
「気になさらないでくださいねー」
「気になりますっ!」
私の視線を十分意識しつつ、遥ちゃんは悪びれず笑う。そして手にたっぷりローションを足すと、私の胸を下から掬い上げるようにして揉んだ。散々そこをこねくり回してから、すぐに硬く尖ってしまった私の乳首を弾き、つまむ。
「あっ……」
両手だけじゃ…
いつもと違ってなめらかに動く手に、思わず声が出てしまう。ローションの成分に加えて、気持ちが高ぶったせいで、私の体はますます熱くなっていった。
「おやおや、両手だけじゃ足りませんねえ」
遥ちゃんは私の股間にペニスを当て、その上からローションをたっぷり垂らした。脈打つ熱い肉の棒を私の溝にすっぽり沿わせ、腰を振る。
ぷっくり膨らんだ亀頭が、クリトリスを抉る。ローションのぬめりのおかげで、いつもよりずっと滑りがいいようだ。ぐりぐりと強く擦られても、痛いどころか気持ち良かった。
「あっ……!」
悶えるしかできない私の胸を、遥ちゃんは執拗にいじる。クリトリスと乳首を同時に攻められ、私は恍惚となった。
「どうですかー、お客さん。俺の店、なかなかいいでしょ?」
ほんの少し掠れた揺ちゃんの声が、妙に色っぽい。
「ほかのお客さんにも……っ、こんな、サービス、してるの……っ?」
仕返しするつもりで、私は棘のある聞き方をした。が、遥ちゃんの答えは淀みない。
「あれー、知りませんでした? 俺の店は、史ちゃん様専用なんですよー?」
「もう……!」
澄ました顔で言われると、憎めない。遥ちゃんは本当にずるい人だ……!
「外側はだいぶほぐれてきましたから、内側のマッサージに入りましょうねえ」
「うちがわ……?」
目を丸くする私に背を向けて、ベッドの下の引き出しを漁っていた遥ちゃんは、なにやら得意げに水色の棒のようなものを取り出した。

「!」
私は目を剥いた。だって、遥ちゃんが持っていたそれは……!
使ったことはないけれど、ネットや雑誌なんかで見たことがある。ごつごつと数箇所くびれたボディの下に付いていたスイッチを、遥ちゃんが押すと、ぶるぶるくねくね震え出して――。遥ちゃんが取り出したのは、いわゆるバイブレーターだった。
「やっ、やだ……!」
私はシーツに尻を着けたまま、後ずさりをしてしまう。
「怖い?」
私はこくりと頷いた。
遥ちゃんを信じているけれど、やっぱりそういった玩具を使うのは抵抗がある……。
「でも、気持ちいいらしいよ」
遥ちゃんは「はい」と、私にバイブレーターを渡してくれた。もらっても困るけど、とりあえず観察してみる。
「大人のオモチャ」と言うくらいなのだから、もっと露骨に卑猥な形のものを想像していたけれど、手にしたそれはシンプルなデザインで嫌悪感は湧かなかった。爽やかな色のせいか、清潔な印象を受ける。太さは、指一本と半分くらい。これなら入れても痛くないかもしれない。ぷにぷにと柔らかいし……。
「ブルーなんだ。可愛いね」
「『マリンビーンズ』っていうんだって」
「へー」
いつの間にかすっかり使う気になっていて、ハッと我に返る。そんな私を、遥ちゃんはニヤニヤと眺めていた。
「痛かったら、すぐやめるから」
「なんでこんなの……。わざわざ買ったの?」
「うん。今は通販でさくっと買えるんだよ。エッチなものだって分からないように配送してくれるし。買い物上手でしょ?」
責めたつもりだったのに、遥ちゃんは逆に鼻高々の様子だ。
「もー、無駄遣いして!」
「無駄遣いじゃありません。そこまで高価じゃないし、史ちゃんに気持ち良くなってほしいし、アヘアヘになってる史ちゃんを見たいし」
「あ、アヘアヘになんてなりません!」
前後不覚になるかどうかはともかく。恋人が乱れている姿を見たいという思いは、私にも少し分かった。私だって、遥ちゃんが気持ち良さそうなところを見たいもの……。
「ともかくお客様、ものは試しといいますし!」
「わっ!?」
言うが早いか私の足首を掴むと、遥ちゃんは強引に私を引っ張り倒した。
「やだやだやだ! 心の準備が……!」
往生際の悪い私の中に、遥ちゃんは丁寧にコンドームを被せたバイブをゆっくりと挿入した。
「あっ……!」
自分でも拍子抜けなくらい、私のそこはバイブをあっさり飲み込んでしまった。事前に十分濡らしたせいか、それとも負担をかけない設計になっているのか、ちっとも痛くない。むしろ――。
「あっ、やっ、あ……っ」
手前から奥まで探るようにバイブを押し込まれ、引かれて、私は喘いでしまう。
「大丈夫、みたいですね……お客様」
遥ちゃんは私の顔を見詰めながら、バイブを一際深く埋うずめ、スイッチを入れた。低い音を立てて、バイブが振動を始める。
『マリンビーンズ』
「あっ、ああああっ!」
バイブレーターの柔らかな表面が、膣内の壁を優しく擦る。声を我慢するなんて、できなかった。――圧倒的だ。今まで経験したことのない快感が全身を駆け巡る。
「おやおや、ぐっちょぐちょのびっしょびしょですねえ、お客様。俺以外のモノを突っ込まれてこんなに感じてるなんて、少し妬けてしまいます。でも、技術の進歩って素晴らしいですねー」
