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官能小説【後編】独占☆私だけのパティシエ〜閉店後はあなたの指に蕩けて〜


甘く淫らな目隠しクイズ

★作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した、「ラブグッズで熱く感じる小説コンテスト」のLC賞作品です。ドキドキの小説をお楽しみください。

「ねぇ紫乃。次はクイズをしようか」

拓海はそばに置かれたタオルを手に取ると、
細長く折って紫乃の目元を覆い、頭の後ろで縛った。
目隠しをされたというわけだ。目の前が真っ暗で、何も見えなくなる。

「えっ?な、何っ、拓海さん……」

「次は俺が選ぶから、紫乃が当ててみて。いつも自分で使っているんだから、簡単だろう?」

拓海の声が聞こえて、それからガサゴソと音がする。
どうやら、ローターのキャップを付け替えているようだ。

「ええっ?見えないまま使うなんて初めてだよ。……分かるかな……?」

「大丈夫。正解したら、すぐに止めてあげるから」

カチッ、とローターのスイッチが入る。

ブブブブブ――。

機械的な音が聞こえて、それから右胸の先に、パシッパシッと柔らかい物に叩かれるような繊細な振動が伝わる。

「あっ……くっ……!」

堪えきれず、紫乃は唇の端から声を漏らした。

「何か分かる、紫乃?」

訊きながら、拓海は空いている左胸の頂を親指と人差し指でキュッと摘まんだ。
(ああっ、そっちもなんて……だ、めっ……!)
両胸に同時に異なった刺激を与えられて、紫乃の体の内側がジンジンと疼き出す。

「え、えーっ……と、これ、は……パイナップル、かな?」

自信のないまま、そう答えた。
肌に触れる繊細な感触が、パイナップルのように感じられたからである。

「残念。ハズレだよ。胸で分からないなら、下で試そうか」

「えっ!」

慌てる紫乃に構わず、拓海は紫乃の膝に手をかけ、グッと開いた。
ショーツを脱がされ、指先でそっと花弁を広げられる。
(わ、私……拓海さんに全部、見られちゃってるんだよね!?どうしよう、これからクリトリスにアレを当てられちゃうわけ……?)
状況が理解できず、紫乃は当惑した。

目隠しをされているから、正確なことは分からない。
けれど……。
確実に、拓海は紫乃の秘所を見ているだろう。
(恥ずかしい……!)
羞恥のあまり、全身がじっとりと汗で湿る。

「じゃあ紫乃。次は、クイズに正解するまで止めてあげないからね」

ブブブブブ――。

振動音がして、それから肉芽に刺激が与えられる。
紫乃の一番敏感な部分を、ローターに装着されたキャップがパシッパシッと優しく蹂躙する。

「あっ、だ、駄目ぇっ……そこはっ……た、拓海さんっ、私、変になっちゃう……!」

たまらず拓海を押しのけようとする紫乃だが、やすやすと押さえ込まれてしまう。

「ほら、クイズは終わっていないよ、紫乃。これが何か、当ててみて」

拓海は明るい声で、紫乃に回答を促す。

「わ、分かんないよ……見えないもん」

脚をガクガクと震わせながら、紫乃は答えた。

「じゃあ、ずっとこのままだよ」

正解するまで、紫乃が解放されることはないようだ。ローターによってもたらされる快感は、案外強い。紫乃のきめ細かな肌に、じわりと汗が滲んでいく。
(拓海さんの前でなんて……これ以上は無理……!)
手足の先に力を入れて、グッと堪えるようにする。そうでもしないと、あっという間に達してしまいそうだった。快感の波が、断続的に花芯から全身へと伝わっていく。

官能小説挿絵:パティシエの彼と目隠しをされながらローターで攻められる

「ああっ、もうっ……だ、めっ……イッちゃうよぉっ……!」

体を震わせながら、快楽に身を委ねかけた瞬間――。
ローターのスイッチがオフにされて、ピタリと動きが止まった。

(ああ……もうちょっとでイけるはずだったのに……)
いつのまにか、その続きを欲している自分がいた。
もどかしさに、紫乃は体をもじもじと動かす。

「大丈夫。まだまだイかせないよ。君が当てるまでは絶対、イかせないからね」

(そんな……もう無理。壊れちゃう!)

