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官能小説 初めてのオモチャ【LCスタイル】
真面目な彼女
★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」のLC賞作品です。ドキドキの小説をお楽しみください。
狭い1Kのマンション。ベットの上で、ルカは口を結び、恥ずかしそうに、シーツを握りしめていた。すぐ目の前では、タクマの太い筋肉質な腕があり、覆い被さる体は規則的に動いていた。タクマが苦しそうにルカの耳元で呟く。
「いきそう…」
「ぅん…」
タクマはルカを抱きしめながら果てた。
チュッと軽くキスをすると、コンドームが外れないうちに抜く。
手早く処理をし、掛け布団にくるまっているルカの横に寝転んだ。
「ルカって、あんま声出さないよね」
「だって、隣の部屋に聞こえたら、困るじゃん」
「ちゃんと気持ちよくなってる?」
「なってるよ。それより、時間いいの?バイト」
「あ、そうだった」
冷静に指摘され、タクマが時計を見ると、思ったよりも時間は経っていなかった。
それならと、コーヒーを二つ入れ、一つをルカに渡した。
「ありがとう」
タクマはルカにとって初めての彼氏だった。
大学のサークルで出会い、すぐに付き合いだした。もうすぐ1年になる。真面目でお堅かったルカは、やっとセックスに慣れてきたようだった。タクマが出かける用意をしていると、いつの間にかルカのほうが、ほとんど身支度を終え、戸締まりをしていた。
「私も家帰るね」
「ゆっくりしてけば、いーじゃん」
「今日レポートの課題出たから、やりたいし」
「真面目だなー。あ、ルカ、明日、講義午前中で終わるよね?」
「うん」
「じゃ、車で迎えに行くから。いつものトコで待ってて」
「ありがと」
二人はタクマのマンションを後にし、それぞれバイトと自宅に向かった。
翌日、ルカは大学の講義が終わり、タクマを待った。
いつもの待ち合わせ場所である大学の隣のファミレス。
大学の講義が午前中で終わり、午後からタクマと会える日は、決まってこのパターンだった。
一緒にファミレスで食事をとり、それから、タクマの車でドライブ。
目的地は案外どーでもよく、運転するタクマを眺めるのが、ルカは好きだった。
今日もいつも通り、昼食を済ませると、タクマの車に乗った。
おしゃべりなタクマが昨日のバイトの話を始める。
「それが、女の子とペア組みそうになって…」
「ふーん」
「嫌だ?」
「いや、別に、バイトならしょうがないじゃん…」
「そんな顔すると思って、代わってもらったよ」
「…あ、ありがと」
自分でも可愛くないなと思う。嫌だとか嫉妬したとか素直に言えればいいのに。
静寂を誤魔化すように、ルカはタクマの横顔に話しかけた。
「ところでどこ行くの?」
「ラブホ」
「………」
ルカの顔が固まる。ルカはラブホに行くのは初めてだった。
「なんでラブホ…」
「声とか気にしなくていいし、たまには違うとこってのも、いいじゃん」
「………」
「俺、お金持ってきたから、大丈夫」
「………そこじゃなくて…」
「え?」
「ううん。なんでもない…」
恥ずかしくないの?
車を30分ほど走らせ、ラブホに着いた。
タクマの後ろをついてくように、ルカはラブホの中へと入る。
部屋は意外にも、ベッドとテレビ、ソファーなど、普通のホテルにあるようなものばかりで、特別ラブホらしさはなかった。それでも、バスルームの前には真っ白なバスローブがハンガーにかけてあり、ドラマのラブシーンを連想させた。ルカが部屋の中を眺めていると、後ろからタクマが抱き締める。
「どう?ラブホ」
「う、うん…思ったより、フツー。もっとピンクピンクしてるのかと思った」
「ピンクピンク?どんなのだよ」
笑いながら、タクマはルカが握りしめていた鞄をとり、化粧台の椅子の上に置いた。
そして、後ろから左手で胸を優しく揉んだ。右手はルカの体をするする滑り降りたかと思うと、スカートを捲り、ショーツの中に入った。化粧台の鏡に、自分が映っていた。思わず目を反らす。
「シャワー、しなきゃ…」
「いいじゃん、別に。終わったらゆっくり入ろ」
汗や匂いが気になるが、すでに固くなったタクマのものがお尻に当たり、もうこの雰囲気は止められないのだと悟った。
「ほら、濡れてきた」
秘部を撫でる指は、いつの間にかヌルヌルと愛液をまとわりつけていた。
硬かったルカの表情が少しずつ和らいでいく。タクマがニヤッとルカを見た。
「よし、ちょっと待ってて」
「ん?」
何が始まるのかと振り返ると、タクマが鞄から何かを出そうとしていた。