「ば、か……っ!」
サディスティックに唇の端を上げて笑う遥ちゃんが、恨めしい。私ばっかり感じて、うまく喋れないくらいになっているのに。
でもつい、「技術の進歩」という遥ちゃんの言葉に納得してしまう。確かに今私を甘く苦しめる小刻みなこの動きは、人のテクニックでは実現できないだろうから。
――やみつきになったらどうしよう。
「お客様、ついでにGスポットを探してみましょうねー」
「え……っ?」
Gスポットなんて、普段意識したことはなかった。なんとなくエッチして、なんとなくイッて、それで十分だと思っていたのに。
だけど遥ちゃんの動かすバイブレーターがある一点に触れると、私は背をのけ反らせ、大きな嬌声を上げてしまった。
「やっ、やあああああっ!」
「ここ……?」
遥ちゃんはバイブの先端で、私の反応が大きかったクリトリスの裏のあたりをつんつんとつついた。
「やっ、やあああっ! ダメっ! そこ、ダメだよぉっ……!」
口ではダメとかイヤとか言いながら、私の足は催促するように大きく開く。自分でも、とんでもない矛盾だと思う……。
いつの間にか遥ちゃんは、バイブの根本についていた小さな取っ手をクリトリスに当てていた。その部分もボディ部分と同じく震えるから、たまらない。
「ひっ、あ……っ! 気持ち、いい……! いい、よぉ……! おかしく、なっちゃ……!」
よだれが溢れても、口を閉じられない。なんてはしたない、だらしない。 だけどそんな私を、遥ちゃんは嬉しそうに見下ろしていた。
「史ちゃん、めちゃくちゃ可愛い……」
遥ちゃんは私に口づけ、舌を絡めてくる。私も夢中で彼の舌を舐めた。
陰核に膣内。内と外を一緒に刺激されたら、ひとたまりもない。あっという間に頭の中が真っ白になって、私は達してしまった。
「お客様、大変気持ち良さそうで、なによりでした」
「うう……」
スイッチを少し絞ったけれど、遥ちゃんは私の中にバイブを留めたままだ。弱い振動を、私は肉癖を狭めて味わう。ゆるゆると絶頂が続いているような感覚が、気持ちいい……。
「ねえ、史ちゃん」
遥ちゃんは私の枕元へ移動した。中腰の状態でペニスを握り、私に見せつける。
「嫌ならいいんだけど、口でしてくれないかな……?」
遥ちゃんにそんなことを求められたのは初めてだ。
「いいよ……」
私が了承すると、遥ちゃんは「ありがとう」と礼を言い、傍らに置いていたボトルの中身を自身にかけた。
またローション? でもそれを舐めるのは嫌だなあ……。
私の不満を知ってか知らずか、遥ちゃんはニコニコしながら腰を突き出した。その拍子に、ぶるんと大きなおちんちんが揺れる。マヌケだ……。
「はい、召し上がれ」
「う、うん……」
口に入れる前に、私は恐る恐る匂いを嗅いだ。
「んん?」
『ラブシロップ』
なんだろう、美味しそう。ぺろっとペニスを舐めてみると、甘い。おやつみたいだ。
「さっきのとは違うローションで、これは『ラブシロップ』。メープルシロップ風味のローションだって。食べても大丈夫なやつ」
「へえ……。なんでもあるんだねえ」
感心するような呆れるような……。
「こういう飽くなき追求によって、男女の仲はより一層深まるのです」
「う、うん、まあ……」
それは否定しない。気持ち良くなって、気持ち良くしてあげて――。そうやってすればするほど、遥ちゃんのことを理解できるような気がするもの。
遥ちゃんのペニスはおへその辺りまで勃起していたから、私は体を起こしてそれを口に含んだ。なるほど、美味しい。どんなに清潔にしていても、男性のアレはやっぱり匂いや味が気になるものだけど、このローションのおかげで全く気にならなかった。
私は夢中になって、遥ちゃんのおちんちんにしゃぶりついた。

「んっ……」
遥ちゃんが時折漏らす、熱っぽい吐息が可愛い。 口でダイレクトに感じる、彼の興奮の度合いが嬉しい。
――爆発しそうに膨らんだペニスが、愛しい。
「上手だよ、史ちゃん……っ」
遥ちゃんが私の頭を撫でてくれた。
バイブレーターを性器に挿入したまま、口で奉仕させられて……。倒錯的なこの状況に、私は酔ってしまう。
変態だろうか。でも、少しだけならいいよね……。
だって遥ちゃんになら、こんな自分を見られても構わない。
「ありがとう。もういいよ」
おもむろに遥ちゃんは腰を引いた。
「気持ち良かった?」
「うん。だからもう我慢できない」
遥ちゃんはニヤッと粗野に笑うと、私をベッドに倒した。バイブレーターを引き抜いたかと思うと、乱暴に押し入ってくる。
「ふあっ!」
衝撃に息が詰まったが、痛みはなかった。むしろ待ち望んでいた気がする。 遥ちゃんが陰茎を出し入れするたび、私のそこは離すまいと彼を締め上げた。
「この部屋、防音はしっかりしてるから。いっぱい声出していいよ」
何度もキスしながら、遥ちゃんは私にペニスを突き立てた。 私は強く揺すぶられて、でも今日はもっともっと乱暴にして欲しい……!
