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官能小説 流れ星に願いを
ハプニングだらけのお泊り旅行
「え、先生の別荘にお泊まり?!」
「うん。先生んちの別荘が長野にあるって聞いたことがあったから、お願いしてみたの。これで宿代が浮くし、ラッキー」
今度のゼミ旅行は、長野県の高原に流星群を見に行くことになっていた。ゼミ担当の篤之先生は、気さくで私たちとも対等に接してくれる。准教授という肩書きとか、実家が名家だとか、一回り近く年が離れているとか、そんなことは全く気にならない。
先生はレポートや就職のことなど、親身になって相談に乗ってくれた。いつも笑顔で励ましてくれる先生に、私はいつの間にか惹かれていった。でも先生は、私みたいな子供っぽい子に興味ないだろうな……なんて、自己嫌悪に陥ってばかりだ。
「前夜祭?」
「旅行前に、景気づけに飲みに行こうってことになったの。繭花も行くでしょ」
「ごめん、啓子。うち、門限あるから。それに、まだ全然準備できてないの」
お酒は得意じゃないから、門限があって助かった。でも、こんなところが子供っぽいって思われちゃうところなのかな。
先生には、大人に見られたい。明日はちょっぴり大人びた服装を選んでみよう。そして、鞄の中にはちょっぴり背伸びしてこの日のために買った大人な印象の香水をしのばせておこう。
翌日の朝8時。東京駅にはまだ誰も来ていなかった。啓子から電話がかかってきた。
「ごめん、繭花。昨夜の飲み会で食べたお肉で、みんな食中毒になっちゃったの」
「えっ!?大丈夫?」
「私はまだマシな方。回復したら、明日からでも行きたいと思ってるの。
だけど、入院しちゃった子もいるし、無理な子が多いんじゃないかな」
どうしよう。せっかくの旅行が…途方に暮れていると、
「どうした、浮かない顔して」
先生が来た。ポロシャツにGパンと、ラフな服装が新鮮だ。
私は食中毒のことを話した。
「そうか……仕方ないな。今回の旅行は中止にするか」
先生は携帯を取り出した。
「別荘の管理人に電話しておくよ」
そう言って携帯を耳にあてた。
本当に終わっちゃう。これでいいの?
先生との旅行、とっても楽しみにしてたのに。
「ま、待ってくださいっ!」
私は携帯を持つ先生の手に飛びついた。
「な、何!?」
先生はびっくりして私を見た。
「やっぱり、行きたいです! 流星群が見たいですっ!」
先生と、という言葉を飲み込んで、私は必死に訴えた。
「啓子は明日には来れるって言ってましたし、中止になったらがっかりすると思うんです」
「そうか……。じゃあ、先発組ということで、二人で行くか」
やった!
啓子たちには悪いけど、先生と二人で行けることが、素直に嬉しい。
二人きりの夜
新幹線で長野駅に着き、観光して回った後、夕方、バスで先生の別荘に着いた。閑静な別荘地のはずれに、こぢんまりと建っている、木のぬくもりを感じる家だ。
私は先に、お風呂をいただいた。温かいお湯に浸かっていると、本当に気持ちいい。やはり先生と二人きりで、体も心もかなり緊張していたみたい。すっきりとして浴室を出た。清潔なバスタオルで体を拭く。
「そうだ」
私はポーチからかわいい小瓶を取り出した。
大人の女性を感じさせる、セクシーな印象の香水。男性のスイッチを入れるといわれるそれを、そっと体にふった。バラの花のような甘い香りが、私の体を包み込む。
その時――。
大きなクモが、天井から降りてきた!クモは私の顔の真ん前でゆらゆら揺れている。
「きゃあ〜っ!!」
私はバスタオルだけを身にまとって、脱衣所を飛び出した。
「助けてっ!」
「どうした!?」
先生が駆け付けてきた。
「先生っ!」
私は咄嗟に先生に抱き着いた。先生は裸同然で飛び込んできた私を見て驚いた顔をしていたけれど、恥ずかしいとか、そんなことを考えている余裕はなかった。
でも落ち着いてくると、足が震えてきた。バスタオルは床に落ち、私は裸のまま先生に抱き着いている。どうやったらこの状況を脱出できるのだろう。
「すみません。私、私……」
恥ずかしくて涙が出てきた。こんなことをして、先生はきっと軽蔑している。
「君に涙は似合わないよ」
先生はそう言って、指先で私の頬に流れる涙を拭った。そして、私の髪をそっと撫でた。
顔を上げると、先生と目が合った。時間が止まったかのように、私たちは動けなかった。
でも先生はそんな静寂を振り切るように、私から目をそらした。そしてバスタオルを拾い、私の体を包むように掛けてくれた。
「風呂場を見てくるよ」
先生は私に背を向け、歩き出した。
ああ、先生が行ってしまう! 私の胸は、張り裂けそうなほど激しく鼓動し始めた。
「せ、先生っ!」
私はありったけの声で叫んだ。
止められない思い
先生の足が止まった。
でも、そのまま動かない。 私は先生の大きな背中を見つめて言った。
「私、先生のことが…好き…です。…大好きです!」
顔が、かあっと紅潮するのがわかった。体じゅうが火照ってくる。 先生の背中がわずかに震えている。先生は私に背中を向けたまま、語った。
「君は真面目でひたむきで、理解できるまで僕を質問攻めにした。だからといって真面目一辺倒ではなく、ゼミの仲間と楽しそうに話したり、ふざけ合ったりしていた。君の色々な一面を見るたびに、僕は君に惹かれていくのを感じていた」
私は自分の耳を疑った。先生が、私に…?