いつも財布だけポケットに入れる手ぶらのタクマが鞄を持っているのは珍しい。
ファスナーを開け、何かが出てくる。ルカはひょっこりと覗き込んだ。
綺麗な水色で、見慣れない棒状のものだった。カニのハサミのような部分も伸びている。
「何それ」
「オモチャ」
「おもちゃ??」
イマイチピンとこないという顔で、ルカはそれを覗きこみ続ける。タクマは持ち手の近くにあるスイッチを押した。ぶいーんというモーター音と共 に、先端とカニのハサミのような部分がブルブルと震えだした。ルカは顔を赤くする。
「おもちゃって、もしかして…!」
「そ、ラブグッズ。マリンビーンズって名前なんだって。かわいいよね」
赤らんだ顔のまま、眉をひそめる。
「なんでそんな顔するんだよ」
「だって、変態っぽい」
「いーじゃん。なんのために、エッチすんの?気持ちよくなるためだろ?より、気持ちよくなれるアイテムがあるなら、使わねーと!」
「よくそんな恥ずかしいもん買えたね。さすがに通販だよね?それでもクレジットカードで買ったら、履歴残るんだよ?クレジット会社の人、不正利用防ぐために、商品とか、購入先とか見てるからね。恥ずかしくない?ん…!」
タクマが服を脱がせにかかった。ルカは未だついていけていない顔で脱がされていく。
パサリと音をたて、ルカの服の床に落ちた。バスタオルをソファーに敷き、その上にルカを座らせる。脚を左右に広げられ、タクマの目の前にルカの秘部が露になる。
「ちょっと!あたしは変態じゃない!」
「じゃー、変態にしてやる」
「もー!変態タクマ!…ん…」
タクマは露になったルカの乳首に吸い付いた。舌のヌルヌルとした感触が、ルカを刺激する。
離れたと思えば、今度は首をぺろりと舐められる。次第に濡れてきたのか、タクマは秘芽を指で優しく撫でまわす。ルカはそれ以上抵抗しなかった。
どれくらい時間がたっただろうか。
タクマが確認するように秘部の中に人差し指を入れ、ゆっくりとかき回した。
「よし、だいぶ濡れてきたな」
タクマの手には先ほどのバイブが握られていた。タクマのよりは大きくないが、妙に存在感がある。ルカの鼓動が早くなる。
「ちょっと、そんなもの、本当に入れる気?」
「絶対いや?」
「絶対って、わけじゃないけど…」
「大丈夫。痛いことはしないよ」
それはルカもよくわかっていた。初めてのとき、タクマがどれだけ気づかってくれたのか、それがどれだけ幸せに感じたか、今でもよく覚えている。ルカは不安を紛らわすように、タクマの腕を掴んだ。バイブの先端がルカの秘部を上下になぞる。愛液がバイブをつやつやと濡らしていく。
快感に素直に…

「ゆっくり、息吐いて」
タクマに言われた通り、はぁぁと大きく息を吐く。
それに合わせるように、ルカの閉じられた秘部をバイブが入っていく。
「ん…」
「痛くない?」
「痛くは、ない…」
ゆっくりと、進んでくる。タクマはルカの秘部を見つつも、顔を覗きこむ。
恥ずかしそうに目を閉じ、口を手にあて、そっぽを向いている。
ルカの中を進んでいたバイブが止まった。カニのハサミのような部分がルカの秘芽に当たり、体を少し硬直させた。
「全部入ったよ。…えっろ」
「やだ、あんまり、見ないで…」
しばらく馴染むのを待つ。
その間、おでこや口、耳、首、鎖骨とタクマはキスをしていった。
「じゃ、まず、中のスイッチオン!」
「あっ、ああ、あ…」
思わず、タクマの腕を握る。ブーというモーター音と共に、中のバイブがブルブルと震えだした。初めての感覚だ。
「ヘン…な…感じ…」
ルカは目を閉じた。敏感な部分を刺激され、くすぐったいような、気持ちいいような。
タクマが頭を撫でてくれている。安心して、身を任せることができた。
いつもは、とにかくタクマの性欲を満たさなきゃとか、変な顔になってないかとか、はしたなくないかとか、何か考えてしまうけど、今は、ただ、気持ちいいだけを感じてる。
「はぁぁ…」
思わず、息が漏れた。
「じゃぁ、クリのスイッチも入れるよ」
「あっ!」
秘芽を挟んだ部分が振動をはじめる。体に力が入り、時折、ビクビクしてしまう。
「あ、あ、…たくまぁ…」
「感じてる顔、かわいい。ちょっと動かすよ」
タクマはバイブの持ち手を掴むと小さく回しだした。クチュクチュといやらしい音がする。
バイブの先端がGスポットに当たり、声が漏れる。
「あぁぁ、ん…」
「声、我慢しなくていいよ」
「あぁっ、ぅ、んぁ…」
「どう?どのへんが気持ちいい?」
「も、ちょい…したぁ…」
タクマは勘でバイブを僅かに、くいっとお腹側に当てた。
「あぁぁっ!」
ルカの体が大きくビクンと跳ねる。
「ここが気持ちいいんだ?」
