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官能小説 じらしHで感じる幸せ
明菜(26歳)の体験談
見慣れた、寝慣れた、抱き合い慣れたベッドの中…
私の泉が溢れ出るところをジュルッと舐めまわしていた彼の舌が、だんだん上に上がってくる。
ウエストをなぞって、胸のふくらみと脇の間をくすぐり、首を這ってから一瞬目を合わせて、キス。
ほっとできる、いつもの快感にうっとりしているとき。
「入れて、じっとしてると、気持ちいいんだって」
と、突然彼が言った。
「え?」
「だからね。入れてからジーッとしてると、すごく気持ちいいんだってさ」
私の蜜壺の入り口を、指先でチョロチョロとかき回しながら、そう言った。
同時に、私の片手に自分の硬いものを握らせて。
躍らせて
「試してみる?」
今度は、ニュルリと指を差し込んで、壺の中の蜜をかき混ぜながら。
「はぁ、うんっ。もうっ…」
私は、ついつい声を漏らしてしまう。
「ねっ」
と短く口にして、彼は私の上体を起こし、女性上位の体勢にする。
そして、私のウエストを両手で支えて、ゆっくりと蜜壺の中に自分の中心を納めていった。
「あぁぁ…」
一瞬で奥まで突き当たる快感。
クネクネと腰を躍らせて、彼全部を壺の中にこすりつけたくなってしまう。
「だめだめ。じっとだって言ったろ?」
彼は、グッと私の腰を押さえて、そう言った。
そして、
「おいで」
と言って、私の背中に手をかけ、ふたりの体を重ねてくれた。
「これで、じっとしてるの?」
私は、彼の耳元に呟いた。
「そうだよ」
彼は、すごく静かに、私の耳元に返してくれた。
幸せの息をして
しばらくお互いの息を感じているうちに、思い出した。
「そういえば、微妙な関係のときに街でばったり会って、そのとき、初めて手をつないだよね」
「あぁ、そうだったな。あの偶然がなかったら、多分付き合ってなかったよな」
「うん、そうだねぇ」
「よかったな」
彼がちょっと笑いながらそう言うのを聞いて、私は少しだけ胸を離して、彼の顔を見た。
そして、ふたりで微笑んで、キスをした。
それからまた、私は挿入したままの彼を感じながら、胸を重ね直した。
その瞬間から、何かが変わった。
首筋も胸もお腹も、太ももも足先も、そして何より蜜壺の中が。
彼と触れているところのすべては、吸い寄せられ、溶け合って、細胞を剥ぎ取りながら交換するように混ざり合っていった。
私の蜜壺は、執着するように彼自身にキューッと吸い付いていく。
数え切れない吸盤が、壺の内側からヌルッと突き出て、彼をつかまえるようだ。
「あぁぁ…」
ふたりは揃って、ほとんど息で声を吐いた。
そして同時に「幸せ」と息をした。
「こんな深い幸福感は、初めて」
と確かめ合うような息の音。
快感を幸福感が包み込み、包み込まれたことでさらに快感が温まる。
そして、快感が熱を帯びることで、幸福感は発酵するように柔らかく膨らんでいく。
あぁ、たまらない。
長い長い時間、私たちは凪に浮くような幸福感に身を委ね、それからゆっくりと動き出した。
果てるまでの間、そして果ててからも、私たちは何度も「幸せ」と言いあい、唇が届く限りの場所にキスをした。
そして彼は、初めて言葉にしてくれた。
「愛してる」と。
終わった後の腕枕も、今日はなんだか柔らかい…。