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官能小説 リトル・プリンセスの誘惑とキス
なんで彼氏できないの?
私はいつものカウンター席に座り、今宵もマスターにくだを巻く。
「ねぇ雄一さん、聞いてるぅ? それでね、先週のやつはねー……」
「……合コンで連絡先を交換した男子から、未だ何の連絡もない話だろう? その話、もう三回目だよ」
―――私、波多野望には悩みがある。
20代後半になり、日々充実していて楽しい毎日だけど、彼氏いない歴を更新中なのだ。
「また失敗だよ。合コンの成果はなーんもなし」
「そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな。望ちゃんはまだ若いんだし」
悩みを聞いてくれるBARの店主・坂上雄一は、私から見ればだいぶ年の離れた男性だ。
物腰柔らかで、声を荒げたところを見たことがない、若干枯れた中年男性。
だけど私はそんな彼に愚痴を聞いてもらうこの瞬間が、一番自然体でいられる気がする。
「会社で彼氏いないの、私だけだよ!? ……はぁ、本当に彼氏ってどうやって作るの!?」
私は元々人見知りする性格ではない。だけど、「いい友達」で終わってしまい、決して恋人には選ばれない女―――それが私という女だった。
合コンで失敗したり、人から紹介された男とデート一回で終わったりするたびに、私はこのBARに来て、愚痴を言うのが恒例だった。
「本当……どうやったら、彼氏って作れるのかな〜」
「焦ることはないよ。人間、焦らずじっくりやる方が、かえってうまくいくもんさ」
「……雄一さんが言うと、説得力あるね」
「そりゃ君より長生きしている分、失敗も多く経験していますから」
雄一さんの言うこの「失敗」というのは、結婚のことだ。雄一さんには離婚歴がある。こんな優しくていい人でも失敗するのだから、恋愛って恐ろしい。
「はい、こちらが注文の品」
目の前に頼んだカクテルが注がれた。鮮やかな琥珀色がグラス一杯に彩られ、そして私はそれを一気に飲み干した。喉を焼くように熱が身体の奥に滑り落ちていく。
「望ちゃん、今日は飲みすぎなんじゃない?」
雄一さんが私の顔色を伺いながら尋ねた。
「だーいじょうぶ。このくらいじゃ酔ったうちに入らないから」
「だけど、そんなに酔うと危ないよ。望ちゃんは女の子なんだし」
「へーきへーき。今まで男にお持ち帰りされたことなんてないもん」
その程度の心配では私のやけ酒は止まらない。
「私、まだ男に抱かれたこともないんだ。この年で経験無しなの!
おかしいよね、私ってそんなに魅力ないのかな? あ〜本当、彼氏ってどうやったらできるんだろー」
「……………………」
おかしくもないのに笑いが止まらない。そのうち、世界がゆっくりと揺れ始めた。
ふわふわと空を飛んでいる感覚。そしてその後すぐに、私の意識は途切れてしまった。
初めての快感
―――目を覚ますと、私は見知らぬソファの上に寝かされていた。
「ん……? ここ、どこ……?」
よろよろと重い体を起こして起き上がる。身体の上に薄い毛布がかけられていて、なんとなく起きたことを察した。
「気分はどうだい、望ちゃん」
隅にいた彼に声をかけられる。その手には箒が握られていたから、酔ってぼんやりした頭でも、掃除をしていたんだ、と気付いた。
「私……潰れちゃった?」
雄一さんは苦笑いして、私に水を差し出してくれた。冷水は喉を優しく通り抜けていく。少し酔いが覚めたものの、私の頭と身体はまだふわふわ夢心地だ。
「うん、仕方ないから、休憩室に運ばせてもらったよ。
もう客もいないし、今日はこの辺で店じまいしようと思う」
「あー……迷惑かけて、ごめんなさい」
ふらつく頭で、先ほどまでのことを必死で思い出す。―――すごく恥ずかしいことを口走った気がする。
「あの……あのね雄一さん、さっきのこと……その……」
「……大丈夫。気にしてないよ」
安堵したその瞬間、予想もしていなかったことが起きた。
「んっ……」
優しく抱き寄せられて、唇を塞がれた。抵抗どころか驚く間すらなく、私は雄一さんとキスをしていた。
「……望ちゃんは本当に可愛い」
唇が離れると、雄一さんは私の耳元で優しく囁く。その落ち着いた低音は、私の鼓膜から入り込み、脳髄を震わせるようだ。
こんな風に囁かれるだけでドキドキするなんてこと、他の男ではなかった。
「明るくて、優しくて……もしこんな娘がいたら、たまらなく可愛いのだろうと、いつも思うよ。だけど娘じゃなくて、一人の女性として……君は、本当に魅力的だ」
「わ、私は……」
「君の笑顔や優しさがどれだけ魅了的か、君はちっとも気付いていないんだ。
望ちゃんは、本当に……素敵な女性だよ」
雄一さんは、私の肩に手を回し、まるで私をあやすように優しく抱きしめる。
だけど私は逆に、ひどく悲しい気持ちになった。
「でも……私、彼氏は出来ないもの……」