「あっ、あ」
「すごい……っ! 史ちゃん、いつもはキツくて苦しいくらいなのに、今日はひくひくして……っ!」
切羽詰ったように激しく動く遥ちゃんは、限界が近いのだろう。それは私もだ。
「好きだよ、好き。史ちゃん……っ! 大好きだよ……!」
「私も……っ! 好きぃ……っ!」
私は追い落とされまいと、遥ちゃんの広い背中に腕を回した。
「気持ちいい、気持ちいいよぉ……! セックス、気持ちいい! 遥ちゃんのおちんちん、気持ちいい!」
たくさんの道具と時間が費やされたせいで、私の理性はすっかり吹っ飛んでしまっている。 でも、それがなによりの快感だ。道徳的ではないのかもしれない。でも正直に、素直に、叫ぶことが――。
――遥ちゃんのことを好きだと、愛していると、言えることが。
「遥ちゃん! 遥ちゃん……っ! 好きっ! 好き……!」
「史ちゃん!」
――きっと終わったあと、冷静になったら、凄まじく恥ずかしいんだろうなあ……。
そんな恐ろしい予感を抱きつつも、私と遥ちゃんは同時に上り詰めた。
シーフードカレー
まさに精も根も尽き果て、眠ることおおよそ二時間。
「おーい、史ちゃん。ご飯、食べよー」
ほっぺたをぺちぺち叩かれて、目を覚ました。起き上がってぼーっと辺りを見回せば、窓の外は既に暗くなっている。
「今、何時……?」
「もう七時だよ。シャワー浴びておいでよ」
「うん……」
重たい体を引きずって、シャワーを浴びて戻ってくると、室内には美味しそうな匂いが充満していた。卑しいもので、途端、私の背筋はしゃきっと伸びる。
ダイニングテーブルには、二人分の料理が用意されていた。大きな皿の横に、遥ちゃんが缶ビールを置く。
「史ちゃん様の大好物のシーフードカレーです。朝から作っておいたのでーす」
「わあああ!」
私も料理をするけど、カレーとパスタの腕前は、遥ちゃんに敵わない。塩と油とスパイスを多く使うそれらは男の料理だと、遥ちゃんは断言するけど、そういうものかしら。
二人で「いただきます」と声をかけあってから、私はスプーンを忙しく動かした。遥ちゃんのカレーは、今日もやっぱり絶品だった。
「んー、美味しい!」
「お代わりもどうぞ。体力使ったから、お腹減ったでしょ」
先ほどの痴態を思い出して、私は赤面してしまった。
「い、至れり尽くせりだね」
「朝から夜までのスペシャルコースですから」
遥ちゃんは相変わらず涼しい顔で、缶ビールのプルトップを上げた。プシュッと小気味良い音がする。
「ね、たっぷり愛し合って、美味しいご飯を食べて。これもまた最高の、大人の休日じゃないですかね?」
「うう……。そうですね……」
私は口をへの字に曲げながら頷いた。――認めざるを得ない。 遥ちゃんは自分の主張が通って、上機嫌だ。
「ほかにも色々、買ってみたからね。まとめ買いすると安いんだよ。あ、バスローションていうのもあったな。明日、試してみようね」
「もー、食事中にやめてよね!」
私は遥ちゃんを上目遣いに睨む。が、むしろ期待しているのは、私のほうなのだった……。
END
あらすじ
弾まない足取りで、マンションに向かう史。彼氏のようちゃんとお出かけしたいと思っていたが…
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