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官能小説 きみへのご褒美〜「好き」が伝わるテクニック〜
彼の“お願い”
「…ねぇ梨奈、お願いがあるんだけど」
とある夜。同じベッドの中で横になっていると、彼氏の川瀬優太(かわせ ゆうた)くんが意を決したような様子で言ってきた。わたし・宮野梨奈(みやの りな)は重たくなってきたまぶたを開けて、「何?」と聞き返す。
すると優太くんが、衝撃の発言。
「梨奈に、…その、口で…してほしいなー、なんて」
一瞬、何を言われているのかわからなかった。口で、何を。なんて、行為後のこの雰囲気の中では意味はひとつなのに。
「で、できないよ…。した事ないもん…」
「全然大丈夫だって!次のエッチのときでいいから!」
「えー…」
わたしは優太くんがはじめての相手だったから、それ以外の経験がない。雑誌とかで読む限り、今まで優太くんとしてきたのはきっと「普通」のセックスだ。最近ようやく「気持ちいい」と感じるようになったばかりなのに、ふぇ、フェラチオ…。
渋るわたしに、優太くんは思いついたように目を輝かせた。彼がこの顔をするときは、だいたいとんでもないことを言うときだ。
「じゃあ、俺が野球の大会で優勝したら!そしたらご褒美にシてくれない?ね?」
「ゆ、優太くん…」
「梨奈、お願い!」
その目でじっと見つめられると弱いわたしは結局、優太くんの「お願い」に頷いてしまった。
ドキドキの“予習”
「はぁ…」
あの約束から数日、何だかため息をつくことが多くなった気がする。
優太くんの職場には支店ごとに野球チームがあって、一年に一度大会が行われる。「若くて運動神経良さそうだから」という理由で加入させられた優太くんのチームは、今まで弱小だったらしいけれど今年はなんと決勝にまで駒を進めていた。
(…もし勝っちゃったら、どうしよう…)
もちろん優勝は喜ばしいことだけど、今回ばかりは優太くんの「お願い」の件がある。
(そもそも、どうやるんだろう)
一人で過ごす夜。優太くんのため、と自分に言い聞かせて、やり方を検索する。スライド…バキューム…いろいろな情報や言葉が出てきて、最初は思わず目を覆いそうになった。鏡を見ていないけど、自分の顔が赤くなっているのがわかる。でもいくら説明を読んでも、実際にやってみないと感覚は掴めないだろうなと諦めかけた、そのとき。
(え…アイス食べる感じでいいの?)
調べていくうちに、アイスを使いながら練習している動画を見つけて驚く。冷凍庫を開けるとちょうど棒アイスが箱にいくつか残っていたので、とりあえず一本口に含んだ。
…下から、回しながら、ウラガワ……動画を横目で眺めながら、見よう見まねでアイスを舐める。力を入れすぎるとアイスをかじってしまうので意外と難しい。
(本当に、こんな練習方法でいいの…?)
不安になるけれど、実践的な練習はこの方法しかない。
わたしはアイスが無くなるまで、全ての動画を繰り返し再生して練習した。
あなたと“本番”
そして迎えた、野球の試合の日。 テレビで観る高校野球みたいな盛り上がりはないけれど、優太くんが走ったり打ったりする姿を見れるのは新鮮で楽しい。 でも…試合は今、優太くんのいる支店が負けている。
(負けてほしくない。…でも、もし勝ったら)
「ご褒美にシて」と言っていた彼の言葉を思い出す。本当にすることになるのかな、といろいろな意味でドキドキしていると。
最終回、バッターボックスに向かう優太くんが、チラリとわたしのほうを見て、笑った。
わたしは思わず息を飲む。
その姿に釘付けになっているうちに、優太くんのヒットがきっかけで点が入って。 試合は見事、逆転勝利。 喜ぶ優太くんたちに拍手を送りながら、心の中で密かに覚悟を決めた。
試合後、お疲れ会にわたしも参加させてもらって、そのまま二人で帰る。
「…今日、泊まっていかない?」
彼の問いに頷くと、少しほろ酔いの優太くんに手を引かれホテルへ入った。
(どんな流れで始めればいいんだろう?わたしから言った方がいいのかな…)
部屋に入って、ドキドキしながら先にシャワーを浴びていると突然「ガチャ」と扉が開く音。
「!!」
身体を隠す間も無く、優太くんに後ろから抱きしめられる。もちろん二人とも裸のまま。 そして耳元でささやかれる。
