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官能小説 月光の小夜曲(セレナーデ)[執事との恋]
華族の一人娘・妙子
時は大正。
華族である三笠山家の一人娘、妙子は20歳を迎え、いよいよ婿養子を迎えようとしていた。だが、結婚相手が一向に決まらない。
それは娘がかわいいばかりに父が選り好みをすることと、そもそも妙子自体が乗り気でないからだった。
実は妙子には、ある秘密があったのだ。
「お嬢様、ピアノの先生がいらしております」
長年、妙子の執事を務めている美柳真一郎が、部屋をノックした。
なんだか今日は気乗りがしない。
父がめずらしく本気で縁談を勧めてきたからだ。
「今日は乗馬で疲れたからレッスンはやめにするわ」
妙子は部屋の中から美柳に声をかけた。
「妙子様、しかし…」
「美柳、いいから断って頂戴!」
ぴしゃりと言い放つと、
美柳は少しその場にたたずんでいるようだったが、
「…かしこまりました」
と一言、その場を離れていった。
(私の縁談がきているのを知っているのに…
美柳は何も変わらないのね)
妙子はベッドに倒れこみ、ぼんやりとシーツのうねりを眺めていた。
秘密の時間
その夜。
妙子は入浴を終え、自室の鏡台に座ると丹念に髪をとかした。
ふぅ、とため息をついて鏡の中の自分を見つめる。
しっとりと濡れたように見える髪は、自身でも艶っぽく、色めいていた。
ゆっくりと唇を舐め、その時を待っていると…後ろのドアが開く音がした。
執事の仕事を終えた美柳が、妙子の後ろから腕を回し、肩を抱きしめる。
とたんに妙子は下腹部が熱くなるのを感じた。
「あぁ真一郎…」
「さぁ、始めましょうか、お嬢様」
そう言うと、美柳は妙子の髪に口づけをした。
「夜は…妙子って呼んでって言ってるでしょ…」
と頬を赤らめつつたしなめる。
「はい、妙子様」
美柳は、わかっている、と言わんばかりに視線を向け、椅子に座る妙子をベッドへと運んだ。
妙子を横たえると、美柳は長い指で寝衣のボタンを一つ一つゆっくりとはずしていく。
少しずつ露わになっていくのが耐えられず、妙子はもぞもぞと体を動かした。
「いや…真一郎恥ずかしい…」
「なぜいやなのですか?私は美しい妙子様が見たいのに」
顔を覆い、羞恥心に頬を染める妙子の様子を楽しむように、美柳はじっくりと時間をかけて服を脱がした。
体が露わになった瞬間、妙子がとっさに胸元を隠そうとすると、美柳はそれを制して手を抑えつけた。
「あぁ、ひどい…」
「駄目です。ちゃんと見せてください」
何もせずにただひたすら体を見られ、妙子は恥ずかしさのあまり泣き出しそうだった。
しかしそれと同時に、すさまじく興奮している自分にも気づいていた。
体の芯が熱くとろけ出す…。
美柳はそんな妙子の様子を楽しむように、彼女の両手を片手でつかんで頭上に抑えつけると、もう片方の手で硬く尖った乳房の先端をギュッとつまんだ。
「いっ痛い…っ!」
「こんなに硬くして…触っていないのにどうしてでしょう?もしかしてこっちも…」
と、美柳の手が下肢へと滑らかに動き、感じる部分に触れた。
「あッ…」
妙子が思わずのけぞると、
「やっぱりもう濡れてる…本当に妙子様の体はいやらしいですね」
と意地悪く笑う美柳が、蜜をからめとり、指をしなやかに動かし始めた。
「あんっ!あああぁぁ…」
一番敏感な花芯をこすりあげられ、甘い快感に思わず歓喜の叫びをあげる。妙子の体は激しくうねった。
「腰が動いてますよ。自分でこすりつけるなんて、なんて妙子様は淫乱なのでしょう」
「ああんっ真一郎の意地悪…っもうダメ、いっちゃうよぅ」
こすられている花芯がじんじんと熱を帯び、太ももの間の蜜があふれ出てくるのを感じる。
そして絶頂を迎えようというとき、美柳の指がぴたりと止まった。
「あぁっ…!?」
「まだ駄目です。いかせませんよ?」
高まっていた快楽が行き場所を失い、渦を巻いて這い回っている。
もっと触れてほしい、もっとかき回してこの体をとろけさせてほしい…妙子の体は火のついた爆弾のようだった。
秘めた熱い思い
「さて、そろそろ妙子様の欲しいものをあげましょう。さぁ、なんて言うんでしたっけ?」
美柳は起き上がり、着ているシャツを脱ぎながら妙子を見下ろし、意地悪く尋ねた。
立ち膝で月光を背に浴びる美柳は、まるで神聖なる神のように見えた。
そう、快楽の淵へ追い込む悪い神…。
「あぁ…真一郎の硬くて大きいものを…私の体の奥深くへ挿れてください…」
妙子がうるんだ瞳をしながら懇願すると、美柳は満足そうにうなずきニヤリと笑った。
「よく、できました」
そう言うと妙子の足を抱え、一気に熟れた蜜陰の中に自身を突き立てた。
「ああッ!!」
妙子の背中が弓なりに反り、中から突き上げる快感が全身に駆け巡っていくのを感じた。
美柳は抱えていた妙子の足を開いて体を倒し、ゆっくり腰を動かし始めた。
「妙子様の中…襞がうねってますよ…きゅうきゅうと吸い込んで…なんていやらしい体なのでしょう」
「あぁん…いや…」
耳元で聞こえる死神の囁きに、また蜜があふれる。
妙子の内腿は美柳の体を締め付けた。
「うぅ…っ締まる…っ」
美柳は快楽に声を漏らし、眉間にしわを寄せた。
そして意を決したように上体を起こすと、妙子の腰を抱えて激しく突き動かし始める。
肉がぶつかる音とクチュクチュという水音が、部屋の中に響き、それはどんどん早くなる。
「あっ、あっ、もう駄目…ッ真一郎、私いっちゃう…っ」
「駄目です、妙子様、私と共に…ッあぁっ」
痙攣する蜜陰にひときわ強く突き立てると、美柳の腰もひくひくと震えた。
美柳の熱を受け止め、妙子は全身に幸福が満たされるようだった。
だらりと脱力した美柳は妙子の上に体を重ね、優しい口づけをした。
「あぁ…真一郎…今日はすごく意地悪だったわ」
口を尖らせ上目遣いで言うと、美柳は照れたように目を背けた。
「妙子様に縁談がきたと聞いて…ついに受けてしまうのではと気が気でなかった」
「真一郎…」
意外な言葉に心が震える。美柳は妙子の頬に触れた。
「あなたを守るのは私です。ずっと、私だけだ」
美柳への募る愛しさに、涙があふれる。
(あぁ、これで心置きなく縁談を断れる…)
妙子は心地よい重みを感じながら、真一郎と指を絡めた。
ふと頭上の窓へ目をやると、青く、大きな満月がゆらゆらと揺れていた。
END
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あらすじ
時は大正、華族の一人娘彼女にはある秘密があった。
執事は仕事を終え、彼女の後ろから腕を回し、肩を抱きしめ、彼女を横たえる。
執事の長い指で寝衣のボタンを外され、体が露わになった瞬間…