「じゃあ紫乃、もう一度、行くよ」

ブブブブブ――。

「あっ、ああっ……わ、分かった!これは……リンゴの葉っぱのプルプルでしょう?」

息も絶え絶えに、紫乃は答えた。

「さすが紫乃、大正解!」

一瞬だけ、目隠しを取られる。そこにはたしかに、リンゴの皮をかぶったローターがあった。

パイナップルかドリアンか

再び目隠しをされ、今度は胸の先にローターを押し当てられる。

「じゃあ、次のクイズに行くね」

ブブブブブ――。

優しく叩かれるような感覚は先ほどと同じだが、今度は乳首の周囲を囲まれるように刺激がある。ブドウとリンゴはすでに出ているから、残るはパイナップルとドリアンだ。

果たして、これは……。

「あっ、やっ……これも、気持ちいいっ……!」

思考を遮るように、ぞわぞわとした愉悦が胸元から全身へと広がっていく。

「紫乃、すごく気持ち良さそう。これは何?早く当ててごらん」

(今度こそ……)

紫乃には、このクイズを当てる自信があった。

「パイナップル……よね?拓海さん、どう?」

「はい、正解。よく分かったね」

「やった」

すぐに正解できたことに、紫乃は胸を撫で下ろす。不正解だったら、また達する直前まで、敏感な花芯を刺激されるハメになったであろう。

「すごいね、紫乃。ご褒美に、今度はクリトリスにも当ててあげる」

明るい声で、拓海は恐ろしいことを言った。

「ええっ!?……そ、そんな……」

外れても当てても、結局のところ、肉芽への責めからは逃れられないわけだ。
(あ、あれで、拓海さんからクリトリスを刺激されてしまうなんて……)

パイナップルは、先端に尖った葉っぱが円状に付いているのがポイントだ。黄色くて可愛らしい見た目なのに、なかなか憎めない。あの細くて尖った葉っぱで花芯をぐるりと囲まれ、刺激されたら、紫乃はあられもなく乱れてしまうだろう。

ブブブブブ――。

花弁を指で広げられ、その奥の肉芽をそっと包むように、パイナップルの葉が押し当てられる。

「あっ、そこっ、き、気持ち、いいっ……」

小刻みに震えて、ブルブルと肉芽を揺さぶられると、紫乃はすぐに昇天してしまいそうになる。

「このパイナップルも、紫乃は気に入っているみたいだな」

ふふふ、と小さく笑ってから、拓海はローターのスイッチをオフにする。

「っ……あっ……」

振動が停止すると、紫乃はなんだか物足りない気持ちだ。

(ああ、もうちょっとあれを感じていたかったのに)
内心ではそう思うものの、もちろん言葉には出せない。

絶頂はお気に入りのフルーツで

「残りはこのドリアンだけだから、もう目隠しは取ろうか」

「これでやっと、クイズから解放されるのね」

ほっとした気分で、紫乃は溜め息を吐く。

「最後のドリアンは、ほら、こうやって見えるように試してあげるよ」

目隠しのタオルを外しながら、拓海はそう告げた。

「えっ!?クイズはもう終わりでしょう?最後の一種類は、試す必要がないわよね?」

「俺は紫乃の反応が見たいんだ。最初に言っただろう?だから四種類とも試すよ」

「えっ。そ、そうなのね……」

そういえば、四種類それぞれの反応を確かめることが当初の目的だった。
指摘されて、紫乃は黙り込む。

「このドリアン、トゲトゲした部分がすごく気持ちよさそうだね。紫乃はどんな反応をするのかな?……行くよ」

胸の頂にドリアンのキャップを当てながら、拓海は宣言した。
(信じられない。私、今まで拓海さんの前ではイけなかったのに……。こんなに気持ち良くなってる姿を見せるなんて……)

ブブブブブ――。

「っ……あああっ……気持ち、いいっ……!」

ドリアンのつぶつぶしたトゲが乳首を刺激して、紫乃は再び快楽の波に呑まれた。

今まで目隠しされていたため分からなかったが、乳首は三種類のキャップの刺激によって、ぷっくりと立ち上がり、ほんのり朱に染まっている。その前には拓海の唇や指でも愛撫されたのだから、無理もない。

敏感になったその部分へさらにドリアンを当てられて、いつもより感じてしまう。
(ああ、こんなに刺激されて……もう耐えられない!)
紫乃がそう思った瞬間、再び、ローターの動きが止まる。

(えっ、また!?)

「せっかくだから、紫乃が一番感じる部分にも、これを当ててみような」

にこやかに、拓海はそう囁いた。

しかしドリアンは、トゲトゲした見た目から分かる通り、四種類のキャップの中でも刺激が強い。
(あ、あれを……?)
愛する人の前で乱れる姿を見せるのは、耐えられなかった。

「そっ、そんな……拓海さん、それだけは本当に無理。お願い……!」

「ふふふ。紫乃、そんなふうに言われると、紫乃がどんな反応をするのか、ますます楽しみだよ。じゃあ、やってみようね」

紫乃の目隠しはすでに外されている。つまり自分が一番愛する人が、自分の一番敏感な部分にトゲトゲ付きローターを当てて愛撫するのを、自分の目でしっかりと見なければいけないのだ。
あまりにも恥ずかしい展開に、紫乃は消え入りたい気分になっている。