「…ねぇ梨奈。『お願い』したの、覚えてる?」
熱を持った声にドキッとして、自分の身体が熱くなっていくのがわかった。
「わ、たし、調べたんだよ?優太くんのために…」
「…!梨奈、どんなこと調べたの?」
「っ、な、舐めかた…とか、アイスでする、練習とかっ」
わたしに質問しながら、その手は身体を這っていく。胸、脚、そして、
「梨奈、一人でフェラの練習なんかしちゃったんだ。やらしい」
「あっ、…っああっ!」
優太くんの指が、わたしの気持ちいいところを撫でて。
立っていられなくなったわたしは、その場にしゃがみ込んだ。
「梨奈」
乱れた息を整えながら、優太くんを見上げると。
「…ご褒美、くれる?」
我慢できない、というような表情の彼に息を飲む。静かに頷くと、お姫様抱っこでベッドへと連れていかれた。 シーツの上で、優太くんの性器にそっと触れる。アイスキャンディーよりも大きくて太いそれにドキドキしながら、恐る恐る口に含んだ。
(えっと…唾液でたくさん、濡らすんだよね)
男性も女性と同じで敏感だから、とネットの記事で読んだ。動画の内容を思い出しながら少しずつ口を動かす。
「…っ」
ふと、優太くんが小さく声を漏らした。 痛かったかな、と不安になって見上げると、
「いや、…気持ちよかっただけだから、続けて」
と、嬉しい言葉。
もっと頑張って、彼を気持ちよくさせたいという気持ちが溢れる。
「そこ…裏筋も、舐めて。あと、吸うみたいに…」
気持ちいいところを言葉で誘導してくれるから、わたしも安心してその通りに動ける。
「あ、カリんとこ、スライドされるの気持ちいい…」
上目遣いに見ると、優太くんもわたしの目をじっと見つめて、それから髪を撫でてくれた。
わたし、予習してきた通りにできているのかな。実際はやっぱり難しいな。
だけど、何より彼が気持ちよさそうな顔をしているのが嬉しかった。
伝わる“気持ち”
「梨奈、気持ちよかったよ。ありがとう」
髪に触れていた手で、わたしの動きを止められる。どうして?と聞くように優太くんの顔を見る。
「…もう限界なの。挿れたい」

そう言って彼はわたしを押し倒した。いつものように、その目で見下ろされるとドキッとしてしまう。 さっきまでわたしが舐めていたものが、ナカに。そう思うとなんだか、いつもより興奮してしまっている気がした。
「梨奈、…すげー、トロトロだよ。いつからこんなにしてたの?」
「あっ、…や、ああっ、」
「お風呂で触ったときから?それとも……俺の舐めて、コーフンした?」
「ぁ、あっ、わ、かんな、あぁ」
エッチのときは少し意地悪な優太くんが、ニヤニヤしながら質問してくる。だけど、うまく言葉にできなくて。
「ゆ、うたく、あっ、だめぇ」
「梨奈、今日なんかいつもより感じてる…?可愛い」
「ぁ、んっ、っ」
「…頑張ってくれてありがとな。大好きだよ」
「ん、んぅ、あっ、ぁああっ!」
優太くんの言う通り、感じているらしいわたしは、結局彼以上に気持ちよくなってしまった。
「…ど、どうだった?」
行為後、そう聞いたわたしに、優太くんは「言ったじゃん、すごくよかった!」と言って、優しく頭を撫でてくれた。
「…よかったぁ。また、練習しておくね?」
「今度、練習は俺のでして?…てか梨奈、何だかんだ乗り気になっちゃった?」
「!」
ニヤニヤと笑う優太くんの腕を叩く。恥ずかしくてうつむくけど、「またしてあげたい」って思ったのは本当だ。
「あー、でも今度はこの流れで梨奈にせめられるのもいいなぁ。騎乗位とか」
「えっ、優太くん…?」
「ねぇ、また試合に勝ったら、してくれる?」
…その目で頼まれると、断れないの知っているくせに。
“ありがとな、大好きだよ”
彼のその言葉を思い出して、「好き」って気持ちが相手に伝わるなら悪くないな、って思って。
「…うん。優太くんなら、いいよ」
もっと彼と愛を深められれば嬉しい。優太くんの目を見て、わたしは小さく頷いた。
END
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あらすじ
とある夜、意を決したように『お願いがある』と言ってきた彼。
それは“口で”してほしい、というお願いだった。
経験のない梨奈は、彼のために練習を始めて…