溢れた言葉は止まらない。肩を震わせて泣き始めた私を、雄一さんは何も言わずに頭を撫でて、抱きしめてくれた。
「それなら……望ちゃん。俺が候補にあげてもいいかな?」
もう一度甘く、耳元で囁かれる。驚いて顔を上げると、再びキスが降ってきた。
「あ、ん……」
キスは唇から首筋へ。雄一さんのキスは、そのまま滑り落ちるように私の身体に降り注いだ。彼の舌が首筋から鎖骨へ降りていき、そして私は抵抗することなく彼に身を任せ続けた。
慣れた手つきで下着を外され、私は裸体をはじめて異性に晒した。
「あ、あぁっ……」
乳房を愛撫する手つきも慣れたもの。全体を優しく愛撫すると同時に、先端を彼に吸われる。
まだ酒で火照った身体は、いつもよりすごく熱い。……違う、これは酒のせいだけじゃない。
「嫌だったら、いつでも言ってね。望ちゃんが嫌なら、すぐ止める」
「ん、んふっ……」
先端に与えられる刺激は今まで感じたことがないもので、触られたところがじんじんと熱があるみたいに、ひどく熱くなっていく。雄一さんの手が、私の下腹部に伸びる。
「はぁっ……! そ、そこっ……!」
ストッキングと下着の上から、敏感な箇所を擦られる。
雄一さんは私が一番気持ちよくなる箇所を全部知っているみたいに、私の敏感な箇所だけを丁寧に擦ってくる。
「ここ……こうやって擦られるのが、気持ちいいだろう?」
「んん、ふぅっ……!」
衣服の上からなのに、こんなに感じるなんて知らなかった。
私ですら知らない私の弱いところを、雄一さんはすぐに見つけて、的確に苛めてくる。
「あぁあっ!」
「……脱がしても、いいかな?」
私は言葉が出てこない。答える代わりに、腰を少し浮かせて、彼が下着を脱がすのを手伝った。
もう下着に大きな染みが出来るくらい濡れていて、熱を帯びたそこはもっと強い刺激を求めている。雄一さんが直接、肉豆に触れると私の身体は跳ねてしまう。
「あっ……いい、気持ち、良いよぉ……」
「望ちゃんは、もう準備が出来ているみたいだね」
証のキス
雄一さんは私の股の間に、滑り込ませるように自分のものをあてがう。これからする行為に、私は歓喜と不安の混じった溜息を漏らした。
「怖かったらすぐ言ってくれ」
「ん……だ、大丈夫……」
心臓の鼓動が早くなる。ゆっくりと雄一さんのものが、私の胎内に侵入してくる。大きな異物が、私の熱く湿った内部を擦りながら、奥へ奥へと入ってくる。私のそこは、その異物を難なく受け入れてしまった。
中を優しく、同時に激しく擦られるたびに、私の口からいやらしい悲鳴が漏れる。
「あ、あぁ……っ」
雄一さんにほぐされたそこは、痛みをさほど感じなかった。それよりも熱く絡み合うそこは、今まで味わったことのない快感に震えていた。
雄一さんのものを、奥まで全て飲み込んでしまうと雄一さんは私に優しく口付けをしてくれる。
「ん、んふぅっ……!」v
雄一さんは私の様子を確かめながら、腰を動かしはじめる。きっと、私がどれだけ耐えられるか探っていたのだろう。
だけど、私は彼に与えられる刺激に耐えられず、すぐに大きな声を上げてしまった。v
「あ、あんっあ、ああぁっ!」
最初は緩やかだった腰の動きは、段々と強くなっていく。私は雄一さんの背に、まるで縋りつくように手を回した。私だけではなく、雄一さんも夢中で腰を振っている。雄一さんの動きに合わせて、私の全身は悦びに悶え、震えた。
「あぁっ、あ、いい、いいっ!気持ち、いいよぉっ……!」
「ん……俺も、すごく……気持ちいいよ……」
律動はだんだん激しくなっていき、二人の吐息が荒くなっていく。身体が下腹部から燃えるように熱い。粘着質な液体が絡み合い、私は奥を突かれるたびに背をのけ反らせて喘いだ。
「あ、あぁ、雄一さん、雄一さんっ……! いいよぉっ!」
「望ちゃん、本当に可愛いよ……」
「も、もう私、だめっ……! あ、あああぁっー!」
一番奥を突かれて、あっけなく絶頂を迎えた。
再び雄一さんが唇を重ねてくる。私は抵抗することなくそれを受け入れ、そして体内に彼の熱い精を感じたのだった。
「―――初めてがこんなところでごめんね」
私の服を整えながら、雄一さんは心から申し訳なさそうに謝った。
身体の火照りは治まったものの、初体験を終えた私の興奮は治まらなかった。
「大丈夫、気にしないで。それより、今度は雄一さんの部屋でやろうね」
驚く雄一さんに、私は笑いかけた。
「だってもう、私たち……恋人同士だからね」
雄一さんは少し驚いた顔をしたが、すぐにいつもの優しい笑みに戻る。
―――そう、今日から私たちは恋人同士。
「これからよろしくね、雄一さん」
恋人になった証として、今度は私から雄一さんにキスをしたのだった。
END
あらすじ
彼氏いない歴更新中の望は、今日も行きつけのBARのマスターである雄一に愚痴をこぼしていた。
なぜか毎回男の子とは「いい友達」止まり。
この歳になってまで、初体験がまだな事にもコンプレックスを抱き、お酒の力もあって、ついマスターに処女であることも愚痴ってしまった。
やはりお酒の飲みすぎか、その後は意識を失ってしまい…