「うん…ひぁ!」
今度は秘芽への当たり方が変わり、また体が跳ねる。
「気持ちいいとこ、教えて」
「そこ…」
タクマはしばらくいろいろな角度でルカの中を責めた。
秘部と秘芽の刺激に夢中になっていると、不意に乳首を舐められる。
「あぁっ!」
「体、敏感になってきてるね」
バイブの振動が止まる。ルカの荒い呼吸だけが妙に大きく聞こえた。
ゆっくりとバイブが抜かれる。
「ルカ、可愛すぎ。もう我慢できねぇ。入れていいか?」
「うん」
タクマがコンドームを着けている間、ルカはぼーと待っていた。体がふるふる震えているような気がする。秘芽は、ひくひくし秘部は愛液でびしょびしょになっていた。タクマに体を横向きに抱っこされると、ベッドの上に優しく下ろされた。タクマが覆い被さり、おでこにキスされる。
「ルカ、いつも感じるの我慢しすぎ。声とかもっと、出していいんだよ」
「だって、恥ずかしい…」
「恥ずかしくないよ。気持ちよさそうにしてるルカ見るの嬉しい」
秘部にタクマのものがあてがわれ、ゆっくり入ってくる。
「ん、あぁ…!」
「おぉ、すっげ、気持ちー!中、トロトロ」
「あっ、あぁっ、ん…」
中がタクマのものでいっぱいに満たされる。バイブとは違う、熱くて、太くて、生きてるタクマのもの。最後まで入ると、タクマが抱き締める。耳にキスされた。
「あぁっ!」
全体に力が入ると共に、中がきゅうとタクマのものを締め付けた。その刺激に顔を歪める。
「うー…締まるー」
「か、体が勝手に…」
「気持ちいいよ、ルカ、最高」
タクマは笑うと、体を起こし、ルカの太ももを掴む。
「動くよ」
「あ、あぁぁぁ…」
タクマのものが抜かれていく。行かないでというように、ルカの中はタクマのものを吸い付き、奥へと吸い込もうとする。はぁあとタクマの何かに耐えるような吐息が聞こえる。そして、抜かれるのかと思えば、中にまた入ってくる。ゆっくりした動きがだんだん早く、パンパンと一定のリズムになった。
「あっ、あっ、あっ」
いくら声を我慢しようとしても、我慢できなかった。体をくねらせ、シーツを掴み、快感を全身で味わう。
「いつもより、感じてるね」
タクマが笑い、ルカの手に指を絡めた。ルカも握り返す。しばらくピストンを続けられ、タクマに腰を掴まれた。そして、押し上げるように、入れられる。敏感になったGスポットを刺激され、ルカは腰をのけ反らせた。
「あっあぁぁぁっ!」
目に涙が滲む。
秘部から、熱い、白い光のようなものがどんどん上がってきて、このまま、焼かれそう。
ルカは思わず叫んだ。
「怖い!怖い!」
タクマの動きが止まる。少し心配そうな顔が私を覗きこんだ。
「怖い?」
「…おかしくなっちゃう」
「それでいいんだよ」
「あぁっ!」
タクマの腰がまた動き出す。タクマの腕を掴んだ。口が半開きになったまま、今はただ、この快感を享受することしかできない。また私の中が熱くなり、全身が熱で溶けていきそう。
悪くない
「あぁ、あ、たく、まぁ…」
「ルカ」
「ぁあああああああぁぁぁ!」
足のつま先が丸まり、震える。頭の中が真っ白になった。
「あぁぁ……………」
突然、ルカの声が聞こえなくなった。タクマを握りしめていたルカの手が、ぱたんとベットの上に力なく、乗った。いつのまにか目尻から涙がこぼれていた。やがて、タクマの動きも止まる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「イっちゃった?」
「うん……」
「気持ちよかった?」
「うん」
それから、ルカはタクマと一緒にお風呂に入った。バスタブの中で、ルカはタクマの前に座り胸板に、もたれ掛かかる。
「なんか、いつも俺のタイミングで始めて、俺のタイミングで終わってたから。ルカ、ちゃんと気持ちよくなってるか心配だったんだよ」
「だって、相手してあげないと、男の子はかわいそーって聞いたから」
「上から目線かよっ」
タクマは、また後ろからぎゅっと抱き締めた。
「でも、かわいいっ」
「…………ありがと。…気持ちよかったよ」
ルカは顔を赤らめ、消え入りそうな声で言った。タクマは満足そうに笑った。
「おもちゃも悪くないでしょ?」
「うん」
END
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あらすじ
人生初めての彼氏と付き合って一年。
ようやくエッチなことに慣れたころだった。
彼の部屋だというも声が気になってしまっていたルカに、彼はラブホテルへと連れて行ってくれて…
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