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官能小説 【中編】薄幸のお嬢様は幼馴染の騎士達により手折られ、愛される
この作品について
この作品は、小説サイト「ムーンライトノベルズ」と合同で開催した
「妄想小説コンテスト」の優秀賞作品です。
お嬢様の覚悟
「今のオレ達ならお嬢を護れる」
「それだけの力を身に着けたのです。だからどうか――」
「むり、よ」
無感情で何も期待されていない、私に対してなんの興味もない目。あの恐怖に逆らうだなんてとても考えられない。
ブレントが手を取り、指先に音を立てて口付ける、冷えた指先にそこだけ熱が灯った気がした。
「だったらお嬢は今まで会ったこともない野郎に買われてもいいのか?」
こくんと喉が鳴る。良いわけがない。寄宿学校で相手を選ぶような人たちは、普通にしていたら誰も来てくれないような訳ありな人ばかりだからだ。その先に本で読むような幸せな生活が待っている訳がない。
それでも仕方ないのだ。お父様が私にそうしろと言ったのだから。お父様は絶対だ。逆らえば命すら簡単に切り捨てられる。それこそ攫われた時のように。
「お嬢様は人を買うようなろくでもない男に触れられて平気だとでも言うのですか?」
「っ!エイブラム、お兄さま!?」
息を飲んだ。夜着の裾から手を入れられ太腿に触れられたせいだ。今日に限らず揉みほぐして貰ったことなら何度でもあるけれど、今がそんな時ではないことくらい私にも分かる。
固い指先が明確な意思を持って、皮膚を伝ってくる。
「ほらお嬢様、震えていますよ。寄宿学校に行くということはそういう事です。お嬢様はここを愛してもいない男に奪われるんですよ」
「ひゃうっ!」
太腿の付け根、秘めた場所を下着の上からくにゅりと押し込まれた。
驚きにびくんと身体が揺れる。
覚悟があるわけではない。それでも、それでも……。
「それすら仕方ないと諦めるんだな」
「……だって」
仕方ないのだ。そうとしか言えない。そこにしか私が生きていく道はないのだ。
ブレントの言葉に何かを責められた気がして、私は顔を背けた。
「そうしたら、オレたちでもいいよな」
「え?」
低い声に、背けたばかりの顔を向ける。
怒りと悲しみとどうしようもない激情を孕んだ強い視線が、心のどこかに突き刺さった気がした。
「お嬢様が幸せな結婚をすると言うのなら僕達だって一生この想いは封印しました。けれど不幸になるのが分かっていて、みすみす他人になんか渡せませんよ。そんなこと、出来るはずがありません」
エイブラムお兄様がブレントと全く同じ目をして私を見上げていた。
何を言えばいいのか分からずに戸惑っていると、ブレントによって夜着を捲られて頭から引き抜かれてしまう。
ぽかんとして自分の身体を見下ろす。
そこには上半身をブレントにのしかかられ、そして足の間にエイブラムお兄様を挟んだ、半裸姿の自分がいた。いや、半裸どころではない。下着一枚しか身に着けていないのだ。
「あ……あ、な、何を」
声が震える。
二人の幼馴染が突然、男の人だったのだと今更気が付かされた。
肌を隠そうとして、けれど両手首を掴まれてシーツに押さえつけられる。そのままブレントが顔を近付けてきて、避ける事も出来ずに唇が触れ合う。
勿論そんな行為は誰ともした事が無い。胸がドクリと大きく高鳴る。
「お嬢、いいよな?」
唇が触れ合ったまま問いかけられたが、突然すぎて良いも悪いも言えなかった。
けれど私の戸惑いに悠長に付き合ってくれる気はないらしい。今度はエイブラムお兄様が私のお腹に音を立てて口付ける。
「んっ」
「お嬢様、許してくださいとは言えません。ただ素直に身を任せてください。悪いようには決してしませんから」
「ど、どうして……こんなこと」
震えた声で問い掛けると、二人の視線が突き刺さった。ぞくりと背中が震える。
「男を知った身体では寄宿学校には入れないだろう?」
「ここまで来てしまえばお嬢様も一人で帰るとは言えませんし、逃げるにも領地から少しでも離れている方が好都合ですから」
そうか、と納得する。
貴族の、特に女性は貞淑が尊ばれる。寄宿学校にいる未婚の娘であるはずの私を買った人が、もしも既に誰かに散らされた後だと知れば大問題になってしまう。
「いつからそのつもりでいたの?」
「最初からだ」
「最初?」
「お嬢が寄宿学校に行くと話を聞いた、その時から。これしかないとオレは覚悟を決めていた。兄貴は最後まで他に手はないかと悩んでいたけどな」
エイブラムお兄様を見れば申し訳なさそうに微笑まれる。
何もかもが二人の手の内だったのか。
最初は私のお世話をするためにメイドも一人付いてきてくれるはずだったのだ。それがいつの間にかエイブラムお兄様とブレントの二人だけになっていたのも、きっとこのために。
いつまでも人の迷惑になっていてはいけない、これは自立のための第一歩なのだと考えていた自分が愚かしい。
騎士達の愛
「お嬢、愛してるんだ。絶対に一生大切にするから、オレ達を受け入れてくれ」
「お嬢様、愛しています。誰よりも貴女の幸せを願っているんです。どうか何もかもを諦めてしまわないでください」
ブレントに唇を塞がれる。今度はすぐに離れていかず、何度も何度も啄まれる。繰り返される触れ合いにくらくらして唇を開いて、呼吸を止めていた事に気がついた。
