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官能小説 ラブホテルのふたり
ラブホテルのふたり
いつものドライブデートの帰り道。なぜか車は、市街地から遠ざかっていく。
「明日休みだろ。たまにはホテル泊まるのもいいかな、って」
そこは、初めて訪れるラブホテルだった。
バスタブに湯を張り、2人で入る。暑がりな彼はすぐにバスタブから上がり、浴室内で涼んでいたが、何かを見つけ楽しそうに私を呼んだ。
「かすみ、この椅子に座って」
座面が大きく凹んだ椅子だ。
話には聞いたことがあったが、見るのは初めてだった。
彼の視線を感じながら椅子に座る。
「このホテル、こんなものまで置いてあるんだな」
彼の手には透明の液体が入ったボトルが握られていた。
彼の大きな手にトロッとした液体が注がれていく。そして、その液体の付いた手で、私の秘部を触り始めた。
「ローション、使ったことある?」
私は快感に耐えながら、首を横に振った。
「…もっと足開いて」
いつのまにか私の背後に座った彼は片手で私の足を開き、もう一方の手で乳首をまさぐった。
彼は私の敏感な2つの部分を同時に攻め、さらに首筋へ舌を這わせていく。
「ん…あ、いや……っ、だめ…」
思わず声が出てしまう。
「ダメぇ?でも、かすみのここ、もっと触って欲しいって言ってるみたいだよ。ほら、ローションか、かすみのか、分かんないくらいヌルヌル……」
彼は楽しそうに私のクリトリスを攻め続ける。
「でも、かすみがどうしてもって言うなら」
彼は少し残念そうな顔をしたが、何かを思い出したように笑って言った。
「ベッドに行こう。さっき面白そうなもの見つけたんだ」
その言葉の意味はすぐには分からなかった。
---
部屋に移ったとたん、彼はキスをしたままベッドに押し倒してきた。
愛撫を受けながら、私はバスローブの紐をほどかれ、両手を縛られてしまった。

「いつもと同じじゃつまらないだろ?」
うつぶせになり、跪いた格好をさせられる。
と、その瞬間。
高く持ち上げられた私のお尻に、機械的に振動するものが当てられた。
「さっき言ってたの、これ」
その言葉と同時にバイブをクリトリスに当てられた。
「あ、ぁ…ダメだって…っ!」
「さっきは譲ったけど、今度はイカせるまで、ダメ」
そう言いながら彼は私の中に指を入れてきた。
バイブは微妙な強弱をつけながら、クリトリスの周囲を動き回る。
クリトリスを直接刺激してもらいたいが、バイブは几帳面に周囲を動き回るだけ。
中に入れられた彼の指も、私をいたぶるように少しずつしか動かしてくれない。
イキたいのにイケない感覚に、おかしくなりそうだった。
「ね、お願い、イカせて…っ」
途端、私の中にバイブが入ってきた。同時にクリトリスを彼の舌で舐められ、言葉も出ないほどの快感に襲われる。
「イっ……!イっちゃう…!」
めくるめく快感の中で、頭が真っ白になった。
間髪を入れずに、私の中に彼の太く逞しいモノが入ってくる。
何度も突き上げられ、その度に絶頂を迎えた。もう何が何だか、訳が分からなくなるくらいになった頃、ようやく開放された。
いつの間にか彼の腕の中で眠りについていたようで、気が付くと朝だった。
先に目覚めて私の顔を見つめていた彼が、
「な、たまにはホテルもいいだろ」
と。その言葉で私は昨夜を思い出して、彼の胸に顔を埋めるしかなかった。
END
あらすじ
ドライブデートの帰り、彼はラブホテルにかすみを誘う。
初めて訪れたホテルには色々なものがあって…