「ああっ、拓海さん、お願い……優しく、して」

「もちろんだよ、紫乃」

黄緑色のトゲトゲがそっと花芯に押し当てられ、スイッチがオンにされた。

ブブブブブ――。

先ほどまでと同じ機械音を立てて、ローターはブルブルと震え始める。

「あっ、くっ……あああっ……」

実のところ、紫乃の一番のお気に入りは、このドリアンだ。
トゲトゲした見た目はいかにも気持ちよさそうだが、実際に使ってみるとその実感はとても凄い。

「紫乃はこれが好きなんだね。……いいよ、これでイかせてあげる」

優しく微笑みながら、拓海は様々な方向から、肉芽に刺激を与えていく。

「あっ、ああっ……き、気持ち……気持ちいいっ!あああっ、イ、いくっ……イッちゃううううっ……!」

頬を紅潮させ、下肢をビクビクと震わせながら、紫乃はそのまま絶頂を迎えたのだった。

彼の愛に触れて

「ねぇ、紫乃。次は俺が紫乃を感じたい……いいか?」

力強い腕で抱きながらまっすぐに見つめて、拓海は紫乃に尋ねた。
拓海の欲望の証しは、すでに熱く腫れ上がり、脚の付け根でその存在を主張している。

「ええ、もちろん。拓海さん……私もあなたに、抱いて欲しいの」

先ほど達したばかりの紫乃も、瞳を潤ませて拓海に愛を伝える。

拓海は服と下着を脱ぎ、手早くコンドームを装着すると、仰向けの紫乃に覆い被さった。
欲望の証しをそっと紫乃の淫裂に沿わせ、ゆっくりと動かす。
亀頭の先端を秘所に繰り返し擦り付けられると、蜜口はさらに透明な愛液を溢れさせた。

「拓海さん……早く……」

切なげな表情で、紫乃は拓海をじっと見つめた。
拓海の瞳も、すでに劣情に濡れている。

「いくよ、紫乃……」

とうとう、拓海は紫乃の女陰に剛直を突き入れた。

「あっ……」

「ごめん、キツい?」

「ううん、久しぶりだったから、体が驚いているだけ」

紫乃は拓海にすがるように抱き付き、耳元で囁いた。

「最近、俺が忙しすぎてご無沙汰だったもんな。……動いてもいいか?」

「もちろん」

「じゃあ、いくね」

拓海は紫乃の腰を掴み、腰をゆっくり前後に動かし始める。

「んっ……たく、み、さん」

敏感な粘膜を擦られると、紫乃の全身に愉悦の波が広がっていく。蜜壺は快楽への期待に戦慄いて、肉壁を激しく収縮させる。

「紫乃、いいよ……紫乃の中、最高に気持ちいい……」

熱っぽい瞳で、拓海は紫乃を見つめる。ピクピクと脈打つ欲望の証しを、蜜洞がギュウギュウと締め付ける。

拓海はそれに呼応するように、激しい抜き差しを繰り返す。

「っ……あ、ああんっ……!」

体の奥深くまで抉られると、紫乃は思わず大きな声で喘いだ。

「どう、感じる?それとも、俺のモノじゃ物足りないかな?」

「物足りないだなんて、絶対ない!最高!拓海さん、私今、すっごく気持ちいい……!」

拓海を強く抱き締めながら、紫乃は腰を前後に振りたくる。
そのたびに蜜口は戦慄き、ジュブリジュブリと愛液を溢れさせた。

「そう?良かった」

「あー……もう、駄目かも……」

恍惚の表情で、紫乃は呟いた。額には汗が滲み、髪がじっとりと張り付いている。

「紫乃、もうイク?」

尋ねながら、拓海はなおも抽挿を止めない。

「うん、イきそう」

「俺も」

お互い、もう限界は近かった。
動きを合わせるように腰を打ち合うと、静かな室内にパンッパンッという乾いた音が響く。

「ああっ……イッ、イクゥッ、あっ……イッちゃうぅ……!」

あられもない声で叫んだ刹那、紫乃は背を大きく弓なりに反らせ、快楽の波に自らの身を委ねたのだった。

最高の誕生日

しばらくの間、二人は放心状態で横たわっていた。あまりにも激しい行為に、疲れ切っていたのだ。けれど、久しぶりに一つに慣れたことで、紫乃は果てしない幸福感に満たされている。

「紫乃、あらためて、誕生日おめでとう。今日はどうだった?」

「私……初めて拓海さんと一緒にイけて、すごく嬉しかった」

拓海にそっと抱き寄せられ、紫乃は本音を伝えた。心の底から嬉しかったのである。

「俺も。……なぁ、紫乃。これからも、俺のそばにいてくれるか?」

優しく髪を撫でながら、拓海は耳元で囁く。

「当たり前じゃない」

紫乃はゆっくりと頷き、拓海の胸に顔をうずめるのだった。

END

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あらすじ

彼から提案されたのは、『目隠しをしたままラブグッズを当てる』という甘く淫らなクイズ。
視界を奪われ、敏感になったそこをローターでどんどん刺激されて…。
果たして紫乃は、彼とのセックスで初めてイクことが出来るのか…!?

公開中のエピソード 全100話公開中
冬島六花
冬島六花
2018年、エブリスタ小説大賞受賞作『禁断恋鎖 お義…
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