はふ、と息を吸うと、けれど今度は口内にブレントが舌を入れてきてしまう。どうやって息をすればいいのかも分からなくて、頭がぼんやりしてくる。
エイブラムお兄様は私のお腹に口付けをしながら徐々に上に上がってきた。胸の膨らみの下にちゅっと口付けられて、そしてそこにチクリとした痛みが走る。
「ん……っ、んん、……あふ!」
ブレントの舌に口内を丹念に舐められて、そして奥で縮こまっていた私の舌を引っ張り出されてしまう。ぴちゃぴちゃと音がして、エイブラムお兄様の肌への口付けの音と混ざって頭の中に響く。
薄っすらと目を開くとブレントが私を見下ろしていた。どくんとまた胸が高鳴る。そしてその胸をエイブラムお兄様の大きな手で覆われた。
「あっ!エイブラムお兄さまっ!」
「大丈夫ですよ、ゆっくり触って差し上げます」
顔を振ってブレントの舌から逃げて声を上げる。けれど返事は予想もしないもので、ふにゅりと自分の胸に指が埋められたのが分かる。
「白くて大きくて柔らかくて……夢のようです」
「あ、ああ……っ、そんなっ」
「お嬢はこっちに集中してろ」
大きな手に胸の形が変わるほど揉みこまれて身体が震えた。初めての感覚にどうすればいいか分からずに震えていると、ブレントに顎を掴まれてまた口付けられる。
集中ってどうすればいいのだろう、そんな疑問はすぐに溶ける。熱い舌が絡んできて、すぐにまた呼吸するだけで精一杯になってしまったからだ。
気が付けば私はブレントの首に手を回して必死に受け入れていた。流し込まれる唾液を飲み込むとブレントの目が嬉しそうに細まるのが分かって、何度も何度も繰り返す。
エイブラムお兄様は手で触れるどころか、固く尖らせた先端を口に咥えてしまっている。二人の舌が動く度にひくんひくんと何かが痙攣する。
「指を入れるから、そのまま力を抜いてろよ」
ブレントが言うと同時に下半身に何かの違和感を感じた。
正確に言うと足の付け根、下着に守られたはずのところ。その下着を横に寄せて、ブレントが直接に触れている。
くちゅくちゅと水音を立てていたかと思うと、くっと身体の中に何かが入ってくる。
「あっ!」
「大丈夫ですよお嬢様、こちらも一緒に触りましょうね」
身体が固くなると、エイブラムお兄様が優しく囁いてくれた。片方の胸が開放されて、指が肌を伝って下に降りていく。
何をしたいのだろうかという疑問は一瞬で、ブレントが恐らくは指を入れているすぐ近くをぬるりと触れてきた。
ぞくんっ!と全身が震える。
「あ、ああ!エイブラムお兄さま、そこ!へんっ!」
「それは変なのではなく、『気持ち良い』と言うのですよ」
「あっ!ああんっ」
人肌が離れて寒さを感じた片方の胸が今度はブレントの手に覆われた。
そうして今度はエイブラムお兄様が私に顔を寄せて口付けてくる。ブレントはまるで赤ちゃんのように、何も出ないはずの私の胸を吸って転がしている。
二人の唇と手が熱い。舌を食まれるとドキドキするし、胸の先を押しつぶされると変な気持ちになる。
それに何より二人の指が動いている足の間がゾクゾクしてたまらない。エイブラムお兄様の指が何かを転がすと声が上がるし、ブレントの指が中で円をかくように動くとお腹の奥が火を付けられたように温度が上がる。
「あ、はん……っ!んん、ぁ……ふ、ぅうん!」
「いいな、お嬢。その調子で感じていればいい。力を抜いて身を任せるんだ」
「そうですよお嬢様。大きな波が来ようとしているのが分かりますよね?素直にそのまま、逆らわないでください」
「あ……っ、ん!んん、は……っ、あ……ああ、っ!」
二人の指が何か明確な意思を持って動く。中と外とを同時に刺激されて、お腹の底から急速に熱が高められていく。
何かが来る、予感はすぐに波に飲まれた。
「あ、ああーっ!」
ブレントの指をびくんびくんと締め付けた。目の前がチカチカする。大きな波はエイブラムお兄様の指に呼応するように大きく、何度も襲ってくる。
背中がシーツから浮き上がって、そしてがくりと力が抜けた。
「はぁ、は……ぁぁ、あ……い、いまの……?」
「上手に達する事ができましたね、偉かったですよ」
エイブラムお兄様が優しく口付けをしてくれる。そうして身体を起こす様子をぼんやりと見上げた。
「お嬢、今みたいに力を脱いていればいいから。何も考えなくていい。分かったな?」
「ブレント?」
私の中から指を抜いたブレントに抱きあげられた。そしてブレントの胸にもたれかかるように、足の間に座らせられる。
どうしたのだろうとふり仰げば、触れるだけの口付けをされた。
「オレの指を三本は入れたから、少しは大丈夫だと思う」
「うん。痛がる様子も無かったし、多分お嬢様は素質がある」
「他人に奪われなくて良かったな」
「そうだね。今思えば、どうして早くこうしていなかったのかと思うよ。他人になんか渡せるはずが無かったんだ」
「ああ。変なヤツに玩具にされてたらと思うと本当にゾッとするぜ」
二人がよく分からない会話をするのをぼんやりと聞いていた。
さっきの衝撃で手足が重い。そして背中に感じるブレントのたくましい胸の厚みが心地良くて、くったりと体重を預ける。
「お嬢様、愛しています」
エイブラムお兄様にそっと口付けをされる。その首に手を伸ばそうとして、エイブラムお兄様が服を脱いでいた事に気が付いた。
そして私の下着が脱がされていたことにも。
あらすじ
貴族に生まれた私には幼馴染の二人がいる、エイブラムお兄様とブレント。
寄宿学校へ行くように言いつけられた私を止めるために二人はある作戦を企て…