「でも僕は教師で、君は学生だ。年も離れている。僕は無理矢理自分の気持ちを胸の奥に封印してきた。でも…」
先生は振り返った。先生の顔は紅潮し、微かに潤んだ目で私を見つめた。
「もう、無理だ……」
先生がそう呟いたと同時に、私の体はふわっと宙に浮いた。私は先生にお姫様抱っこされ、びっくりしている間に二階の先生の部屋に運ばれ、ベッドの上にそっと降ろされた。 先生はシャツを脱ぎ捨て、私の上にまたがった。
「好きだ…」
夢のような言葉に呆然としている間に、先生の唇が、私の唇を塞ぐ。熱く激しいキス。先生は息ができないくらい強く私の唇を吸い、舌を絡ませてくる。
そしてその唇は私の首筋を這い、大きく張った乳房をとらえた。先生の唇がピンク色に染まった乳首を覆う。痛いくらい強く吸いつき、舌が乳首を転がしていく。今迄に感じたことのない震えが私を包む。
「ああああん!」
自分でも聞いたことのないような声が、心の底から出た。私は自分から先生の背中に手を回し、強く抱き締める。
「先生……」
「今は先生じゃない。篤之でいい」
「じゃあ、私も繭花って呼んで」
「繭花……かわいい繭花……」
「篤之さん……来て……」
先生の唇が私の谷間の中心を這う。そこはとても敏感になっていて、蜜が溢れている。 先生は何度もそこに口づけ、蜜をすする。
「ああっ!」 歓びに打ち震え、私は何度も声をあげた。 そして先生は、ガラス細工の人形を扱うように、優しく私の体を抱き締めた。先生の自身が私の中に入ってくる。熱を帯びたそれは、私の中で激しく躍動する。
先生の腰が私の体を突き上げる度に、私の体は大きく波打った。
「はうっ、はうっ、あっ、ああーっ!」
もう離れられない。先生のたくましい胸板に、私は顔を埋めた。
流れ星の誓い
実は、朝からずっとドキドキしてたんだ」
先生の部屋のバルコニーでふたり寄り添いながら、先生は告白した。
「服装もいつもと違って大人っぽかったし、それにこの香り――」
先生は私の髪に鼻を近づけ、クンクンしている。
「不思議だった。この香りに引き寄せられるように、君の体を抱いたんだ」
付けてて良かった。思いを叶えてくれる、素敵な香り――。
「見て! 流れ星!」 静寂の中、流星群が現れた。私たちはしばらくの間、美しい天体ショーに見入った。
「繭花、この別荘にまた二人で来よう。これからもずっと、10年先も、20年先も――」
それって、もしかして――。
「はい」
私は素直に頷いた。
私たちは、甘く、熱いキスを交わした。何度も、何度も――。 この幸せ、どうかいつまでも続きますように――。 私は輝く流れ星に祈った。
END
あらすじ
大学4年生の繭花はゼミの準教授である篤之先生に片思い中。
ゼミ旅行で篤之先生の実家が所有する別荘に行くことになり、心を弾ませていた繭花だった。
ゼミ旅行の当日、集合場所には繭花と篤之先生しかいなくて…